竹下氏が設計に携わった家の取材に行ってきました!
快く取材を請けてくださったのは、小さな家の管理人さんです。
清らかで、ゆったりとした空間、そして昼間でもやわらかい明るさの「小さな家」。
「ママと赤ちゃんのため子宮のような居場所にしたかった」という家のコンセプトがしっかりと実現されていました。
建築に携わる中で竹下氏が助言された貴重な情報は、小さな家の管理人さんによって丁寧にファイリングされており、シャンティ・フーラサイトでの公開を許可していただきました。
管理人さんが語ってくださったお話しと、建築に関する資料・ナディー・チャートができあがるまでのことなどを入れながら、数回にわたり紹介します!
(シャンティ・フーラ)
私がイベントを企画したことがきっかけで、ある方が竹下先生を紹介してくださいました。 その頃の先生はナディー・チャートを考案中で色鉛筆で色を塗ってたくさんの試作品を作っていらっしゃったのを覚えています。
私自身は子育て真最中。夫は事業を始めて大きな借金を抱えていました。
そんな時、駐車場と庭の土地を借りていた地主さんから「急に現金がいるようになったので今すぐにこの土地を買ってください。買えないなら他の人に売ります」というお話が来ました。
あまりにも突然で「契約には何も書いてない!これ以上借金できない!」と混乱しました。でも冷静に考えると駐車場が無ければ事業が成り立たないのです。夫と途方に暮れて色々な人に相談しました。その結果、又借金して買うしか方法がないという結論になりました。 ・・・そう、買うしかないのです。でも、そのことを考えたら憤りや、先の不安でいっぱいになりました。悶々としていてもつらさが募るばかりです。思い切って気分転換に外出しました。
すると外はいつの間にか桜が咲いて春爛漫!「私は落ち込んでばかりで気が付かなかったけれど春が来て木々が一斉に芽吹き、新しいことが始まる季節になっていた!」・・と思ったら「そうだ!この問題も発想を変えたら何かが始まるということかもしれない。逆に自分の土地になったのだから今まで規制されて何もできなかったことができるかも。」とひらめきました。
「ここに森を作りたい。小さな家を建てたい。そして、そこで子育てをしているママ達のホッとできる居場所を作りたい」と思いました。そう思い始めたら堰を切ったように思いがあふれて「そうだ、私は自分の子育てで癒されたかった!学びたかった!いろんな人に出会いたかった!でも出かけることができなかった。それが実現できる場所をここに作ればいいんだ。そして子育てで疲れたママ達が自分を取り戻して帰れる場所にしたい!」と思いました。
そう思い始めたら次々に楽しいことが浮かび、気持ちがすっかり晴れていました。帰りは別人の様でした。
早速夫に伝えました。
何と、借金が倍になった夫に、又お金がかかるようなお話をしようというのです。でも、私の嬉しい気持ちを抑えることができずに夫に「いいこと思いついた!」・・・と、話しました。
・・・夫は常識では「ばかちん!何を夢みたいなことを!」と怒って当然です。
でも、夫も脳天気なのか「それ、いいね!やってみようか」だったのです。2人とも「前向きに気持ちが明るくなることをしよう」という開き直りの境地でした。
それから、友人に話したり建設業者を探したりしてバタバタと私たちの夢が形になり始めていました。もちろん銀行にも巨額の借金をするわけですが、買いたくないものを買わされるという意識ではなくて「私たちのやりたいことを実現するために」借金するというものに変わっていました。
そんな時、竹下先生の勉強会で先生にお話しする機会がありました。何気なく「子育てしているママ達のホッとできる場所を作りたいと思っています。小さいけれどお母さんの子宮のようなイメージです」とお話ししました。すると先生が「いい計画ですねえ」と言ってくださったのでとても勇気が出ました。 そしてしばらく考えるようなしぐさをされて「その設計を僕にやらせてもらえませんか?」とおっしゃったのです。
第2話へ続きます!
◆ シャンティ・フーラよりお願い ◆
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ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。