シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: 連載と寄稿

Vo.13 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~基礎と配管と井戸~

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Vol.12からの続きです。


造成のあとは、基礎工事です。
基礎工事の時に、上下水道の配管工事を一緒にやっておきたかったので、基礎工事前に関係者の方に集まってもらいました。

この土地は公共の上下水道がすぐ近くまできていたのですが、自己負担で引きのばすのは高額だったので、地下水(ボーリング)の工事と合併浄化槽の設置が必要でした。

合併浄化槽と敷地内の上下水道の配管工事は、独立したばかりの近所に住む設備屋さんにお願いしました。造成してくださった職人さんと知り合いの方で、工事がスムースに進みました。

ボーリングは、知り合いの不動産屋さんから紹介していただきました。

土木屋さん、設備屋さん、ボーリング屋さんが揃ったところで、ボーリングする場所、水を引き上げるポンプの設置場所、配管を通す場所、など1時間半ほど暑い中で話しあいました。

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竹下氏のログハウスの基礎は、自ら石を積み上げた!というすごいお話しでしたよね!
我が家は、自分達で基礎を作るのは早々にあきらめ、業者さんにコンクリートの基礎を依頼しました。

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その代わり、高めの布基礎にし、高低差がある関係で一部を除いては60cm以上の高さでお願いしました。コンクリートの強度も強いものを使ってくださいました。

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土地に高低差があり、北側の土地は下がっていたので、基礎を高くすることになります。この部分は、強度の関係で他の場所より厚めの幅で仕上っていました。

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将来、ウッドデッキを作るための土台も合わせてお願いしておきました。

土木屋さんは工事中の写真をこまめに撮ってくださり、週末にしか行けない私たちに工事の状況を教えてくださいました。

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配管工事は、基礎工事中に職人さん同士でスケジュールを調整して進めてくださいました。

ログ材が届く前、夫は忙しくしていたので、設備屋さんにお願いして大正解でした!
配管の図面作成や資材購入、工事をやっていたら、ログ建築の開始時期が1ヶ月は遅れていたと思います。

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ちょうど、この記事を書いている前日に、ほぼすべての配管が終わり、室内で水が使えるようになりました!

水漏れや凍結が起こらないようなさまざまな配慮、今後修理が必要になったときに困らないような準備など「プロってすごい!」と思う仕事ぶりでした。

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基礎工事が終わり重機がなくなった真夏の暑い中、ボーリング工事が始まりました。

もともと「水が出にくい地域だ」と言われていたのですが、近所のボーリングもしたことがある業者さんだったので「なんとか水を出してください!」とお願いしました。

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掘り始めて数日、地下78mのところで水が出たため工事が終わりました。
「水量が少ないため、どんどん水を出してみて欲しい。すると水量が増えることが多いから」と言われました。

ログ建築が始まり、2ヶ月ほど「増えるかも」と水を出し続けましたが・・・!うーん、水が・・・でない!
この時点では「地下水ってこんなもんなんだろう」と思い、お支払いをして工事終了となりました。

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これで現場は準備完了!
ボーリングが終わった2週間後にログ材が届くように手配しました!

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.12 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~造成工事~

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熊本県・大分県で発生した地震により被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。

朝晩は冷え込みますし、今晩の雨も心配です。
皆さまが安全を確保され、心平安に過ごされますように願っております。


Vol.11からの続きです。


山林の土地を買ったため、木の伐採後には造成工事となります。

実家がお世話になっていた土木屋さんに造成と基礎工事の見積もりに来てもらいました。

基礎工事の見積もりは、平屋を建てた人から聞いたことがある価格の半値!
全体的に、良心的な見積もりでした。

この職人さんは、私たちが買った土地のすぐ近くで長年暮らしていた方で、この地域の環境に詳しかったです。
夫も私も話しやすい方だったのでお願いすることにしました。

数ヶ月後、造成とは別のところで私たちを大いに助けてくださる人でありました!

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知り合いの不動産屋さんから「土の処分にお金がかかるよ!」と聞いていましたが、我が家の造成の見積もり金額は驚がくでした。

ざっと見積もって、ダンプ100台分の土処分が必要で、それだけで数百万円!

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土を掘ると空気を含んで体積が膨らむため、見た目以上に土が出るのだそうです。

土地を購入するときに、「うちの山に土の処分をしていいからね」と近所の方が言ってくださっていました。甘えるわけにはいかないと思い、職人さんとあれや、これやといろいろと考えていたのですが、結局 近所の方にお願いすることにしました。本当にありがたいことでした。

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造成工事は、あっという間に山の形を変えていきました。
実際に工事をしながら、その時々でないと分からないことが多かったので、毎週末に確認にいき、どこまで土を削るか、土地の標準の高さをどこにするかを考えていきました。

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山へ処分させてもらえる土の限界量や、造成を行わない部分との高低差、眺望などから、家を建てる高さを決定しました。

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ここについては、何が正解だったのか、いまだに分かりません!

