前回に続いて、オリーブオイルとパスタの輸入物語です。今回は、本格的な交渉開始から無事注文に至るまでの話です。
(るぱぱ)
厳しい輸入ビジネス
輸入商品は、一度にたくさん仕入れないと採算が合いません。価格設定、手持ちの資金、採算性、保管スペース…そうした様々な要素を考慮しながら、今回はおよそ0.5トンの商品を輸入することにしました。
当時は、円安が進行、運賃は高騰、その上欧州ではエネルギー価格高騰という、輸入事業には逆風の状況。賞味期限のある食品の小規模輸入は、かなりハイリスク・ローリターンな話でした。
しかし竹下氏の審査を通る高品質の商品というのは、そう多くありません。リスクが大きくても、せっかくのご縁が冷めないうちに、進めようと取り組みました。
見送った2021年産
これほど大量の輸入は弊社にとって初めてということもあり、最初は中々スムーズに事が進みませんでした。
そのうちに次の2022年産のオリーブの収穫時期が近づいてきました。
せっかくなら、できるだけ新鮮で美味しいオイルをお届けしたいものです。2022年収穫分のオイルが出来上がるまで、輸入を見合わせることにしました。
この選択は簡単ではありませんでした。
ヨーロッパでは干ばつが続いており、2022年収穫分がどれほどの量・質になるかが不透明。その上、ロシアからのガス停止でエネルギー危機の只中。円安は今後さらに悪化するかもしれず、日本国内でも値上げラッシュの時期でした。
イタリア側からも、来年の価格はどうなるかわからないという警告が寄せられていました。今を逃すと、もう仕入れられないかもしれません。
しかし品質を犠牲にしたくはありません。最終的には、2022年産を待つことにしました。
待望の新しいオリーブオイル!
2022年10月、オリーブの収穫期。仲介人の方から、今年のオイルができたぞ〜と連絡が来ました。
新鮮なオーガニックオイルは、とてもグリーン!
とてもスペシャルだよ…モグ”
彼が楽しんでいるのは、保存の効かないこの時期だけの、美しい緑色の「ノヴェッロ」! う、うらやましい…😁
心配なのは最終的な収量と価格です。答えが出たのは翌年の2023年1月でした。値上がり幅は、これなら何とか輸入できる!というレベルでホッとしました。
商品を発注し、前金も支払い、いよいよ出港を待つのみとなりました。次回に続きます。
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