シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: 連載と寄稿

Vol.43 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建築いろいろ2(事故・怪我)~


Vol.42からの続きです。

建築しているときにもっとも気をつけていたのは、事故と怪我でした。

建築が始まる前、現場の倉庫と車の中に、消毒液、絆創膏、三角巾、マスキングテープ、ラップ、そしてマコモの粉を準備しました。

ログ材が足に落ちて怪我をすることがあると知ったので、夫の靴は、つま先が保護された安全靴を用意しました。

そして、毎朝 ガヤトリー・マントラで作業の安全を祈りました。

■ 経皮毒も注意!

竹下家からはログ建築の経験をもとに、
時間を経て体の不調となって現れることがあるからと、経皮毒に注意するようアドバイスをもらいました。

手袋やマスク、メガネなどで、気をつけていました。

夫の負傷とマコモ

夫は見ているとゾッとする場所での作業やいろいろな道具を使っていましたが、慎重に、器用に作業していて、大きな事故や怪我はありませんでした。

夫の記憶に残る負傷は、
建築作業の初期に、誤って自分の足をかなづちで叩いたことと、
大きなものが倒れるのをかばうために、てのひらを痛めたこと、この2回くらいです。

普段痛みに強い夫がこのときは「痛い!」と言ったので、現場ですぐにマコモの粉を水で練り、皮膚へ貼り付けました。その上からラップを当ててマスキングテープで留め、布で覆いました。

パータさんから「腫れにはマコモが効く!」と聞いていましたが、その通りでした!
「しばらく作業ができないかも」と言っていたのに、2回とも翌朝に腫れが引き、夫は驚いていました。

マコモさん、すごいです!!

こじか作業

私は危ないと思った作業はすぐに中断するよう心がけました。反射神経や筋肉がないと、事故や怪我に繋がりそうに感じていました。

私は、よく転び、よく落ちました。
現場は赤土で、雨が降るとドロドロになりました。これが信じられないほどよく滑りました!

また、何度も何度も床下に落ちました。床を張る前、必要なところに合板を敷いていましたが、場所によっては合板がなく、穴があいています。

1度海老反りで「背骨が折れた!」と思いながらスローモーションで落ちました!
背骨は異常なく、半年くらい足の甲だけ痛みが残りましたが、普段あまり曲げたりしない場所なので困りませんでした。これくらいで済んでよかったです!

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はじめての建築で慣れていないため、高所や危険を伴う道具は、特に気をつけて作業をしていたのがよかったかもしれません。まだ建築は続いていますが、おかげさまで大きな事故や怪我がなく、ありがたいことだと思っています。

また、建築に関わってくださった職人さんや設備屋さんなど安全に作業していただけて本当によかったです。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.42 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~建築いろいろ1(井戸掘削)~


Vol.41からの続きです。

外装が終わったので、この後は内装の記事になるのですが、その前にログづくり中のあれこれを書きたいと思います。

井戸の掘削

夏の暑い頃にボーリングをしてもらい、水が出るようになりました。
「地下水は、使えば使うほど出るようになるので、工事中にどんどん水を使ってください」と言われていました。

それからは現場に到着後、すぐに水を出すのが日課となりました。
来る日も来る日も水を出しました。しかし、水が出る量が少ない!

だいたい20分経つと、それ以降は水が出なくなります。さらにその翌日は、15分くらいで一滴も出なくなります。

秋を過ぎても、一向に水量が増えませんでした。
お風呂を始め、炊事、洗濯、トイレと考えると、1日に20分しかお水が使えないなんて、現実的ではありません!

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掘削工事から4ヶ月ほど経った12月ごろ、ボーリング屋さんに現場に来てもらいました。
その結果、水脈と思っていたのは、石と石の割れ目に溜まっている水だろう、とのこと!だから、1度 空っぽになると水が出なくなり、貯まるのに時間がかかるのだと。

「近所を堀った経験では、あと◯m掘れば水が出ると思う」「出るまで掘るつもりだ」と聞き、延長して掘ってもらうことに決めました。
資金を残りの工事費に計画的に割り振っていたので、痛い追加料金です。

■ 水量が少ない場合の対処方法

水の出が少ない場合、水を使用しない間に貯水タンクに貯めておき、そのタンクから住居内に水をひっぱる方法があるそうです。
当初、ボーリング屋さんにはこの方法を勧められました。

ただ、井戸の知識が豊富な設備屋さんやボーリング経験のある友人によると、貯水タンクに太陽光があたると菌が繁殖しやすくなることや、タンク内の清掃作業時に菌が入り込むことがあるそうです。

せっかくの地下水!できれば新鮮なお水を使用したい!
掘り進めれば出る可能性があるとわかったので、追加料金を払ってでも貯水タンクは使わないことを選びました。

水は出るのか?出ないのか?