土の処分料を払ってでも、もう少し土を削っていれば、土地の利用面積は広がりました。
また、土地の高低差があるため、基礎工事にお金がかかりました。このお金を土の処分料に使っていたらどうなっているのか…。

道路より高いところに家があり、荷物の搬入に不便に感じたり、建築費もちょっと余分にお金がかかるところがありました。

よいところは、眺望がいいこと!道から人に覗かれることがないこと!風が気持ちよいこと!

山を買っての造成は、とても難しいことを実感しています。
造成していない部分が広くあるので、車を入れる場所やその他の場所など、これから住みだしてできる範囲で工夫していきたいと考えています。

我が家の造成は、まだ終わっていません。でも、完璧にできているよりおもしろいかも!?

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依頼した職人さんの経験値からのさまざまなアドバイスは大変助かりました。
もっともありがたかった職人さんからの提案は、排水のためのU字溝の設置です。

住みだしてからゆっくり設置する予定だったのですが、職人さんが「造成のついでに、ユニックで設置しておきましょう」と言ってくださったのでお願いしました。

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U字溝の設置…、うちのような 建築後には機械が入らない土地では、最初にやっておかないといけないことでした!
(人力で運び入れ、設置するのは大変すぎる!)

ここの土地は赤土で、水はけが悪く、雨の後は靴がドロドロです。もし雨どいの水を流すところがなかったら、建築中の今頃、苦労しているはずです。

U字溝とU字溝の間もきれいにつながっていて、素人にはとてもできない出来上がり!
お願いしてよかったです!

この後、同じ職人さんに基礎工事をしていただきました。

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Vol.11 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~造成準備(木の伐採)~

zousei

Vol.9からの続きです。


土地の決済・引き渡しが終わった2015年5月、ログの設計と並行して土地の造成準備、検討を進めていきました。

造成の前に木々の伐採が必要でした。家を建てたい範囲にロープを張って場所を明確にすることにしました。

建築や造成に詳しいご近所の方が、助言と共に一緒にロープを張ってくださいました。
高低差があり、木々や小枝がいっぱいの山の中での作業はなかなか困難でした。

長いスケールを借りて設計中の家の大きさと車の進入路を測り、4、5箇所木にロープをくくりつけ、範囲を割り出しました。

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このとき、そこに住んでいるであろう動物、虫、妖精たちに心の中で呼びかけて、木々の伐採、他の木々への移動お願いのようなことを伝えました。

その後、中西さんの通信文を読んで、長くから土地に育っていた木自身に、切らせてもらうことを丁寧にお願い、お詫びするべきだったと反省しています。

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ご近所の方が安く木の伐採をしてくれる方を探してみると言ってくださり、地元の方にお願いできました。
おそらく100坪前後の範囲の木を伐採したのではないかと思います。
大きな長い木もあったため、7人で5日ほどかかったということでした。

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木の伐採は、葉がついていない冬に行うのがよいそうですが、私たちが依頼をしたのは5月で青葉が茂っていました。
枝葉だけでも相当な量になっていましたが、近所の方の土地に捨てさせてもらいました。

チェーンソーで切った木は、1mくらいの長さにしてくださり(長い木は重いので私たちが持ち上げられない!)、建築の邪魔にならないところに置いてもらいました。

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木の伐採後に行ってみると、これまでとはまったく違う光景になっていて驚きました。
山の勾配がよく分かり、眺望が広がり、「ここに家を建てるのか」と少しだけイメージできました。

山の形状が分かりやすくなった、この状態で造成の話しを進めていきました。

今、伐採した木は土地の中で横たわっています。
多くの木は、薪ストーブの燃料にする予定です。

大きな木は乾燥させて、その後 なにかに使えないかと考えています。

檜は、玄関の框に
栗の木は、スプーンや食器に
杉の木は、外の机やベンチの脚などに。

豊富に自然の恵みがある田舎暮らしです!

梅雨になる前に地面から離しておかないと木が腐ってしまうと聞きました。単管パイプの棚を作り、そこへ近日中に職人さんに手伝ってもらい、できる限りの木を移動したいと考えています。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.10 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~仕事と建築~

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Vol.9からの続きです。


ログの建築が具体的になるとき、シャンティ・フーラのミーティングで働き方を相談しました。
仕事の量を減らすことなどを皆さんが理解してくださり、我が家はセルフビルドをさせてもらっています。

シャンティ・フーラは、携わる人の暮らしの充実を大切に考えています。
建築だけでなく、昨年からなにかとバタバタしているのですが、周りの方が理解と協力をしてくださっています。(そこに甘えるだけにはならないように心がけています!)

