竹下雅敏氏からの情報です。
『今回は次元と界層および身体の関係について具体的な例を見ます。まず身体ですが、人間を例にとって説明すると、伝統的に身体は下記の5つからなると考えられています。
肉体に転生に入る前の霊は、霊体と原因体の2つの身体を持ちます。霊体は肉体・エーテル体・アストラル体・メンタル体の複合体です。転生に入って肉体を持っている人間の場合、3つの身体を持ち、表のように肉体・幽体・原因体です。幽体はエーテル体・アストラル体・メンタル体の3身体の複合体です。
一般によく言われる幽体離脱という概念は、先の3身体の幽体に意識を移して幽界の世界を旅することを意味します。ですが現実には地球の魂で本当に幽体離脱をしている者はほとんどいません。転生に入っている霊の場合には、エーテルダブル離脱、エーテル体離脱、幽体離脱、原因体離脱の4つの離脱法があります。転生に入っていない霊の場合には、エーテル体離脱、幽体離脱、原因体離脱の3つの離脱法があります。多くの人が幽体離脱だと思っている体験はほとんどの場合、エーテルダブル離脱です。エーテルダブルというのはエーテル体ではなく、肉体にほとんど重なっている低次のエーテル体のことです。マイトレーヤを含めて彼の周りにいた12名の覚者たちの誰も幽体離脱が出来なかったということを知れば、まずこうした離脱法の区別があることを知っておくことが肝心だと思います。
特定の身体を離脱させて別の界層へと意図的に移さない限り、通常幽体と原因体あるいは霊体と原因体は同じ界層に重なって存在しています。
以上のような基本的な概念を押さえた上でインドの高名な2人の聖者の生涯に於いて、彼らの幽体や霊体(原因体はほとんどの場合これらに重なっています)がどの界層に存在したのかを調べて見ましょう。
ラマナ・マハリシ (1879年12月-1950年4月) |
ラーマクリシュナ (1836年2月-1886年8月) |
2名のジーヴァ(個我)がどこにあるのかを調べると、図のようにラマナ・マハリシは国津神第3レベル、ラーマクリシュナは国津神第4レベルにあることがわかります。ジーヴァ(個我)の位置は所属するレベルによって位置が決まっており、よほど大きな精神的体験が伴わなければ生涯その位置が変化することはありません。この2人の場合ニルヴィカルパ・サマーディの体験を得ても、この位置が変化する事はありませんでした。