追加の掘削が始まっても水は一向に出る気配がありません。
地下120mまで掘ったという日「地下150m以上は掘れないから、明日掘って水が出なかったら、もう無理です」と言われました!

延長すると決めたときに、最長が150mまでとは聞いていませんでした!
水が出なかったら、この後どうなるのか?
さらに、ボーリングにかけたお金はどうなるのか?

夫は「明日、水が出なかったら今後のことをボーリング屋さんと話し合う。明日まで様子をみよう」と冷静でした。

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翌日、用事を済ませ、午後に現場に到着すると
「出ました!それも大量に!水が枯れることがなく出続けました」と報告を受けました!

もう諦めかけていたので、夫とはハイタッチをして喜びあいました!
ボーリング屋さんも「こんな記憶に残る仕事はなかなかない」と言い、安心されたようでした。

この日はクリスマス・イブ!
水の神様や母なる神様に感謝しました!(ボーリングの前に、ガヤトリー・マントラで「生活に使えるお水が出ますように」とお祈りをしていました!)

■ 失敗!

ボーリング屋さんに発注する前、水がでなかった場合のことを質問しましたが「この地域は出にくいけど、出ないと困るでしょ?出すんですよ!」と言われて、安心していました。水が出たからよかったものの、甘かったです!

高額なボーリング費用!
私たちのように水が出ないときに心配しなくていいように、もしもの場合の費用やその後の対応をしっかりと聞いておくことをオススメします!

実際に住んでみて

さて、引越しして1年半。水は1度も枯れることなく、美味しいお水が出ています!
水が使えることは、決して当たり前ではなく 非常にありがたいことだと実感しています。

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Vol.41 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(3)~


Vol.40からの続きです。

職人さんへ作業の依頼

施工方法を確定後、職人さんに伝え作業をお願いしました。

長い板を止めるためには、ふたりでの作業がベストです。しかし軒天の施工は高所なので私は手伝えなかったはず…。
また、ずっと腕を上げての作業は大変です。ふたりの職人さんが来てくださり非常に助かりました。

私がログの塗装時に、たった1歩だけ移動するのも緊張していた同じ足場の上を、職人さんたちは軽やかに動き回り作業される姿に感動しました。

なお、このときは諸事情で雨どいの設置も急いでいました。軒天の足場がそのまま使えるので、軒天の作業と平行して雨どいの取り付けも職人さんにお願いしました。

軒天の仕上げ塗装

職人さんの突然の登場で、軒天用の板の塗装が間に合わなくなりました!!
ムラがあったり、3回目の塗装ができていなくてもそのまま張ってもらい、あとで塗り直すことにしました。

軒天 張り付け直後

上部の塗装は、ローラーでコロコロと塗装するのがよかったです。(塗料の量を失敗すると、塗りながら塗料がポタポタ落ちてきます!) 溝の部分はハケを使います。高い所は長い棒にハケを取り付けてなんとか塗れました。

高所の一部(私が立てないところ)は、板を張ったあと、わずかに残った時間で職人さんに塗ってもらいました。面積の広い高所は、お正月に遊びに来てくれた長身の親戚に半日ほど協力してもらいました。

長身の親戚、大活躍!

手間や時間がかかりましたが、仕上げの塗装をすると仕上がりがグッとよくなりました!
ムラは完璧に消えたわけではないのですが、自分たちの許容範囲の中に収まりました。
逆に「真っ白すぎずに、いい味!」とも思えます!

仕上げ塗装後

実際に住んでみて

我が家は、東側と南側にウッドデッキを作る予定で、ウッドデッキ部分にも軒をつけたので、軒天の面積が大きいです。板を張るのも塗装も大仕事でしたが、軒のおかげで家は雨水や直射日光から守られているので、大きな軒でよかったです!

また、白の軒天は明るいです!
リビングから外を眺めると、大きな軒天に目がいきます。好みの感じに仕上がって満足しています。

ただ、山に面している側の軒天は、たくさんの蜘蛛の巣や虫が付着して、すごく汚れます…。お化け屋敷のように蜘蛛の巣が垂れ下がっていても、高所だと簡単に掃除ができません。

白の軒天。特に山の近くでは、こまめな管理が必要です。

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Vol.40 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(2)~