「自宅建築のため、勤務時間減少」を許可してもらえることは、日本の会社では非常に珍しいことだと思います。
1つの会社の事例が「百匹目の猿現象」となり、他の会社でも「セルフビルド推奨!」文化が出てこないでしょうか!

「この経験をいずれ社会に還元することになればいいんだから」と言っていただき、感謝するともに今後につなげることができればと思っています。

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会社に勤めている人はなかなか時間を作ることが難しいと思いますが、長期の休暇制度や時短勤務制度などを利用できれば、セルフビルドも可能だと思います。
また、週末だけでセルフビルドをして長期間で建てる人や定年退職後に建てられている人もおられるようです。

ログメーカーさんから聞いた話しです。
工務店に依頼した場合の建築費用とセルフビルドとの差額。それから自分の給料を比較検討した結果、勤めていた会社を退社してログハウスを建てた人がおられるそうです!
この方は、セルフビルド終了後、その知識を生かして、家造りに関係する仕事をはじめられたのだとか!

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地球の大切な土地や資源を借りて作る住宅。
個人だけの問題ではなく、社会や地球環境にも大きく関係するところです。

安心した暮らしやよい仕事をするためには、衣食住が整っていることは大切です。
これから社会が変化していきますように--。

我が家は建築を考えはじめたころから、衣食住、お金の使い方、人生観…、いろいろと変わったり、夫婦で少しずれがあった価値観が少し近づいたように感じています。

今回で準備編は終わり、次回から造成工事編です。

Vol.9 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~季節と体力~

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Vol.8からの続きです。


「ログハウスを建てるなら、秋から建設を始めるのがいい」と経験者から聞いたことがずっと頭に残っていました。
開始時期は春もいいそうですが、途中で梅雨の季節が入るので秋がいいのだとか。

我が家はたまたま夫の仕事の都合で8月末からスタートとなりましたが、これは大正解でした!

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夏の作業は、暑さとの戦い!
ログ材が届く前、7月や8月にちょこちょこと現場で作業をしていたときは、2時間動くだけでバテバテでした。暑い中での外作業は、すぐに体力を消耗してしまいます。

普段 外で働いていない人であれば、夏にログ積みをするのはできるだけ避けるのが無難だと思います。

木材の大敵は、水!
ログ材が届いた直後の9月初旬は雨の日が多く、試行錯誤しながら養生しました。多めに購入しておいたはずのブルーシートが足りなくなったり、ブルーシートのたるみに溜まった雨水が重すぎてその水が流せなかったり…、はじめのころは養生だけで多くの時間を費やしました。

ただ、秋は乾燥している日が多かったので、たとえ木材が雨に濡れても早めにブルーシートを開いて風を通せば、カビが生えることはほとんどありませんでした。

積み上げ前のログ材が梅雨時期(雪の多い地域は積雪ごろ)にあると、養生や管理が大変だと思います。

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ベニヤ板を敷いています

ブルーシートをかける前に、ログ材の間のくぼみに雨水がたまらないように、ベニヤ板を敷きました

◆秋からの建設

私たちがログ建築を検討しはじめたのは、ちょうど1年前の3月でした。

輸入ログキットの場合は注文から3~4ヶ月かかるとのこと。
土地の建築準備やインフラ整備も必要です。

もし、秋からセルフビルドを考えるなら、遅くても春から準備が必要だと思われます!

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ちょうどお正月を迎える前に外装がほぼ終わりました。寒さが厳しくなる前に外装が終わってホッとしました。年始からは、内装作業に入っています。

床や天井ができていないログハウス内の1月~現在までの平均気温は、0度~5度です。気温は低いですが、風がない室内で作業をしていると、寒いと感じることはありません。ずっと体を動かしているので、ちょうどいいぐらいです!

最近は、春が近づいてきて日差しが温かくなりました。
昨日、温度計は5度を指していましたが、太陽の日差しを浴びながら外で作業すると、1時間で汗だくになりました!

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昨年の広島は、残暑がほとんどありませんでした。
また、秋は雨が少なく、心配していた台風は来ませんでした!
そして、今年の冬は、雪が少なく暖かい!!!

体力がない私たちでもなんとか順調に進んでいるのは、秋・冬の気候がよかったことが大きいです。
季節を考慮してセルフビルドの計画ができると、体力、材料の状態、進み具合がまったく違ってくると思います。

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なお、ログ材が届いて2週間くらいしたところで、やっと外での作業に体が慣れました。
職人さんたちのように体はできておらず、体力はあまりないままではありますが、重たい木材を肩に背負って運べるくらいまでにはなりました。

ある程度までは、体力・筋力がついていくように感じています。

「20代で建築できればベストだね」と夫婦で話しています。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

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