シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: ログハウス建築

Vol.35 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~外壁塗装(準備1)~


Vol.34からの続きです。

塗料選び

夫が屋根仕舞いや建具を取り付けていた頃、私のメインの作業は外壁塗装でした。
「女性でもできます!」と本に載っていたので、楽しみに待っていた作業でしたが、根気と体力のいる作業でした。

塗装剤は、ログハウス本場 フィンランドで人気のメーカー ティックリラの水性塗料を選びました。

この塗料に決めたのは、
塗膜ができ、雨や紫外線に強く耐候性に優れている。しかし木の呼吸を妨げにくい。
耐久性がよく、再塗装までの期間が長い。
北欧カラーが充実!
塗りやすい(らしい)、という理由からでした。

ログハウスメーカーでも多く使われている塗料で、日本国内で入手しやすかったです。

この塗料を使用した人たちのいくつかのブログで、ログ建築後 7、8年目に再塗装をしていることがわかりました。ログの再塗装は3〜5年目と聞いていましたので、再塗装までの期間が長いのは魅力でした!

実際に使った使用感は、素人でも塗りやすかったです。下地剤+2回塗りをすれば、色むらが目立たなく綺麗に仕上がります。また、塗料の匂いもあまりきつくありませんでした。

塗装してから1年半経ちますが、雨に当たりやすく日差しが強烈な西側の壁も綺麗なまま。今のところ、問題はありません。

塗料の色選び

色選びはギリギリまで悩みました。さまざまなログハウスの写真を見て、好みの色を探しました。

最終候補は2つ!
ムーミンの家のような水色と白の窓枠の家にするか、
それとも白の家にするか。

ログハウス情報を調べている時、塗料の種類によっては 濃い色から薄い色に再塗装するのは難しいと知り、最初は白にすることに決めました。

ティックリラは色の種類が豊富で、白といっても複数の色が用意されていました。
カタログの小さなカラーサンプルを見るのと、家全体に塗ったのを見るのでは、色から受ける印象がかなり違います。

そこで、塗料の販売店のサイトに掲載されているログハウスの写真で好みの色を探し、それを指差して「この外壁と同じ色の塗料をください」と言って購入しました。

ログの外壁の色は、ややグレーと緑が混ざった北欧っぽい白色です。
窓枠は……まだできていないので(苦笑)、色選びはこれからです!

いつかの再塗装時に、壁の色をまったく別の色にしてみようと話し合っていて、メンテナンスのお楽しみになりそうです。

◆ヤニが気になる?

うちのログ材はヤニが少ないと言われる杉ですが、塗装してしばらくすると節のあたりからヤニがうっすら出てきました。遠くから見るとわかりませんが、近くで見るとこんな感じです。

色の薄い塗装はヤニどめを使うのがよいようですが、塗装中にティックリラのヤニどめの販売がなかったので、我が家はヤニどめをしませんでした。

気になる人は気になると思います。
ヤニが多い木材を使う場合は、ヤニどめをするか、濃い色や木の色に近い塗装がいいのかもしれません。

足場の準備

塗装は足場と脚立を使って行いました。

斜面の北側と西側を塗装するためには足場が必要なため、まずは北側の一部に足場を組みました。

単管パイプは、4mを10本前後と2mを数本、それから単管同士を繋ぐクランプを購入しました。合計8万円(!) ほどかかりましたが、今後のメンテナンスでも使えるので元は取れるはず!

家全面に足場を組む費用はかけられないので、一面が仕上がった後に、次の場所へ足場を移動するようにして単管パイプの節約をしました。

なお、単管パイプに乗せる足場板は、ログ積みのときに職人さんが持って来てくださったものをそのまま貸してくださいました。なんでもプロ用の足場板は 真ん中に乗ってもしなりが少ないそうです。

足場の上での作業は足がすくみました!斜傾地なので足場の上に立つと高いところに感じます。

プロ用でも緩やかにたわむし、足場板の上に立つと板の幅が小さく感じて、1歩を移動するのもドキドキしました。結局 2枚の板を並べ、ずれないようにクランプで固定して、歩ける幅を広げることでなんとか作業ができました。

足場が不要になった現在は、単管パイプは仮設の薪棚として有効活用しています!

