シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: 連載と寄稿

Vol.45 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~床張り(準備1)~


Vol.44からの続きです。

内装作業の最初は、床張りです!

「トイレを早く設置したい」「休憩できる部屋を確保したい」と床を張る優先順位を考えながら進めました。

根太(床板を支える横木)の取り付けまでは、準備ができていました。

1.ナディー・チャート風水

「17年前に建てた小さな家のお話」の中で『床下にナディー・チャートを貼った』という記載がありました。

この情報を参考に、土台(基礎の上に横にして据える材)にナディー・チャート風水を貼り付けることにしました。

床を張ると土台が隠れるので、床張りの前に行います。小サイズがちょうどいい大きさでした。

家の中心で、方位磁石を使って方位を調べました。地図サイトで調べると、方位磁石の向きはほぼ合っているようでした。太陽の向きから考えても、大きなズレはなさそうです。

家の図面を十二方位に区切り、図面をみながらチャートを貼り付けました。

少し効果が落ちるとのことですが、ナディー・チャートはラミネート加工をしました。それをタッカー(大きいホッチキス)で土台に固定しました。

2.電気穴の準備

足元のコンセント用の電気線は、床下を通します。

ログ材には、設計時に指定した電気線を通す穴が開いていますが、ログ材の下にある土台と根太には穴がないため、ドリルで穴を開けました。

電気工事のときに電気線が通しやすいように、土台・根太の穴からコンセント用の穴に紐を通しておきました。

◆ 今なら、こうする!

電気線を通す予定のところには、ほとんどの箇所で紐を通しておきました。

しかし、途中で気がつきました!実際に通すケーブル(電気線、テレビ線、LANケーブルなど)を床を張る前に通しておけばよいことに!先に通したのが左の写真です。

床を塞いだ後の床下は狭く、寝そべっての作業は大変なので、全部こうしておけば随分と楽でした。

穴に電気線を通しておくだけなら、電気工事士の資格がなくてもやっておけます。
(電気線の種類など、事前に電気屋さんに確認が必要と思います。)

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.44 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建築いろいろ3(設備でコストダウン)~


Vol.42からの続きです。

最初に夫に必要な材料を確認しながら、建設費用の概算を出しました。
しかし、工事を進めるにつれ、材料の不足や、細かい部品の購入などが加わって、どんどん予算を圧迫します!残金とあとどれくらい資金がかかる予定か、何度も見直しをしました。

■ 大きな出費

・ログ材をはじめ、天井材や床材などの木材は必要なもので、材木店に1度に注文しているので決して高くはありませんでした。

・屋根材は、瓦の半額以下のストーンチップを選びました。 これにして本当によかった!瓦にしていたら、資金不足で工事中断になっていたかも!

木製サッシは高価だったので諦めました。しかし、断熱性能も重視して、樹脂サッシ+複層ガラスを選択。住み心地や光熱費を考えるとよい選択でした。

・電気工事は、最低限を業者に頼み、残りは資格のある友人の協力。そして夫も資格をとって自分で工事をしたので、ほぼ材料代のみでした。

・職人さんの応援は直接依頼だったので、一般的な日当でお願いできました。

家の構造に関係する部分や住まいの快適さにつながるものは、ローコストにこだわらず、ほどよいものを選んだと思います。

基本的にほぼ材料代で、費用を削れるところが少なかったのですが、大きな大きな節約ポイントがありました!
設備については、工夫次第でドカーンとコストカットができるので、ここで工夫しました。

キッチン

お店でシステムキッチンを見ると、高い!!あとで取り替えがきくものなので、とにかくコスト重視で選びました。

キッチンを探しているとき、井戸水が出ていない時期で ”節水”が我が家のテーマでした。 そのため食洗機も必須!!

ホームセンターやメーカーの展示品などいろいろ探しましたが、もっとも安かったのは、モデルルームで展示されていたものでした。モデルルームを解体する前に取り外された設備品や家具がネットで格安販売されています。

10個以上の段ボールが到着!

1年近く売れ残っていたものが他よりグンと安くなっていたので購入しました!
ガスコンロや換気扇、食洗機、水栓などセットになっているので、1つ1つ揃えるより安かったです。

1箇所 取り外し時の傷がありましたが、気にならない程度でした。
1度取り付けられているからなのか、設置が簡単にできてよかったです。

お風呂

ユニットバスを調べると、安いもので50万円くらいでした。
ホームセンターで展示品を見つけても、浴槽やドアの位置が合いません。キッチン以上に探すのが大変でした。

扉と浴槽の向き、そしてサイズがあうユニットバスがネットオークションに安く出品されていました。入札すると、そのまま落札できました!
こちらも展示品だったもので、扉や壁の一面が不足していて選ぶ人がいなかったのかもしれません。

キッチンと同じように、浴槽、シャワーヘッド、カラン、手すり…など個別に購入するよりも断然お得でした。

ただし、ユニットバスを運んでくれる運送会社が少なく手配に半日を費やしました。送料は割高だったので、できるなら近距離のものが購入できるといいのだと思います。

洗面化粧台

我が家にもやっと2ヶ月前に洗面化粧台ができました! こちらもモデルルームから取り外されたものをネットオークションで購入。

鏡に写り込んでいるように、まだ室内は仕上がっていません汗

小さいサイズの化粧台は人気があって高かったですが、購入したものは少し大きめで、蛇口が不足していたので格安でした!

