東洋医学セミナー上級コースの講義を紹介しています。
前回からの続きです。
◇
【第9巻】兄弟(約3.4時間)
初級コースで学んだように「五元」は経脈と対応しています。
五元と経脈が一対一で対応するよう、五元を細分化した「兄弟(ヱト)」という概念です。
東洋医学セミナーでは、五元には「太陽の五元」と「月の五元」があることを説明しています。これらそれぞれの五元を「兄(ヱ)」と「弟(ト)」の2つに分けた概念が「兄弟」となります。
◇
経脈の流れは、男性と女性で、鏡像関係になっています。(初級コース参照)
例えば「太陽の胆経脈(陽極)」の場合、男性は左足、女性は右足を指します。
性別によって左右が異なるため、調べものをするときなど、非常にわかりにくくなります。
五元に兄弟の概念が加わることで、効率的に診断ができ、性別に関係なく「〇〇経脈の陽極(または陰極)」が出せるようになります。
◆兄弟の解説の抜粋
『胆経脈ということは分かるんですけど、右足の胆経脈のなのか、左足の胆経脈なのかがつかめないんですね。』
『これ非常に都合が悪いんで、(略)「木兄の陽」という極性というのも抽象化して取り出すわけです。』
『「木兄の陽」とか、それから「木兄の陰」とかっていう概念を用いると、これでようやく右足と左足が決まってくるということになるんですね。』
◆ 気が通る一本の経脈を調べる場合
兄弟を使うことで絞り込みができ、間違えにくくなります。
また、性別の考慮も不要です。
体形(体癖)が調べられる!
この巻で学ぶ方法を使えば、最短ルートで、対応する経脈が調べられるようになります。
その代表として、東洋医学セミナーで大人気の「体形(体癖)」を調べる方法が紹介されます。
初級コースでは、顔写真を使って調べる方法を習いますが、
今回の講義を受けると、写真がなくても調べられるようになります。
そのため、名前と本人を特定できる情報(住所など)さえあれば体形(体癖)がわかるため、神々や歴史上の人物でも調べられるというので、驚きです!
さらに、表と裏の体形(体癖)のそれぞれの陰陽(例:1種(陽)-8種(陰))も同時に調べられます。
この情報は、次巻「体形のプラクリティ」につながっていきます。
上級コースでは珍しく、余談が多め!
上級コースはより詳しい理論の説明や充実した実習のため、初級・中級コースに比べると余談が少なめです。ちょっと寂しく感じたりしますが……
この巻は、上級コースにしては余談・雑談が多めです!
それも、皆様の大好きな「体癖」の余談も!
◆ 余談!
● 実習で相生と相克の区別がつかないとしたら?
● 仕事
● お金との関係
● 親戚付き合い・ 家族関係
● 神様との取引
● 体癖から見る、師の教え・哲学
● 体癖に合わせて話し方、アプローチを変える
◇
体癖が好きな方、周りの人の体癖を調べてみたい方には、ぜひこの巻を学んでいただきたいと思います。
◇