シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: 牛サマディー様

【第4話】 牛サマディーくんのアフリカ旅行記

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第1話からの続きです。


土日はフリーデーだったのでメンバーみんなで外出したのですが、特に印象深かったのはヴィクトリア湖に行ったときのことです。ヴィクトリア湖はケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたアフリカ最大の湖で、その大きさはなんと琵琶湖の100倍だそうです。

空は晴れており、ボートでの周遊はとても気持ち良かったです。

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ここでは沢山の水鳥たち、そしてなんとカバたちにも出会えました!

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カバたちは、顔を水面にほんの数秒だけ出すとすぐに水中に引っこんでしまうので、写真を撮るのにはなかなか苦労しました。

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ケニア滞在の最終日、フライト時刻が夕方だったので、昼に空港の近くにあるナイロビ国立公園に行きました。広さは117平方キロメートルあり、多くの野生動物を見ることができるサファリパークです。他のメンバーはその頃マサイマラ国立公園で数泊のサファリを楽しんでいたのですが、自分は飛行機の日程的にそちらには行けず、一人で数時間のサファリを楽しむことにしました。

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走っている車は、デカくてゴツい車が多いです。
ドライブを始めるとすぐ、バッファローの群れが道を横切ってきました。

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二枚目の老いたバッファローのこの表情、なーんにも考えてないですね~。自分は頭に気が上がってあれこれ考え事をすることが多いので、この老バッファローを見習わないといけないな~と反省させられました。わたくし牛サマディーはこの度、この老バッファローを自分の人生の師として仰ぐことにしました。

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数時間のドライブで、沢山の動物たちに出会うことができました。
ドライバーによると、ライオンを見ることが出来たのは超ラッキーだったそうです。

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こうして大満足で、ケニアを去ることができました。

今回のケニアでは、美しい自然、ド田舎生活、子供達とのふれあいなどの素晴らしい体験をすることができ、とてもいい滞在だったと思います。

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最後に、書いておきたいエピソードを一つ書いて終わりにします。

ケニア人は甘い物が大好きなようで、チャイを飲むときやパンを食べるときは、みんなとにかく尋常じゃない量の砂糖をドバドバと使っていました。

そんな彼らにしもやま農産のお茶を飲ませてみたところ、「ただのホットウォーターじゃないか!!」と言われ、甘党の彼らの口には合わなかったようで全く理解されませんでした。

いつもの如く砂糖を投入したがっていましたが、そこは流石に死守しました。
自分は、久しぶりに日本の美味しいお茶が飲めて大満足でした。

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( 完 )

【第3話】 牛サマディーくんのアフリカ旅行記

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第1話からの続きです。


ついに、ワークが始まりました。ワークの内容は「ウォータータンクやトイレの建設、学校のフェンスの修復」等だと事前に聞いていたのですが、実際には全く違って、植林を行う為に土をプラスチックの袋の中に詰め込む作業でした。

その他にも、出国前に配布された英文案内状の内容と違っていた事は多々ありました。村に着く前日になってもどこに泊まるかが決定されていなかった位なので、そこら辺はかなり適当だったようです。

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ワークの場所は村の小学校の庭だったので、毎日多くの子供たちと触れ合うことができました。

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この村の住人は皆ケニア42部族の中のルオ族です。毎日沢山の子供たちからルオ語で「ブエーナ!(=How are you?)」と呼びかけられ、こちらは「マラーイ!(=I’m fine.)」と返します。あとはスワヒリ語でジャンボ!や英語でHou are you?など、とにかく挨拶が大好きな子供達でした。
歩いていたら突然、とても遠くから「ハーウアーユー!」と小さい子が連呼してくることもしばしばありました(笑)

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ちなみにここの教師の平均月収は4000ケニアシリング(約5000円)だそうです。私が村を訪れる少し前にはストライキで2週間学校が休みになり、教師としてボランティアに来ていた日本人女性はその間ワークが出来なかったと聞きました。

スラム街キベラのすぐ近くには高級スーパーがあり、キスム市内の大型スーパーでは裕福そうな家族を多く見かけ、ケニア国内でも貧富の差が非常に激しいことを肌で感じました。

ワークではまず、固い赤土を耕しました。休み時間には大量の子供たちが集まってきて、私たちの行動を逐一観察されます。

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そうして柔らかくなった土を、プラスチックの袋に詰め込みます。