Vol.39からの続きです。

杉板の張り付け方法

年末ごろ、ログの積み上げを手伝ってくれた職人さんから「少し時間が取れる」と連絡があったため、急遽 軒天を張ってもらうことにしました。

夫は、軒天周りの取り付け方法を「うまくいくか試してみないとわからない」と言って、職人さんが来られる前に、一部を取り付けて施工方法や仕上がりを確かめていました。

取り付けは、垂木に杉板をビスで固定します。
軒天の寸法に合わせて、卓上丸ノコで板の両はしを切断します。板は長いところで4mです。

注文していた杉板には、”本実目透し”という加工がされています。
板と板の間にあらかじめ隙間があり、木材が収縮しても隙間が目立ちにくいようになっています。また、Vの溝がアクセントにもなり、和洋どちらの住宅にもあうそうです。

板の凹の部分をビスで止め、次の板の凸で接合します。ビスの頭を隠して板を固定できるので仕上がりが綺麗です。

軒天の先端のあたりには、樹脂製の換気孔を取り付けました。

■ 住んでみて、夏に実感!

この夏「軒天換気孔をつけてよかった!」と夫が話していました!

お盆に実家へ帰ったところ、屋根からの熱をもろに感じ(2階が超暑いっ!)、ログハウスの室温の上がり方とまったく違うのを感じました。屋根の断熱材、空気層、そしてその空気が流れることの大切さを実感したそうです。

真夏に外の温度計が30度を超えているときでも、ログハウス内は比較的涼しかったです。 午前中〜15時くらいまではエアコンなしで大丈夫!(夕方になると室温と湿度が上がるので、カビ防止も兼ねて深夜までエアコンをつけました。)

軒天換気孔によって屋根裏の空気が流れるようになり、夏の熱い空気の停滞を防ぐことができます。また、屋根裏の内部結露の防止にもつながります。

屋根裏の空気層については「17年前に建てた小さな家のお話」の中で竹下氏もアドバイスされていましたし、以前話を伺った建築士さんも「かなり重要なポイント」と話されていました。

軒天の端には、巾木をつけます。
セトリング(ログ材の乾燥による収縮などによって、ログ壁が徐々に下がってくる現象)によって屋根もスライドするため、軒天の幅が微妙に変わります。

軒天とログの間に隙間をあけておくことで、屋根がスライドしても軒天の板を干渉することがなくなります。この隙間を巾木で隠します。

ログハウスのセトリング対策は、様々な箇所で必要でした。

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Vol.39 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(1)~


Vol.38からの続きです。

軒天用の杉板を塗装

ログの塗装以外にも塗装作業は、まだまだ続きがありました。

屋根下地の垂木と野地板が丸見えなので、軒の裏の天井部分(以下、軒天)に杉板を張ります。この杉板は、ログ材と一緒に注文をしていました。

■ 防火地域・ 準防火地域

我が家は防火地域 及び 準防火地域 の地域外だったため杉板にしたのですが、
建設場所によっては、軒天の化粧板を認定された防火構造材(ケイカル板など)にする必要があるようです。

板を張った後に上向きで塗装するのは大変なので、事前に塗装します。
最初に、廃材を利用して”馬(うま)”を作りました。

この馬に軒天用の板を置いて、塗装作業をしていきます。

板は1枚だと軽いのですが、4mある複数枚の板を、保管場所から馬へまとめて移動するだけで女性には一仕事でした。

日数をかけて200枚を塗装!

塗料は、ログ材と同じティックリラです。
はじめに木を保護する下地材を塗ります。下地が乾くまで、24時間。

下地が乾いたら、白色の塗料を塗っていきます。ログ材に塗った塗料はわずかにグレーが入った白色でしたが、軒天はパキっとした白色に決めました。

軒天用の杉板は、表面に加熱加工がされていました。この加工は、耐朽性を高め、板に艶がでて手触りがよいのですが…、困ったことに表面があまりにもつるっとしていて、塗料をはじいてしまい、全然 浸透しません!塗るのに時間がかかりました。
(本来、この加工があれば塗装不要だそうです)

1回塗りだと木目がくっきり見えるので、1日乾かしてから、もう1度 上から塗ります。

■ ちょっと失敗!

板の溝の近くも塗料を塗らないといけないのですが、この溝に塗料が少しでも入って固まってしまうと、施工時に板と板の張り合わせができなくなることに後から気づきました。水性のねばりがある塗料で、溝の中で固まりやすかったのです。

なお、溝の中で固まってしまった塗料は、カッターで削ぎ落としました。

日が当たるところで乾燥させ、帰宅時には雨が当たらないところへ移動します。
乾かす場所が必要なため、1日に塗装できる限度は20枚前後でした。

雨が少ない時期でしたが、1度だけ、乾かしているときに突然雨が降ってきて、乾く前の塗料がグデグデになったこともありました。

軒天で必要な板の枚数は、約200枚!!!
1枚の板に3回塗装!

今思い返すと「よく塗った!」と思います。
木材の出し入れや塗装作業で、ずいぶんと腕に筋力がつきました。

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