Vol.64からの続きです。
室内扉
すべての室内扉は、引越し後に取り付けました。
そのため、引越し直後はトイレにも扉がありませんでした。
建築中は「すべて無垢の木を使った家」にこだわっていて、扉も無垢材のものを購入しました。
ただし、すぐに取り付けられる加工済みの扉は高価だったので、扉の材だけを買って、自分たちで仕上げることにしました。
扉の塗装
はじめに塗装です。
塗装中に汚れが付着しないように、この作業は屋内で行いました。
高さの変えられる脚立を台にして、塗料を塗ります。
半日〜1日後、乾いたことを確認してひっくり返し、裏面と側面も同じように塗ります。
1度塗りだと木の色が透け、ムラが目立つため、2度塗りにしました。
気をつけたのは、塗料が乾く前に埃やゴミがつかないようにすること!
刷毛を綺麗に保っておくのも重要でした。
最後に、汚れを防ぐため透明塗料で仕上げて、塗装は終了です。
完成した扉は少しばかり色むらがありますが、アンティーク風な、ナチュラルなような、いい感じです!
塗装には広くて綺麗な場所が必要なため、塗装だけは引越し前にしておいて正解でした!
扉の取り付け
次に、扉の取り付けです。
無垢の扉は重量があるので、1枚の扉に、丁番を3つ取り付けました。
丁番を付ける位置を正確に出し、塗装を終えた扉と柱に、丁番の厚み分だけ彫り込みをいれます。
ノミで彫り込みを入れる
彫り込み部分を落とす
柱側も同様に
取付後に位置を微調整できる便利な丁番は、イメージにあうものがどうしても見つかりませんでした。
そのため、ドンピシャの位置に取り付ける丁番となり、夫は施工時に苦労していました。
ドアノブ
ドアノブを取り付ける穴を開け、位置を確認します。
扉の側面のラッチボルト加工を行います。
これで開け閉めができるようになります!
ラッチボルト
◆ ちょっと失敗! でも意外となんとかなるもの!
トイレ以外は、シンプルなガラス製のドアノブを準備していました。
そのドアノブを付けるため、ネットの情報を参考に位置を決め、扉に穴を開けました。
しかし、穴を開けたものの、その位置だとなんかイマイチ! 他の部屋の扉もこのドアノブの位置に合わせることになるので、ここで妥協はしたくない…!
こういうとき、知恵を出し合えば、意外と解決策が見つかるものでした!
トイレに取り付け予定の鍵付きドアノブは、枠がついて縦長!試しにこれを当ててみると、開けた穴を隠せることが分かりました。
というわけで、急遽 寝室のドアノブを鍵付きに変更したのでした。
失敗してもリカバリーできることは、意外とたくさんありました!
枠の取り付け
扉の取り付けでもセトリング(ログ材の乾燥による収縮などによって、ログ壁が徐々に下がってくる現象)を考慮します。
ログ壁が下がっても扉が影響を受けないように、扉の上にスペースを取っています。
このセトリングスペースを大きめの枠で隠します。
枠を固定するビスが見えないように、ここで一手間!
まず、ビスを打つ場所に座掘り(あらかじめ穴を開ける)します。
座堀りするための道具
そこにビスを打ち、
深く押し込んだら、
座堀りした穴と同じ直径の木栓(きせん・もくせん)に少しの木工用ボンドをつけて、穴に差し込みます。
木栓は、埋木錐(うめきぎり)という専用のドリルで、木材からくり抜いて作ることができます。
穴から出ている木栓をノコギリで切り落とすと、見事にビス穴が隠れます。
なお、ここで使うのは、材を傷つけない”あさり”のないノコギリ(刃の先端が左右に開いていないもの)です。
塗装している場合は、木栓にも同じ色の塗料を塗ります。
真ん中の丸いところにビスが入っている
少しの手間で、仕上がりがずいぶん変わります!
これで、扉が完成!
実は、現在も取り付けていない扉が3枚も残っています。ボチボチやろう。
次回は、引き戸の製作です!
◆ お願い ◆
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