シャンティ・フーラのブログ

2019年3月4日 の記事

Vol.65 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~室内建具(1)~

Vol.64からの続きです。

室内扉

すべての室内扉は、引越し後に取り付けました。
そのため、引越し直後はトイレにも扉がありませんでした。

建築中は「すべて無垢の木を使った家」にこだわっていて、扉も無垢材のものを購入しました。

ただし、すぐに取り付けられる加工済みの扉は高価だったので、扉の材だけを買って、自分たちで仕上げることにしました。

扉の塗装

はじめに塗装です。
塗装中に汚れが付着しないように、この作業は屋内で行いました。

高さの変えられる脚立を台にして、塗料を塗ります。
半日〜1日後、乾いたことを確認してひっくり返し、裏面と側面も同じように塗ります。

1度塗りだと木の色が透け、ムラが目立つため、2度塗りにしました。

気をつけたのは、塗料が乾く前に埃やゴミがつかないようにすること!
刷毛を綺麗に保っておくのも重要でした。

最後に、汚れを防ぐため透明塗料で仕上げて、塗装は終了です。

完成した扉は少しばかり色むらがありますが、アンティーク風な、ナチュラルなような、いい感じです!

塗装には広くて綺麗な場所が必要なため、塗装だけは引越し前にしておいて正解でした!

扉の取り付け

次に、扉の取り付けです。

無垢の扉は重量があるので、1枚の扉に、丁番を3つ取り付けました。

丁番を付ける位置を正確に出し、塗装を終えた扉と柱に、丁番の厚み分だけ彫り込みをいれます。

ノミで彫り込みを入れる

彫り込み部分を落とす

柱側も同様に

取付後に位置を微調整できる便利な丁番は、イメージにあうものがどうしても見つかりませんでした。 そのため、ドンピシャの位置に取り付ける丁番となり、夫は施工時に苦労していました。

ドアノブ

ドアノブを取り付ける穴を開け、位置を確認します。

扉の側面のラッチボルト加工を行います。
これで開け閉めができるようになります!

ラッチボルト

◆ ちょっと失敗! でも意外となんとかなるもの!

トイレ以外は、シンプルなガラス製のドアノブを準備していました。
そのドアノブを付けるため、ネットの情報を参考に位置を決め、扉に穴を開けました。

しかし、穴を開けたものの、その位置だとなんかイマイチ! 他の部屋の扉もこのドアノブの位置に合わせることになるので、ここで妥協はしたくない…!

こういうとき、知恵を出し合えば、意外と解決策が見つかるものでした!

トイレに取り付け予定の鍵付きドアノブは、枠がついて縦長!試しにこれを当ててみると、開けた穴を隠せることが分かりました。

というわけで、急遽 寝室のドアノブを鍵付きに変更したのでした。

失敗してもリカバリーできることは、意外とたくさんありました!

枠の取り付け

扉の取り付けでもセトリング(ログ材の乾燥による収縮などによって、ログ壁が徐々に下がってくる現象)を考慮します。

ログ壁が下がっても扉が影響を受けないように、扉の上にスペースを取っています。

このセトリングスペースを大きめの枠で隠します。

枠を固定するビスが見えないように、ここで一手間!

まず、ビスを打つ場所に座掘り(あらかじめ穴を開ける)します。

座堀りするための道具

そこにビスを打ち、

深く押し込んだら、

座堀りした穴と同じ直径の木栓(きせん・もくせん)に少しの木工用ボンドをつけて、穴に差し込みます。

木栓は、埋木錐(うめきぎり)という専用のドリルで、木材からくり抜いて作ることができます。

穴から出ている木栓をノコギリで切り落とすと、見事にビス穴が隠れます。
なお、ここで使うのは、材を傷つけない”あさり”のないノコギリ(刃の先端が左右に開いていないもの)です。

塗装している場合は、木栓にも同じ色の塗料を塗ります。

真ん中の丸いところにビスが入っている

少しの手間で、仕上がりがずいぶん変わります!
これで、扉が完成!

実は、現在も取り付けていない扉が3枚も残っています。ボチボチやろう。

次回は、引き戸の製作です!

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。