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斜面以外では、脚立を移動させながら作業を行いました。

◆業者さんに頼むと?!

職人さんが「斜傾地に建つこの家で業者に足場を組んでもらうと、安くても150万円」とおっしゃっていました。びっくりです!

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.34 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建て具取付(2)~


Vol.33からの続きです。

窓サッシ 使ってみた感想

外気の影響を受けにくい室内環境にするために、遮熱・断熱に強いLow-Eガラス、複層ガラスにしました。ガラスが少し緑がかっています。

冬は暖気が逃げにくく、夏は外の熱気が伝わってこないので涼しいです。真夏にガラスの近くへ行ってもぜんぜん暑さを感じず快適です。
その代わりに、日差しが暖かくなってくる春。外はポカポカしているのに、室内は寒いということが起こります。

選んでよかったのは、ドレーキップです。
窓を内開き、そして上部を内側に倒しての2つの方法で開閉できます。
価格は、通常の片開きの窓と比べて わずかに高いくらいでした。

上部だけを開けておくと、外出時にも換気ができるので重宝しています。
また、片開きの窓は、網戸とサッシに隙間がないのがよかったです。

眺望を楽しみたい部屋は、ドレーキップとフィックス窓のセットにしました。

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玄関ドアの取り付け

玄関ドアは重量があるためインターネットで購入すると配送が難しいと思っていたところ、窓サッシメーカーさんに玄関ドアがあったので一緒に注文しました。

80kgある玄関扉で、倒れた場合に支えきれないため、ふたりでの取り付けは無理じゃないかと話していました。

しかし、しばらくしてから倒れるのを防止するための仮押さえの木を準備することを思いつき、これで安全に作業できました。

建て具がついて、一気に家らしくなりました!

◆ちょっと失敗!でも結果オーライ!

玄関扉の大きさを変更後、設計図の修正ができておらず、セトリングスペースが予定よりかなり大きくなっていました!ありゃりゃ。

しかし、失敗しても意外とリカバリーできるもの!
暗めの玄関の”明かりとり”にすることに決めました!

ステンドグラスを入れたかったのですが、高価なので断念。
ゆらゆらガラスのガラスブロックにしました。1個380円なり。

ガラスブロックのサイズに合わせ、ログの一部をカットしました。

結果的には、玄関が少し明るく、そしてかわいらしくなって満足しています!
怪我の功名でした。

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Vol.33 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建て具取付(1)~


Vol.32からの続きです。

窓サッシの搬入

ちょうどログが積み上がるタイミングで、3ヶ月前に発注していた窓サッシが出来上がっていました。 窓や玄関扉がつくと防犯面で安心のため、2週間後に現場へ搬入してもらうことにしました。

窓サッシは、工場から貨物輸送されたものを、窓サッシメーカーと提携されているガラス屋さんがログの中へ運んでくださいました。

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近所の人から、道具や設備品の窃盗に気をつけるようにアドバイスをもらっていました。夜間は誰もいない現場にたくさんの建て具を置いておくのは心配で小さい窓サッシから順番に取り付けることにしました。

それによって屋根仕舞いが遅くなってしまったので、屋根ができてから窓サッシの納品をしてもらえばよかったです。

夫が「ぐっじょぶ!」だったのは、サッシの営業さんとの打ち合わせの時に、”ガラス後付け”の相談をしていたところ!
その結果 搬入時点では、小さい窓を除く 7割のサッシにガラスが入っていませんでした。

重たいガラスが入っていないことで、サッシの取り付け施工がずいぶん楽にできました。 (ガラスが入っていると小さい窓でも 施工が重たくて大変だった…!)
関係者の方々のご協力に感謝です。

