竹下雅敏氏が監修した、
美術品と言える 優美なカレンダー
ができました!
制作の舞台裏を紹介します!
前回の続きです。スタッフるぱぱがお届けします。
文章の配置
文章の選定と仕上げに続き、書体決めが終わったところで、次は文章を配置する作業に移りました。
だいたいの位置は、まずは竹下氏以外のスタッフで検討して案を出します。しかし、背景・お花と文章は、これまで別々に制作を進めてきたので、なかなか文章がきれいに収まりません。
とはいえ決まった文章を勝手に変えるわけにもいきません。結局竹下氏へに提出した案は、「仕方ない、これでとりあえず提出しよう…」というものでした。(苦笑)
仕上げの工程〜完成
ここから完成に向けて、竹下氏の指示と、指示を受けてのスタッフの作業が始まりました。
文章の改訂:
位置案の色々なパターンを作り、文章の配置を決めます:
お花・背景・枠などの調整をします:
位置の最終微調整:
最後に、文字の色を決めました:
あちらをチョコチョコ、こちらをチョコチョコ、と散逸的な作業ではなく、以上のように竹下氏の中では一連の流れがあるようでした。こうした工程を通じ、カレンダーのデザインがついに完成しました。
◇ コラム:竹下氏のファックス ◇
今回の制作で竹下氏から寄せられたデザイン指示のファックスをざっと数えてみました。10/5〜10月末までの約1ヶ月の間…なんと約257枚。
どんどん流れてくるファックスに対しスタッフ2名が返信し、新しいデザイン案を提出することを繰り返していました。製作の渦中にいるときは必死で「先生の回答ペースは早い…」ということ位しか思いませんでした。こうして最終的な枚数を見ると、なんて大量の試行錯誤を繰り返したのだろうと感じます。
入稿作業
最終工程は印刷会社へデータを送る「入稿作業」。ミスがあると、印刷がすべてパアになってしまうので非常に気を使う作業です。
いつもは、送るデータにおかしなところがないかどうか、目を皿のようにして見るだけです。しかし、今回はCMYKの数値や文字の座標値まで確認しました。
見た目には分からなくても、値が1%でもずれているとダメです。1人が紙に書かれた数値を読み上げ、もう1人が画面でチェックをするという、2名体制で確認をしました。
間違いのないデータが出来上がったことを確認したものを、印刷会社に送りました。
色校正が届く〜完成
その後印刷会社から届いたのが、第7回でも触れた「簡易色校正」です。私はこれを受け取った時、正直なところ「う〜ん、こんなものか…」とパッとしない印象を感じました。
少し不安な気持ちで竹下氏に確認をお願いした所、結果は「このままで本番印刷へ進めてよい」という返事でした。そして本番印刷のカレンダーが届きます。
それは…色校正とはまったく別物といっていいほどの完璧な完成品でした。
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次回は最終回として、竹下氏が語る「デザインの真髄」をお届けします。カレンダーは完売となりました、ポストカードはまだございますので、ぜひ下のバナーからご注文ください。