Vol.7からの続きです。
設計でもっとも大変だったのは、窓サッシが1ヶ月以上決まらず、立面図作成が進められなかったことでした。
木製サッシにしたいと探し回りましたが、日本のものは高額で手が届きません。
(多くのメーカーのログキットには、ペアガラスの木製サッシが入っています!いいな~!)
ヨーロッパは木製サッシが豊富で安価だったため代理店を通して購入することを考えましたが、船便の送料が高いこと(ログ材と同時発注なら安く買える!)やサマーホリディにかかると納期が長くなることからあきらめました。
窓サッシは、カタログ価格と見積額が大幅に違うため、たくさんのメーカーに見積もり依頼をするのも時間がかかりました。
結局、予算と結露対策から国産の樹脂サッシに決めました。木製サッシの半額以下でした。
窓サッシが決まった後、設計図を完成させて、木材加工を依頼する会社へ見積もりを依頼しました。すると・・・、予算オーバー!!!
私はちょうどその前に「小さな家」の取材に行っていました。そこで見聞きした話しから、合板を使わず、すべて無垢にこだわり、家の構造に関係する木をやや厚めに・・・、とさまざまな要望をいれたのも予算オーバーの理由の1つでした。
最終的には、天井の高さを少し低くすることと、ウッドデッキ作成を先延ばしにすることにして、注文する木材の量を減らしました。
これでなんとか予算内に収まって、予定通り7月初旬にログ材の発注が完了しました。
◆コストアップしたけど、合板ゼロ住宅はいい!
我が家は「小さな家のお話し」から得た情報で、合板を使わないことにしました。
建築中に強い熱気や雨風にさらされる構造材を目にし、この重要性はよく分かりました。
例えば、屋根材の下地材になる野地板。
合板ゼロ住宅が少しずつ増えていても、まだまだ野地合板を使うのが主流のようです。
野地合板は厳しい暑さや湿気などで接着剤が痛み、ボロボロになることがあるそうです。また、接着剤から放出されるホルムアルデヒドも心配です。
野地合板と比べると、無垢材の野地板は1枚の面積が小さいので施工に手間がかかりますし、材料費が少し高額になります。
ですが、野地板は耐久年数が長いそうです。天然の木なので、調湿作用があるのも安心です。
我が家は、杉材・厚さ15mmの野地板にしました。
これから家を建築したり、リフォームをされる方は、ぜひ事前に「小さな家のお話し」をお読み頂きたいです。
なお、ログ代金の支払いは、発注時に半額、材の到着前に残金の支払いとなっていました。
このころには、ログ材が届いたらすぐに積み上げ作業に入られるように、造成や基礎の準備、ボーリング(地下水)なども着々と進んでいました。
◆追伸
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
現在の夫の本業はまったく別の分野で、建築設計の勉強をしていたころからずいぶんと経っています。自分たちの家なので、自分たちの責任でなんとか設計・施工しています。
建物の設計依頼を請けることや個別のアドバイスなどは、現在の私たちではでき兼ねる状況です。
経験した失敗談・成功談やどなたかの役に立つかもしれない情報は、この記事の中でできる限りお伝えしたいと思っています。
はじめての建築で、試行錯誤の毎日です!プロの方が首をかしげることや気付いていない失敗もあるかもしれません。その辺りも含め、ひとつのセルフビルドの例としてお読みいただけると幸いです。
これからもよろしくお願いいたします。
◆ お願い ◆
ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。
ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。