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窓サッシの取り付け

建具を取り付ける箇所のログ材には溝があります。この溝にセトリング対策用の木材を入れ、この木材に建具を取り付けます。

セトリングでログ壁が下がっても、建具がスライドする仕掛けになっています。

建具の上部にもセトリングスペースを設け、セトリングを吸収します。
セトリングスペースがなければ、ログ壁が下がって来たときに窓の開閉ができない不具合などが起こるそうです。

知り合いや近所の人が見にこられたとき「窓の上の隙間は、設計ミス?!」と聞かれたところでした。

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サッシの取り付けは、水平になるように気をつけながら、内側と外側を釘やビスで止めていきます。

ほとんどのサッシは夫が一人でとりつけましたが、高所は夫と私が室内・室外に分かれ、一人が支え、一人が釘打ちをしました。

サッシ取り付け後、セトリングスペースには、床や天井の断熱材の余りを入れました。
セトリングスペースだけでなく、窓サッシの周りの隙間にもしっかりと断熱材を詰め込みました。

最後に、セトリングスペースを仕上げ材で隠します……が、まだほとんどの窓を仕上げないまま暮らしておりますっ!

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サッシを取り付けたところで、ガラス屋さんへ連絡。ガラスの搬入と取り付けをお願いしました。さすがプロ!4人の職人さんが1時間ちょっとで取り付けされました。

ガラスが入った翌日に、例年より早い初雪!
「初雪前に建て具が入り、ホッとした」と日記に書いてありました。

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Vol.32 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~屋根葺き(2)~


Vol.31からの続きです。

ストーンチップの搬入

ネットで購入したストーンチップを、トラックから降ろすのも懸念事項の1つでした。
届いたときに職人さんがおられたので、ユニックも使って荷下ろしや材の移動などを協力してもらえました。

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ストーンチップを屋根へ上げるために、ログ積みのときに使おうと考えていたウィンチ(職人さんのおかげで、ログ積み時は未使用)を使うことにしました

半日かけて準備し、いざ使ってみると……!屋根の上でストーンチップを受け取るのが危なっかしくて、1回で使用中止に!!

しかし、その日の午後、私が外出先から戻ると、すべてのストーンチップが屋根の上に上がっているではありませんか!すごいー!

「ちょっと空き時間ができたから」と夫の友人が来てくれたそうです。
「今、屋根材をあげてるんだ」と話すと、体力があるその友人が屋根の上へピョンピョンと上がり、手伝ってくれたそうです。おかげで2時間ほどで終わったとか。人力ってすごいです。

建築中、女性では手伝えない箇所がいくつかあったのですが、協力してくれる人たちのおかげで助けられました。

屋根を葺く

ストーンチップは、瓦桟に向かってビスで留めていきます。

両サイドだけはサイズ調整が必要で、金物用のハサミでカットしながら留めていました。

小さめの家といえども平屋の屋根は大きくて、時間がかかる作業でした。 なお、薪ストーブの煙突を出す付近だけは、開けておきました。

私は何度か屋根の上へ登りましたが、脚立から屋根へ移る瞬間が怖かったです。靴はすべりにくいものに履き替えるようにしていました。
ただ、勾配がゆるい屋根のため、屋根の上での作業はやりやすかったです。

屋根の上は、秋でも暑かったです。

天井裏の通気

天井裏の空気を流すための通気材を棟の部分(屋根の一番上)につけました。

軒から空気が入るようにして、夏の熱気が天井裏にたまらないようにするためです。

ログハウスということもあると思うのですが、昨夏は想像以上に快適に過ごせました。

設計変更

設計時、北向きの部屋の採光と通風が気になって、2〜3箇所に天窓をつけることを考えていました

ただ夫が設計を勉強している時、先生から「設計をしていると天窓がつけたくなるけれど、どんなに対処をしても雨漏りする!つけるべからず!」と何度も聞いていたそうです。メリットとデメリットがある天窓さん。
結論がでないまま、家を造りながら考えることにしました。

屋根工事の終盤、屋根に穴を開け、薪ストーブ用の煙突を取り付けました。
しかーし、慎重に対策をしていたにもかかわらず、どしゃぶりの雨が降ったときには煙突部分から雨漏りしました。(その後、対処を重ねて、現在は大丈夫!)