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この作業を延々と繰り返す、これがワークの内容です。トイレの建設やフェンスの修復など、大変そうな事をやるのかと少し恐れていましたが、かなり単純な内容でした(笑)

木が育ったら売ってお金に換え、子供達が無料で学校へ行くための資金源になるそうです。

この学校で特に思い出に残っているのが、学校の子どもたちVSボランティアメンバーでサッカーの試合を3時間ぶっ通しでしたことです。ボランティアメンバーだけでは足りないので、数人の生徒と一人の先生が助っ人で入ってくれました。

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小学生とはいうものの、あちらのメンバーは僕らよりも背が高く、ずっとガタイがいいのがゴロゴロいたのでボロ負けするんだろうな・・・と思っていました。ところが思っていたよりもかなりいい試合で、結果的にこちらのチームが勝ちました。裸足で走り回る子供達はとてもパワフルで、驚かされました。

前回の記事でも書きましたがこの村はガス、水道、電気が通っていないので、日本の生活と比べると大分不便でした。特に大変だと思ったのは、水汲みです。料理や手洗い、水浴びをするために、家から徒歩で10分弱離れた場所までわざわざ水汲みに行く必要がありました。水は思ったよりとても重たく、凄くハードで途中何度も休憩を強いられました。これを毎日している村の人たちは本当に凄いな、と思います。

ご覧の通り、道は細くて坂が多いです。崖になっている所もあります。したがって雨の日は危ないので水汲みには行けません。途中で見える景色は、本当に最高でした。

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第4話(最終話)へ続きます!

【第2話】 牛サマディーくんのアフリカ旅行記

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第1話からの続きです。


ケニア三日目の早朝、首都ナイロビから車で8時間程離れた所にあるボランティアワーク地、キスムへと車で向かいました。車中、沢山の素晴らしい景色に出会えました。どの景色もとにかく広大で、本当に目を奪われました。(後半の二枚は復路で撮ったものです)

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途中、珍・出来事がありました。

あと30分もすれば、キスムに着くだろうという時のことです。突然、道路沿いに立っていたポリスから、車にストップがかけられました。そこは、警察署の目の前でした。わたしたちの車は、スピードオーバーで引っかかってしまったのです。実際に、スピードは尋常なく速かったので、捕まったのには一同納得していました。

ドライバーはポリスと何やら話をしているのですが、お互い笑いながらトークをしています。本当に不思議な光景でした。自分を捕えた警官と、まるで親友のようにトークをエンジョイする…こ、これが、アフリカンクオリティーなのかああああ!!!!と、私の胸は密かに感動で高鳴りました。

そしてドライバーは私たちに向かって満面の笑みで「Wait jast a moment(ちょっと待っててね)」というセリフを吐き、署へと消えていきました。

書類を書かされたり、罰金の支払を終えればすぐに戻って来るだろう、日本人メンバーの誰もがそう思っていました。しかし30分…1時間…、全く戻ってくる気配がありません。どうやらドライバーは、警察と交渉をしているようだと分りました。スピード違反したクセに、罰金は意地でも払いたくないんだと粘りに粘る姿、ここでもまた私はアフリカンクオリティーに魅せられました。

私たちはアフリカを、完全に甘く見ていました。アフリカでいうa moment、これは3時間のことでした。

予定時間より大分遅れて、ワーク地の村へ到着しました。

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ここは桃源郷だ、と思いました。あまりの自然の美しさに、心から感動しました。

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特に印象的に感じたのは、赤土とたくさんの巨石です。

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そしてこの村は、ガス、水道、電気、コンクリートなどという、現代文明にとって欠かすことのできないインフラが全く整備されていない、超ド級の田舎でした。

更に驚いたことに、私たちが滞在した家は壁と床が土で固められて出来ており、木造ですらありませんでした。窓ガラスは、ありません。村のほとんどがこのような造りの家でした。

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この狭い部屋に、夜は5人の男子が寝ました。隣の更に狭い部屋では4人の女子がぎゅうぎゅう詰めになっていました。上から掛かっているのは蚊帳で、マラリア等に罹らない為に寝る際に使います。

私は予防接種、予防薬、虫除けスプレーのどれも全く使いませんでしたが、ありがたいことに一度も体調を崩すことはありませんでした。昨年の夏、ラオスの田舎で嘔吐・下痢・高熱の三重苦で酷い目にあった思い出があるので、本当に本当に良かったです(笑)

下の写真は、昼寝をしてるとき誰かに撮られたものです。

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この家は全員が外出する時と夜寝る時以外は常にドアが開いていたので、近所の子供達や動物たちは何のためらいもなく自由に出入りしてきました。もちろん金庫もないのでパスポートやお金の入ったバッグもそのまま置いていましたが、盗まれることはありませんでした。

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こんな村で、私たちの2週間の生活は始まりました。

第3話へ続きます!

