Vol.70からの続きです。
今日はログハウス造りの中で、失敗した点&お金がかかった点をあげてみます!
<3位> タイルは、できるだけ良いものに。
記事の中でも書きましたが、我が家ではキッチンやお風呂、屋外の玄関周りに、激安だった テラコッタ”風”タイルを使いました。
見た目はなかなかよかったのですが、汚れを落とそうとゴシゴシこすると、色が落ちてしまいます! 表面がザラザラしていて、掃除機をかけてもなかなかゴミが取れません。
掃除の際、板の間の数倍のエネルギーが必要です。
狭い場所なら、少々単価が高くてもトータルで何万円も変わることはなかったはず…。
品質のいいタイルにすればよかった!!
これから家を建てる方には、タイルは見た目や価格だけで決めないで、と伝えたいっ! きちんとサンプルを取り寄せて、施工しやすさ、掃除のしやすさを確認されるのがオススメです。
<2位> 高低差の大きい山林の土地
不動産屋さんに言われたように、土地にはそこそこのお金がかかりました。
特に、見積もりを見て驚いたのは、造成時の土の処分料!
その後、土を処分しないですむ方法が見つかり、この費用は抑えられましたのでずいぶん助かりました。
高低差のある土地はなにかとお金がかかることを、工事が始まってから実感しました。
住み始めて3年。つい最近、土地の一部を造成しました。
斜面が多い家の周囲をフラットにして、家の安全度を高めるため。それから家の周囲に車が入れるようにするためです。
依頼したのは、ログ建築を手伝ってくださった職人さん(本業は土木!)。
一部の造成だけでも、そこそこの車が買えるほどの費用がかかりました。
まだまだ造成や外構工事が必要ですが、残りの作業は少しずつ自分たちでやっていこうと思っています。
なお、造成してくださった職人さんは、常に水の流れを意識されていました。
敷地内に完全にフラットなところはほとんどなく、わずかに角度がついて、U字溝に水が集まるように計算されています。
水はけの悪い土地ですが、大雨が降った後でも敷地内に水たまりができないのは、プロの仕事のおかげです。
造成にお金はかかりましたが、この土地の良い面もありました!
高低差があるおかげで、道路から家の中が見えないことや、敷地内でも立つ場所によって眺めが違って楽しめます。
一角は、木々に囲まれた良い空間です。
風が通り抜け、鳥たちが飛び交います。たぬきや鹿が歩いている姿も見かけます。
そこに座っているだけで、心が満たされるような感覚になります。
高低差があるから、この土地はおもしろく、この土地でよかった!と思えるのですが、考えていた以上にお金がかかったという意味で、失敗の第2位としました。
<1位> 屋根勾配
以前の記事に、雨漏り後、補修して問題なくなったと書いたのですが、なんとその後も雨漏りしました!
薪ストーブの煙突部分の補修をしたことによって、別の箇所から水が漏れてきたのです。 どうやら根本の原因が直っていなかったのです。
まだ完全に直ったかは分かりませんが、一番の原因は、屋根勾配にあると思われます。
うちは、3寸勾配という傾斜のゆるい屋根勾配です。
強風&豪雨のときに、屋根材の隙間から入った雨水が瓦桟(かわらさんぎ)にどんどんたまり、勾配がゆるい分、たまった雨水が流れにくく停滞し、その付近のルーフィングの隙間から雨漏りしたようなのです。
そこで、瓦桟の一部に穴を開け、水が入ってもすぐに流れるようにしました。
また、ルーリングの小さな隙間もコーキング材で埋めました。
まだ様子見ですが、その後は、雨漏りしていません。
設計の初期段階では、4寸勾配で考えていたのですが、3寸勾配に変えたのです。
ログ材の見積もりを取ったあと、予算オーバーだったので、家の中央のログ材の本数を減らしました。
ログ材を減らしたのに、そのままの屋根勾配だと、窓から軒が大きく見え、眺望の妨げになります。室内も暗くなりがちです。そのため、屋根勾配をゆるやかな3寸勾配に変えたのでした。
もう少し屋根勾配があれば、雨のときの水の流れがよかったし、雨漏りも起こらなかったのではないかと思います。また、3寸勾配で使える瓦もほとんどありません。
以上のことから、屋根勾配がもう少しあればよかった、というのが、失敗の第1位です。
1度家づくりを経験した今なら、軒の角度を変えるなどして、屋根の勾配をつける方法を考えられるのにねー、と話しています。
次回は「自分たちで建ててよかったBest3」です。
◆ お願い ◆
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