この経験から、天窓はつけないことに決定しました。

北向きの部屋は昼間でも照明がいると思っていましたが、住んでみると周囲に高い建物がないので、予想以上に明るかったです。
驚いたことに、軒が長い南側の窓辺より北側の窓辺の方が明るい時間もあります!

現場で確認をしながら設計変更ができるのはよかったです!
(建築確認申請を出している場合、計画変更の申請が必要な場合があります)

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Vol.31 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~屋根葺き(1)~


Vol.30からの続きです。

ルーフィング、飛ぶ!

職人さんの応援が終った翌日は雨が降り、ログ作業はお休みです。
現場の雨対策をしてから帰宅したのですが、その後 低気圧が発達して爆弾低気圧になってしまいました!
とはいえ、屋根にルーフィング(防水シート)を貼ったあとだったので「ルーフィングを貼り終わっててよかったね〜」と自宅でのんきに話していました。

ですが……その後、現場に到着してビックリ!
職人さんが貼ってくれたはずのルーフィングが敷地内の桜の木にプラーンと引っかかっているではありませんか!(あまりに驚いて写真なし!)

小高いところに登って屋根を見ると、ルーフィングが剥がれたり、めくれ上がったりしていました。
屋根の下から吹き込んだ強風がルーフィングをはがしていました。

ルーフィングに穴が空いていたら雨漏りの原因になってしまうので慎重に破れを確認し、使えそうなルーフィングは補修し、一部は新しいルーフィングを追加注文して貼り直しました。

屋根のルーフィングがめくれ上がった姿はショッキングな光景でしたが、思ったよりも損傷はすくなかったです。

屋根材の決定

屋根材は、瓦にするか、価格を抑えた材にするか悩みましたが、瓦にすると予算オーバーするので「ストーンチップ(鋼板)」というものを選びました。

我が家は、3寸勾配というゆるい勾配で、瓦だと選べる種類が少なく高額でした。
(瓦に適切なのは、4寸勾配以上のようです)

瓦はあきらめ、アスファルトシングルにする予定でいたのですが、夫が「野地板に直接 釘を打つのが気になる」と別の材を考え始めました。アスファルトシングルは、15年くらいでやり直さなければいけないと聞いたので、剥がす時に屋根の下地も痛めてしまうかもしれないと気になったそうです。

ストーンチップという聞きなれない屋根材は、ガルバリウム鋼板に天然石(石の粒)を吹き付けたものです。メンテナンスが少なくて済み、耐久性が20年〜30年あるとのこと。

瓦をつけるときに使う瓦桟(かわらさんぎ)を使って施工できるので、野地板に直接 屋根材を貼り付けなくてもよくなります。

また、1枚の重量が軽いので、施工も楽。
瓦のように凹凸があるので、空気層があり断熱効果も期待できます。
価格は瓦の1/4くらいと安価です!(アスファルトシングルと比べるとやや高め)

屋根材の下に敷いたアスファルトルーフィングの耐久年数が20年くらいだったので、ルーフィングをやりかえる時に(資金を貯めておき)瓦に変えることにしました。

※竹下家のログハウスは最初にアスファルトシングルにして、その後 瓦に変更したと映像配信の中でありました!この方法を採用したのです!

瓦桟と水切り

瓦桟を屋根へ上げる作業が、なかなか大変でした!!

私が下にある木材を数本まとめて持ち上げ、夫が屋根の上から受け取ります。 何回この作業を繰り返したかな…。二人ともヘロヘロになりました。

瓦桟を釘で垂木に打ち込みます。 ルーフィングや野地板で覆われていて垂木の位置が分からないので、あらかじめ墨つぼで垂木の位置に墨出しをしておきました。瓦桟の本数が多いので、作業に時間がかかっていました。

また、屋根の端には水切りをつけました。
ホームセンターに売っている水切りを使いました。

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