【第1話】 牛サマディーくんのアフリカ旅行記

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牛サマディー様の東南アジア旅行記事の最後に”アフリカボランティアの旅に行く”と書かれていました。その旅から戻られた牛サマディー様に今回もお願いして、旅行記を書いて頂きました!

日本とまったく環境の異なる地で、牛サマディー様はなにを見てこられたのでしょうか。

4回に分けて紹介いたします!

(シャンティ・フーラ)


こんにちは、牛サマディーです。
以前寄稿させて頂いたアジア旅行記の最終話で予告していましたが、大学の春休み期間中にアフリカに行ってきました。国は、ケニアです。

今回は旅ではなく、ボランティアワークに参加しました。
元々アフリカには凄く行きたいと思っていたのですが、流石にアフリカで一人旅はハードル高そう…という気持ちがあり、ちょうどボランティアメンバーを募るNGOのサイトを見つけたので応募しました。一番の目的はアフリカの大自然です。私は自然の景色を眺めるのが大好きで、一体アフリカではどんな景色に出会えるのだろうとワクワクしていました。

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飛行機から見える景色も大好きなので、窓側の席を選択しました。とても長い時間飛行機に乗っていましたが、特に感動したのは生まれて初めて見た砂漠です。どこまでも広がる砂漠の景色に目を奪われました。

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窓側の席を選択したのには、もう一つの理由があります。
私は夜に散歩をしている際よくUFOを目撃するのですが、もしかしたら飛行機からもUFOを目撃できるのではないだろうか…と期待していたのです。

砂漠の景色を撮影しようと、カメラを窓の外へ向けていたときのことです。
突然、白い点がカメラの画面に映りこみ、突然消えてはまた映りこみ…が繰り返されました。

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砂漠の上空にUFO!!あまりにも予想外の出来事で、とても驚きました。UFOがあまり動いていないように見えますが、恐らくUFOは飛行機と同じスピードで並行に飛行していたのだろうだと思います。

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長時間のフライトを終え、遂にケニアへ到着しました。何故か入国カードの提出は求められずに入国出来ました。

その日は首都ナイロビにある現地ボランティア団体オフィスにて、ボランティアワークを共にする日本人メンバーとの初対面でした。自分は人とコミュニケーションを取るのが苦手なので上手くやっていけるかが不安でしたが、フレンドリーなメンバー&現地人スタッフ達でとりあえずホッとしました。

日本人メンバーは5人で、皆大学生でした。アフリカの星が見たくて来た物理学科の女子、今まで何度も海外ボランティアを経験してきたというツワモノ男子など、変人の集いでした(笑)

ワーク地はナイロビから遠く離れた田舎村ですが、そこへ行く前にナイロビのオフィスに2泊しました。その間、現地人スタッフがアフリカで2番目に大きいスラム街「キベラ」へ連れて行ってくれました。

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2.5km²に約100万人が暮らすこの街は、土やトタン等で造られたとても小さな家がひしめき合っていました。細い路地が張り巡らされており、まるで迷路のようでした。大量のゴミがそこらに放置されており、ゴミと地面の土が一体化している所が沢山あったのは印象的でした。深い呼吸は全く出来ませんでした。

犬を何匹か見ましたが、死んでいるのではないかと見違える程ぐったりとしており、全く精気が感じられないのには驚愕しました。そこらじゅう、爆音で音楽がかかっていました。

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ここの環境はあまりにも劣悪で、とても人間が健康的な生活を送れる場所ではありません。このスラムだけでも100万もの人々がこの環境の中で毎日生きているのかと思うと、悲しくなります。世界中では一体何人このような暮らしをしているのでしょう…。

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感受性を開き、幸せになり、生を楽しむということは本来すべての人間に与えられるべき権利なのだと思います。しかしこのような環境下においてそれが出来るとはとても思えません。全ての人が人間的な生活を送ることが出来る世界を、心から望みます。そうして初めて幸せへの扉が開かれるし、そこから霊的な成長も始まると思うからです。
アフリカの大自然を見に来たつもりが、最初に見せつけられたのがこの現実でした。

第2話へ続きます!