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購入したシステムキッチンとお風呂と洗面化粧台の3つの合計金額は30万円以下でした。(送料を加えると少し高くなります。)
水が通っていないもので、どれも綺麗でした。

新築時やリフォームなどでも”施主支給”として、施主が用意した設備品を使ってくれる場合もあるので、うまく調達できるとかなりの予算が抑えられると思いました!

なお、トイレだけ 独立したばかりの設備屋さんに注文しました。

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Vol.43 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建築いろいろ2(事故・怪我)~


Vol.42からの続きです。

建築しているときにもっとも気をつけていたのは、事故と怪我でした。

建築が始まる前、現場の倉庫と車の中に、消毒液、絆創膏、三角巾、マスキングテープ、ラップ、そしてマコモの粉を準備しました。

ログ材が足に落ちて怪我をすることがあると知ったので、夫の靴は、つま先が保護された安全靴を用意しました。

そして、毎朝 ガヤトリー・マントラで作業の安全を祈りました。

■ 経皮毒も注意!

竹下家からはログ建築の経験をもとに、
時間を経て体の不調となって現れることがあるからと、経皮毒に注意するようアドバイスをもらいました。

手袋やマスク、メガネなどで、気をつけていました。

夫の負傷とマコモ

夫は見ているとゾッとする場所での作業やいろいろな道具を使っていましたが、慎重に、器用に作業していて、大きな事故や怪我はありませんでした。

夫の記憶に残る負傷は、
建築作業の初期に、誤って自分の足をかなづちで叩いたことと、
大きなものが倒れるのをかばうために、てのひらを痛めたこと、この2回くらいです。

普段痛みに強い夫がこのときは「痛い!」と言ったので、現場ですぐにマコモの粉を水で練り、皮膚へ貼り付けました。その上からラップを当ててマスキングテープで留め、布で覆いました。

パータさんから「腫れにはマコモが効く!」と聞いていましたが、その通りでした!
「しばらく作業ができないかも」と言っていたのに、2回とも翌朝に腫れが引き、夫は驚いていました。

マコモさん、すごいです!!

こじか作業

私は危ないと思った作業はすぐに中断するよう心がけました。反射神経や筋肉がないと、事故や怪我に繋がりそうに感じていました。

私は、よく転び、よく落ちました。
現場は赤土で、雨が降るとドロドロになりました。これが信じられないほどよく滑りました!

また、何度も何度も床下に落ちました。床を張る前、必要なところに合板を敷いていましたが、場所によっては合板がなく、穴があいています。

1度海老反りで「背骨が折れた!」と思いながらスローモーションで落ちました!
背骨は異常なく、半年くらい足の甲だけ痛みが残りましたが、普段あまり曲げたりしない場所なので困りませんでした。これくらいで済んでよかったです!

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はじめての建築で慣れていないため、高所や危険を伴う道具は、特に気をつけて作業をしていたのがよかったかもしれません。まだ建築は続いていますが、おかげさまで大きな事故や怪我がなく、ありがたいことだと思っています。

また、建築に関わってくださった職人さんや設備屋さんなど安全に作業していただけて本当によかったです。

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Vol.42 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建築いろいろ1(井戸掘削)~


Vol.41からの続きです。

外装が終わったので、この後は内装の記事になるのですが、その前にログづくり中のあれこれを書きたいと思います。

井戸の掘削

夏の暑い頃にボーリングをしてもらい、水が出るようになりました。
「地下水は、使えば使うほど出るようになるので、工事中にどんどん水を使ってください」と言われていました。

それからは現場に到着後、すぐに水を出すのが日課となりました。
来る日も来る日も水を出しました。しかし、水が出る量が少ない!

だいたい20分経つと、それ以降は水が出なくなります。さらにその翌日は、15分くらいで一滴も出なくなります。

秋を過ぎても、一向に水量が増えませんでした。
お風呂を始め、炊事、洗濯、トイレと考えると、1日に20分しかお水が使えないなんて、現実的ではありません!

