Vol.38からの続きです。
軒天用の杉板を塗装
ログの塗装以外にも塗装作業は、まだまだ続きがありました。
屋根下地の垂木と野地板が丸見えなので、軒の裏の天井部分(以下、軒天)に杉板を張ります。この杉板は、ログ材と一緒に注文をしていました。
■ 防火地域・ 準防火地域
我が家は防火地域 及び 準防火地域 の地域外だったため杉板にしたのですが、
建設場所によっては、軒天の化粧板を認定された防火構造材(ケイカル板など)にする必要があるようです。
板を張った後に上向きで塗装するのは大変なので、事前に塗装します。
最初に、廃材を利用して”馬(うま)”を作りました。
この馬に軒天用の板を置いて、塗装作業をしていきます。
板は1枚だと軽いのですが、4mある複数枚の板を、保管場所から馬へまとめて移動するだけで女性には一仕事でした。
日数をかけて200枚を塗装!
塗料は、ログ材と同じティックリラです。
はじめに木を保護する下地材を塗ります。下地が乾くまで、24時間。
下地が乾いたら、白色の塗料を塗っていきます。ログ材に塗った塗料はわずかにグレーが入った白色でしたが、軒天はパキっとした白色に決めました。
軒天用の杉板は、表面に加熱加工がされていました。この加工は、耐朽性を高め、板に艶がでて手触りがよいのですが…、困ったことに表面があまりにもつるっとしていて、塗料をはじいてしまい、全然 浸透しません!塗るのに時間がかかりました。
(本来、この加工があれば塗装不要だそうです)
1回塗りだと木目がくっきり見えるので、1日乾かしてから、もう1度 上から塗ります。
■ ちょっと失敗!
板の溝の近くも塗料を塗らないといけないのですが、この溝に塗料が少しでも入って固まってしまうと、施工時に板と板の張り合わせができなくなることに後から気づきました。水性のねばりがある塗料で、溝の中で固まりやすかったのです。
なお、溝の中で固まってしまった塗料は、カッターで削ぎ落としました。
日が当たるところで乾燥させ、帰宅時には雨が当たらないところへ移動します。
乾かす場所が必要なため、1日に塗装できる限度は20枚前後でした。
雨が少ない時期でしたが、1度だけ、乾かしているときに突然雨が降ってきて、乾く前の塗料がグデグデになったこともありました。
軒天で必要な板の枚数は、約200枚!!!
1枚の板に3回塗装!
今思い返すと「よく塗った!」と思います。
木材の出し入れや塗装作業で、ずいぶんと腕に筋力がつきました。
◆ お願い ◆
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