【第4話】 牛サマディーくんのアジア旅行記

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アジア旅行記 第1話からの続きです。


ラオスで一番大変だったのは、パクベンという田舎町でのことです。

世界遺産の街ルアンパバーンから約10時間、メコン川を定員30名くらいの小さな船に乗り、パクベンに到着しました。
船旅中は写真撮影や読書、景色を眺めてリラックスなどしていましたが、流石に10時間もあったので後半は退屈でした。
パクベンは、船旅の中継地点として一泊すること位でしか旅人が訪れることはないので、宿以外にはほとんどなにも無く、滞在した町の中では断トツで田舎でした。
ガイドブックやネット情報によると夜には電気の供給がストップするとのことだったので内心少しワクワクしてましたが、自分の宿では夜でも普通に電気が使えたので少々ガッカリでした。
いつか本物の真っ暗闇を体験してみたいものです・・。

その翌日もまたパクベンから10時間の船旅をする予定、だったのですが・・・・
翌日の早朝3~4時に目が覚めるといきなり吐き気を催し、それから嘔吐・下痢・高熱の三重苦が猛烈に襲い掛かってくるという非常事態が発生してしまいました。
今日船に乗るのは無理だろうと判断し、パクベンにもう一泊することにしました。

野口晴哉の本に書いてあったことを思い出して、嘔吐下痢は悪いものが出てるってことだからむしろイイことじゃん??(^^♪ と割と楽観的に考えていました。

何時間か経ったときに、旅の間に聴くかもしれないと思ってICレコーダーに入れておいた経脈とチャクラのサウンドテラピーのことをふと思い出し、寝ながら聴いてみることにしました。
すると、一回通しで聴くごとに明らかに体が軽くなり、楽になるのです!!!
結果、薬は全く飲まず、寝ながらのサウンドテラピーだけで三重苦は無くなってしまいました。
サウンドテラピーの凄さを実感しました。
地球上のどのガイドブックにも書かれていないでしょうが、サウンドテラピーは旅とお供として必須のアイテムです(笑)

無事、体調がかなり回復したので翌日には船旅をすることができました。

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この旅全体を通して、自然・田舎は美しく、すごく良いな、ということを改めて強く感じました。
自分の実家は周りに田園が広がり、海が近い割と田舎の方にあるのですが、散歩したり景色を眺めるのがすごく好きでした。
今回の旅では自分の地元よりも遥かに田舎の地域を多く見ることが出来ました。
道路に牛たちが歩いてる光景もしょっちゅう見ました!

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レジャー施設など遊ぶ所は全然ありませんが、数々の絶景の連続で、この地球のありのままの美しさを実感しました。いい旅だったと思います。

* 追伸 *

次の長期休暇の春休みには、2週間アフリカでボランティアに参加することにしました。
春休みは2か月あるのでまたどこか旅に出ようかと思い、シベリア鉄道やトルコなど色々と行先の案は浮かぶのですが全くまとまる気配はなく、いっそのこと今度は瞑想ばっかりして内なる世界の旅でもしてみようか・・などと、ここ最近あれこれ考えていました。

あるときふと「そういえば以前アフリカでのボランティアの参加者を募っていたページを見たな・・」と思い出し、検索すると、そのサイトが見つかりました。
内容を見るととても面白そうで、しかもアフリカは前々からとても行きたいと思っていたので、参加することにしました。

場所は電気もネットもない所で、ボランティアの内容はトイレの建設や学校の修復などで、子供達との交流もできるそうです。

上下体癖の自分の体は一体大丈夫なのだろうか・・(´・ω・)?という不安はありますが、面白い体験は沢山できるだろうと思っているのでとても楽しみです。


若い時に、いろいろな世界に触れることは、とてもいいことですね!
春休みはアフリカ!遠い国ですが、どうぞお気を付けて!よい経験となりますように。
貴重な経験を共有してくださって、牛サマディー様、誠にありがとうございました。

皆さま、たくさんの温かいコメントもありがとうございました!

シャンティ・フーラ

【おまけ】

なんと タイムリーにサウンドテラピーの紹介をしてくださって、ありがとうございます!(本当に偶然!)

記事の中で出てきた、現在 売り切れ中のサウンドテラピーCDは、11月中旬より、
価格を大幅ダウンして、2枚組になったCDを発売予定です!

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