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掘削工事から4ヶ月ほど経った12月ごろ、ボーリング屋さんに現場に来てもらいました。
その結果、水脈と思っていたのは、石と石の割れ目に溜まっている水だろう、とのこと!だから、1度 空っぽになると水が出なくなり、貯まるのに時間がかかるのだと。

「近所を堀った経験では、あと◯m掘れば水が出ると思う」「出るまで掘るつもりだ」と聞き、延長して掘ってもらうことに決めました。
資金を残りの工事費に計画的に割り振っていたので、痛い追加料金です。

■ 水量が少ない場合の対処方法

水の出が少ない場合、水を使用しない間に貯水タンクに貯めておき、そのタンクから住居内に水をひっぱる方法があるそうです。
当初、ボーリング屋さんにはこの方法を勧められました。

ただ、井戸の知識が豊富な設備屋さんやボーリング経験のある友人によると、貯水タンクに太陽光があたると菌が繁殖しやすくなることや、タンク内の清掃作業時に菌が入り込むことがあるそうです。

せっかくの地下水!できれば新鮮なお水を使用したい!
掘り進めれば出る可能性があるとわかったので、追加料金を払ってでも貯水タンクは使わないことを選びました。

水は出るのか?出ないのか?

追加の掘削が始まっても水は一向に出る気配がありません。
地下120mまで掘ったという日「地下150m以上は掘れないから、明日掘って水が出なかったら、もう無理です」と言われました!

延長すると決めたときに、最長が150mまでとは聞いていませんでした!
水が出なかったら、この後どうなるのか?
さらに、ボーリングにかけたお金はどうなるのか?

夫は「明日、水が出なかったら今後のことをボーリング屋さんと話し合う。明日まで様子をみよう」と冷静でした。

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翌日、用事を済ませ、午後に現場に到着すると
「出ました!それも大量に!水が枯れることがなく出続けました」と報告を受けました!

もう諦めかけていたので、夫とはハイタッチをして喜びあいました!
ボーリング屋さんも「こんな記憶に残る仕事はなかなかない」と言い、安心されたようでした。

この日はクリスマス・イブ!
水の神様や母なる神様に感謝しました!(ボーリングの前に、ガヤトリー・マントラで「生活に使えるお水が出ますように」とお祈りをしていました!)

■ 失敗!

ボーリング屋さんに発注する前、水がでなかった場合のことを質問しましたが「この地域は出にくいけど、出ないと困るでしょ?出すんですよ!」と言われて、安心していました。水が出たからよかったものの、甘かったです!

高額なボーリング費用!
私たちのように水が出ないときに心配しなくていいように、もしもの場合の費用やその後の対応をしっかりと聞いておくことをオススメします!

実際に住んでみて

さて、引越しして1年半。水は1度も枯れることなく、美味しいお水が出ています!
水が使えることは、決して当たり前ではなく 非常にありがたいことだと実感しています。

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Vol.41 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(3)~


Vol.40からの続きです。

職人さんへ作業の依頼

施工方法を確定後、職人さんに伝え作業をお願いしました。

長い板を止めるためには、ふたりでの作業がベストです。しかし軒天の施工は高所なので私は手伝えなかったはず…。
また、ずっと腕を上げての作業は大変です。ふたりの職人さんが来てくださり非常に助かりました。

私がログの塗装時に、たった1歩だけ移動するのも緊張していた同じ足場の上を、職人さんたちは軽やかに動き回り作業される姿に感動しました。

なお、このときは諸事情で雨どいの設置も急いでいました。軒天の足場がそのまま使えるので、軒天の作業と平行して雨どいの取り付けも職人さんにお願いしました。

軒天の仕上げ塗装

職人さんの突然の登場で、軒天用の板の塗装が間に合わなくなりました!!
ムラがあったり、3回目の塗装ができていなくてもそのまま張ってもらい、あとで塗り直すことにしました。

軒天 張り付け直後

上部の塗装は、ローラーでコロコロと塗装するのがよかったです。(塗料の量を失敗すると、塗りながら塗料がポタポタ落ちてきます!) 溝の部分はハケを使います。高い所は長い棒にハケを取り付けてなんとか塗れました。

高所の一部(私が立てないところ)は、板を張ったあと、わずかに残った時間で職人さんに塗ってもらいました。面積の広い高所は、お正月に遊びに来てくれた長身の親戚に半日ほど協力してもらいました。

長身の親戚、大活躍!

手間や時間がかかりましたが、仕上げの塗装をすると仕上がりがグッとよくなりました!
ムラは完璧に消えたわけではないのですが、自分たちの許容範囲の中に収まりました。
逆に「真っ白すぎずに、いい味!」とも思えます!

仕上げ塗装後

実際に住んでみて

我が家は、東側と南側にウッドデッキを作る予定で、ウッドデッキ部分にも軒をつけたので、軒天の面積が大きいです。板を張るのも塗装も大仕事でしたが、軒のおかげで家は雨水や直射日光から守られているので、大きな軒でよかったです!

また、白の軒天は明るいです!
リビングから外を眺めると、大きな軒天に目がいきます。好みの感じに仕上がって満足しています。

ただ、山に面している側の軒天は、たくさんの蜘蛛の巣や虫が付着して、すごく汚れます…。お化け屋敷のように蜘蛛の巣が垂れ下がっていても、高所だと簡単に掃除ができません。

白の軒天。特に山の近くでは、こまめな管理が必要です。

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