連載終了前後に、hiropanさんにインタビューをしたいと考えていました。hiropanさんにお伺いしたところ「うちへどうぞ!」と返事を頂いて、大崎上島まで遊びに行きました。
同行してくださったのは、パータさんと帰省中だったポンタール1世さんです。
hiropanさんの島での豊かな暮らしの様子が伝わるように願いながら、美しい島の景色とともに、スタッフこじかがレポートします!
メリベの文章で読みづらい&伝わりにくいかもしれませんが、前編・後編・あとがきの長いレポートにお付き合いくださると幸いです。
雨と曇りが多かった夏の広島。平年は残暑が厳しい頃ですが、今年は9月に入っても曇りがちの日が多かったです。しかし、この日は秋晴れ!とても気持ちの良い朝でした。
東広島市内で待ち合わせをして、ポンタール1世さんの綺麗な愛車で竹原港へ向かいました。ポンタール1世さんは運転がお上手で、快適なドライブでした。パータさんは印刷してこられた地図と車のナビの両方をチェックしながら、ナイスアシストをされていました。
(「道が分からなくても、適当にGo!Go!」の私は、地図の印刷に尊敬のまなざし。)
予定通り30~40分くらいで竹原港に到着。車を置いてフェリーに乗り込みました。
意外にも多くの人が乗船しているフェリーで、穏やかな瀬戸内海の海を眺めながら、25分。3人とも、はじめての大崎上島です。
小さな車を飛ばして港まで迎えに来てくれたhiropanさんと合流です!
島での暮らしは、もうすぐ3年というhiropanさん。大崎上島のことを流ちょうに解説してもらいながら、海岸線をドライブしました。
景色の良いスポットで
(パータさんとポンタール1世さんは、ほんと仲良し♪
捻挫して足が弱っていたパータさんを支えています!)
海を離れて山を少し上ったところに、hiropanさんのご自宅がありました。
車を降りると、hiropanさんの農園の看板が!
ミカン畑の横を通って、レトロな玄関に。なんだかオシャレに見えました!
hiropanさんのしましまブログで眺めていたおうちにお邪魔します!
玄関からすぐのところに、あのロッキングチェアが♪
ポンタール1世さん お気に召したご様子。
静かで広くて綺麗なおうち。すぐ近くに畑がある。海も見える。
これで、家賃1万円!!破格すぎます!
移住を考えている矢先、すぐにこの物件が見つかったなんて「自然の流れ」はスゴイです!
hiropanさんがお昼を用意してくださいました!
ナスとカレーの2種類のおやきと自家製野菜のサラダ。それに桜の塩漬け(自家製)のお吸い物もありました!女子力たかーーーいっ!
飲みものは、贅沢すぎる自家製無農薬のハーブティー。さわやかなレモングラスを、水出しとホットでいただきました。どれもとてもおいしかったです。
hiropanさんが飼っていた日本ミツバチから分けてもらったという貴重なハチミツもなめさせていただきました!とてもとても濃厚でした。
食事に使われていた桜の塩漬け、そして連載の中であった北海道での牧場バイトなど、泰子さんはやってみたかったことだそうで、「私がやってみたかったことを、すでにhiropanさんはいろいろとやってる!」とおっしゃっていました。
私は、自然と調和して生きる、豊かすぎるhiropanさんの暮らしに憧れ&尊敬しかありません!
hiropanさんが大学で勉強したプロダクトデザインのこと、好きなこと、今の暮らし。たくさんのことを伺いました。
許可を頂いて、印象的だった話しを紹介します。
『初めの頃、人に頼るのは、自分には返せるようなものが何もないと思って、すごく申し訳ない気持ちがしてたんですよね。でも、ここでは、人に助けてもらわないと生活が成り立たないところがある。いろいろなことを1つずつ教えてもらいながら、周りの人には精神的にも、物質的にも、すごく助けてもらっています。最近では、あまり堅苦しく考えないで、自分にできることを返せる時に、返していければ良いんだと思うようになりました。』
After3.11の連載の中でも、家が見つかるまで、そして家が見つかってからも、島の多くの人が登場されています。きっと、島内でかわいがられているのでしょう!!
『自分で野菜を作りながら、少ないお金でも、こんなに豊かに、幸せに暮らしをしていけるんだっていうのが身を持ってわかりました!!いつかの講演のテープで、竹下家が「お金が底をつきそうでも、なんとかなった。」という話がありましたけど、あれがかなり自分にとっては、励みになったというか(笑)先駆けとして、大丈夫なんだってことを教えて頂いていたので、先生達だって大丈夫だったんだから、きっと大丈夫なんだろう!って、なんていうか、すごく勇気をもらいました。(笑)』
「本物の豊かさ」は、お金ではないなぁと島に行ってつくづく感じました!
そして、もっとも記憶に残ったのは、この言葉でした。
『3.11がなければ、自分は実家の福島から遠い街で暮らすことは、できなかったんじゃないかと思う。一人っ子なので、両親もあんまり手離したがらなかったと思うんですよね。移住は大変だったけど、今は周りにすごく良い友人達がいるし、みんなでわいわい騒ぎながら魚釣りに行ったり、夜中までずっといろんな話をしたり、とても楽しく暮らしています。今までの人生で、間違いなく今が一番楽しくて、幸せだって思います!』
『今が一番幸せ。』
そうやって語るhiropanさんの笑顔はキラキラしていました!
連載中は、1週間に1本の記事を納品していただく必要がありました。これはとても大変だったと思います。しかし、いつも期限内に、完成度の高い文章とイラストを提出してくださいました。
After3.11連載の原画を見せていただきました。原画はパソコンでみるより味があってきれいでした!
クスッと笑えるイラストの回もありました!
After3.11のテーマになっている福島 裏磐梯山の絵が壁に掛かっていました。
後編に続きます。