シャンティ・フーラのブログ

2016年11月19日 の記事

シャンティ・フーラカレンダー2017は こうしてできました!
~4.デザインの微調整~

竹下雅敏氏が監修した、
美術品と言える 優美なカレンダー
ができました!

現在、カレンダーは印刷をしているところです!
販売開始の前に、制作の舞台裏を紹介します!

前回からの続きです。

1.デザインの微調整

文章を入れる関係で、最後にデザインの微調整がありました。

(1)枠の位置の変更

[1] 竹下氏から、枠の位置をわずかに右へずらす指示が届きました。

making10

[2] FAXを元に、枠の位置をずらします。

右側の上下2つの枠を 右方向へ 1.18mm移動する。

右側の上下2つの枠を 右方向へ 1.18mm移動する。

[3] 最後に微調整を行います。

右側の上下2つの枠を左方向へ 0.293mm(≒4px)移動する。

右側の上下2つの枠を左方向へ 0.293mm(≒4px)移動する。

これでデザインは、完成です!

1ヶ月分のデザイン制作だけでも時間がかかりますが、これを短い期間で12ヶ月分 行いました。竹下氏はデザインだけでなく、カレンダーに掲載する文章の推敲、そして毎日の時事ブログの記事作成も同時平行で行っていました。

2.デザインの奥義

この微細な調整について、スタッフが質問したことに対する 竹下氏の見解はこちらです!

Q. 今回の先生からの調整指示は0.01mm、色も1%の単位でしたね。ディスプレイで並べてみても、まったく区別がつきません。

デザインとはそういうものだ。0.01mm 違うだけで、全く違ったものになる。
宇宙開発の世界なら 0.001 mm (ミクロン)の精度が求められる。
ソフトや印刷技術の限界もあって位置 0.01 mm / 色 1% の調整にとどめたが、ソフトが出来る範囲まではやるべきだ。

見た目では確かにまったくわからない。しかし身体はちゃんと違いを感知している。

その感覚の違いがわかるということ、そして「ここしかない」という位置がどこかが分かるということが、制作者にとって大事なことだ。一流のアーティストはそれを知っている。

Q. 今の技術では0.01mmの精度で調整をしても誤差は生じますし、最後に裁断するときは0.1mmレベルのずれが出てしまいます。

それは問題ない。
0.01 mm のレベルで制作者が微に入り細に入りこだわり、これしかないというものを作品に反映することが大事。その時に、制作者の意識の光が作品に入る。作品を観る人はそれを美しさとして感じ取る。

次回へ続く

■ インフォメーション ■

カレンダーの販売開始は、11月下旬を予定しています!
もうしばらくお待ちください。