シャンティ・フーラのブログ

【特別企画】安心・安全な農産物を作る農園へ
 vol.1 藤井農園さん ~フカフカの土づくり~

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レポート作成協力:かんなまま様

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-(骨組みだけの)ハウスに入って、インタビュースタート!

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-インタビュー場所の畑は、これからトマトを植える予定(立っていると、土がふかふかなのを感じる!)

【藤井農園】ふかふかの良い土壌
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◆動画の要約

「耕すとしたら表面だけを軽くでいいです。そんなに深くは削りません」

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-こういう土になるには、どのくらいの期間がかかったのでしょうか?

もう20年になりますが最初から無農薬、無耕起で土づくりをしてきて、10年たったところから、急激に土がよくなり出したんですよ」

「畑の土は、枯れた草が自然のマルチになっています。
そのマルチは土づくりのために必要で、微生物、いろいろな虫、モグラ、ミミズのエサとなり、住む環境を整えてくれます。そしてそれらの生物が活動して穴を掘り、自然に耕してくれるので、なるべく人は手を出さないことです。 」

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トラクターで強引に耕すとモグラやミミズの道を壊してしまう。モグラの立場になって考えます」

-はじめは、どんな土地だったのですか?

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「20年前に縁あってこの地に来たんです。もともと鍋島藩の山で大きな松が植えられていたそうですが、戦後、分譲、開拓してみかんが植えられ、私が来た時にはそのみかんも放置された状態でした」

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この辺は酸性の赤土で、お茶、さつまいも、じゃがいもはとれるのですが、微酸性石灰を好む多くの野菜は、そのままではよくできません」

「そのため敷草、堆肥、牡蠣殻石灰、米ヌカ等を多めに投入して土づくりをしてきました。しかし、ここは元々、山の腐葉土が積み重なっていたため普通の畑より早く良い土の状態になりました」

人の努力だけでは限界があり、いい土の畑でスタートできたのは幸運でした

-どんな土かを見分けるポイントは?

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生えている草で土の良さがわかります。
ハコベが生えているところは栄養が豊富な土で、イネ科の草が生えているところは堅い土のところが多いです」

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◆ スタッフの感想 ◆

佐賀県の山の奥に農園がありました。フカフカの土と、もりもりの草!そして、鳥の声が響き渡っている農園でした。

藤井さんは、風邪でのどの調子が悪いということでしたが、時間をかけて食物や農業のこと、今後 考えられていることを話してくださいました。

藤井さんは、広島大学 発酵工学科 微生物学科を卒業されているとのことでした。(竹下氏と同じ大学!)土の成分や微生物、発酵についてお詳しいはずです!

科学的でありながら、20年以上の経験を積んだ藤井さんのインタビュー!
次回もどうぞお楽しみに!

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5件のコメント

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  1. 藤井さん、
    とてもいいお顔をされていますね。。
    以前、高知でお勤めをしていた時に、
    お仕事でまるふく農園さんという所のハーブ園を見学に行きました。
    高知でハーブ園なんておしゃれな所があるんだ!と思って行ったら、
    変な意味で期待が裏切られたのでした。
    そして、そこで行われていた農法はとても素晴らしいものでした。
    例えば、植物にも相性があって、
    ニンニクのそばに何かを植えるとよく育つとか、
    生き生きと自然に摂理に添ったものを研究なさっていて、
    そこを営んでいらっしゃるご一家の皆さんも、
    やはり藤井さんのような素晴らしいお顔をされていたことを思い出しました。
    6種なので、なかなか実行までには時間がかかりますが(実行できるのか?!笑)、
    とても良い記事をありがとうございました!

  2. たそがれ金ちゃん on

    藤井農園さんの見学に同行させてもらって、大変感激いたしました。
    土の下は、みみずやモグラさんの領域で、私たちはほんの20~30cmの表面を
    使わせてもらっているだけという言葉に感銘を受けました。みみずが糞をし、土壌細菌を
    増やして土を肥やし。もぐらは穴を掘りミミズを食べて、空気の循環を良くして、畑の土を
    一層良くしている。循環型農業はすばらしい!
     私んちの庭にもぐらが穴を掘り困っていた時に、EM菌を入れもぐらが出なくなって
    喜んでいましたが、もぐらさんに悪いことをしたなと反省しています。

  3. メープルEY on

    はちコさんのコメントの通り、素敵な農家さんはとても良いお顔をしていらっしゃいますね。
    20年かけて土作りをされてきたことに、脱帽いたします。

    藤井さん同様、畑の写真がとても美しいことに感動しました。
    ここで作られるお野菜は優しい、美味しいものに違いないですね。
    せめて一度だけでも食べてみたいです。
    でも、それは見果てぬ夢なのでしょうから、せめて町内の隣町の素敵な農家さんのお野菜を頂けることに感謝して生きていきたいと感じました。

    藤井さん、いつまでも美味しい、安心・安全なお野菜をお作りください。

  4. ただ雑草を刈っては敷いての繰り返しをする地道な5年間でした。
    昨日、主人と話し合いで、「せっかく作った畝を壊さないでほしい」と主人に涙ながらに訴えていたところですした。
    無耕起・不耕起は最高のやり方だと思っていても、野菜がなかなか収穫出来ずにくじけそうになることも多々あります。特にじゃがいもは不耕起ではほとんど出来ず、なにか良い方法はないものかと思っておりました。
    この藤井農園さんの特別企画は、本当に、本当に嬉しいです。

  5. 福岡の大濠公園近くの「花ふさ」で、美味しい精進料理をいただき、ご主人から藤井さんの野菜です、と材料のカボチャを見せていただきました。どのお料理も野菜そのもののお味が染み出ていて、本当に美味しかったです。家では夫が病気で塩も砂糖も使わずに料理するので苦労していたので、こういう野菜があるのだと、嬉しくなりました。

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