牛サマディー様の東南アジア旅行記事の最後に”アフリカボランティアの旅に行く”と書かれていました。その旅から戻られた牛サマディー様に今回もお願いして、旅行記を書いて頂きました!
日本とまったく環境の異なる地で、牛サマディー様はなにを見てこられたのでしょうか。
4回に分けて紹介いたします!
(シャンティ・フーラ)
こんにちは、牛サマディーです。
以前寄稿させて頂いたアジア旅行記の最終話で予告していましたが、大学の春休み期間中にアフリカに行ってきました。国は、ケニアです。
今回は旅ではなく、ボランティアワークに参加しました。
元々アフリカには凄く行きたいと思っていたのですが、流石にアフリカで一人旅はハードル高そう…という気持ちがあり、ちょうどボランティアメンバーを募るNGOのサイトを見つけたので応募しました。一番の目的はアフリカの大自然です。私は自然の景色を眺めるのが大好きで、一体アフリカではどんな景色に出会えるのだろうとワクワクしていました。
飛行機から見える景色も大好きなので、窓側の席を選択しました。とても長い時間飛行機に乗っていましたが、特に感動したのは生まれて初めて見た砂漠です。どこまでも広がる砂漠の景色に目を奪われました。
窓側の席を選択したのには、もう一つの理由があります。
私は夜に散歩をしている際よくUFOを目撃するのですが、もしかしたら飛行機からもUFOを目撃できるのではないだろうか…と期待していたのです。
砂漠の景色を撮影しようと、カメラを窓の外へ向けていたときのことです。
突然、白い点がカメラの画面に映りこみ、突然消えてはまた映りこみ…が繰り返されました。
砂漠の上空にUFO!!あまりにも予想外の出来事で、とても驚きました。UFOがあまり動いていないように見えますが、恐らくUFOは飛行機と同じスピードで並行に飛行していたのだろうだと思います。
長時間のフライトを終え、遂にケニアへ到着しました。何故か入国カードの提出は求められずに入国出来ました。
その日は首都ナイロビにある現地ボランティア団体オフィスにて、ボランティアワークを共にする日本人メンバーとの初対面でした。自分は人とコミュニケーションを取るのが苦手なので上手くやっていけるかが不安でしたが、フレンドリーなメンバー&現地人スタッフ達でとりあえずホッとしました。
日本人メンバーは5人で、皆大学生でした。アフリカの星が見たくて来た物理学科の女子、今まで何度も海外ボランティアを経験してきたというツワモノ男子など、変人の集いでした(笑)
ワーク地はナイロビから遠く離れた田舎村ですが、そこへ行く前にナイロビのオフィスに2泊しました。その間、現地人スタッフがアフリカで2番目に大きいスラム街「キベラ」へ連れて行ってくれました。
2.5km²に約100万人が暮らすこの街は、土やトタン等で造られたとても小さな家がひしめき合っていました。細い路地が張り巡らされており、まるで迷路のようでした。大量のゴミがそこらに放置されており、ゴミと地面の土が一体化している所が沢山あったのは印象的でした。深い呼吸は全く出来ませんでした。
犬を何匹か見ましたが、死んでいるのではないかと見違える程ぐったりとしており、全く精気が感じられないのには驚愕しました。そこらじゅう、爆音で音楽がかかっていました。
ここの環境はあまりにも劣悪で、とても人間が健康的な生活を送れる場所ではありません。このスラムだけでも100万もの人々がこの環境の中で毎日生きているのかと思うと、悲しくなります。世界中では一体何人このような暮らしをしているのでしょう…。
感受性を開き、幸せになり、生を楽しむということは本来すべての人間に与えられるべき権利なのだと思います。しかしこのような環境下においてそれが出来るとはとても思えません。全ての人が人間的な生活を送ることが出来る世界を、心から望みます。そうして初めて幸せへの扉が開かれるし、そこから霊的な成長も始まると思うからです。
アフリカの大自然を見に来たつもりが、最初に見せつけられたのがこの現実でした。
第2話へ続きます!