シャンティ・フーラのブログ

【制作秘話】シャンティ・フーラカレンダー2022
~5.カレンダーに載せる夫の言葉の文字色選定について〜

シャンティ・フーラカレンダーの
たくさんのご注文をありがとうございます。

前回の制作秘話からの続きです。

カレンダーに載せる夫の言葉の文字色選定について

色選定のお話の続きです。

協力者さんが、パーフェクトでカレンダーの日付部分(平日と祝日の文字色)の2色の色を選んでくださったので、一安心!
後は、カレンダーに載せる夫の言葉の文字色選定だけとなりました。

お任せ気分でいたのですが、協力者さんが選んでくださった色見本のうち、夫が採用したのが3か月分でした。
色の世界は奥深いというか…、すんなりうまくいくとは限らないようです。
それで、残り9か月分の文字色選定を、再度挑戦することに。

今回は、花、背景色、カレンダーの日付部分(平日と祝日の文字色)2色の合計4色に対して、ベストな色を選ぶ作業。
やってみて、なかなか手ごわい作業でした。

背景色を選んだ時と同じように、私が複数の色見本を選び、そこから最もいい1枚の色見本を夫が選び、6か月分をパソコン画面でこじかさんに再現してもらったのですが、色が薄すぎて文字が読みにくい。(※1)
すべて選び直すことになりました。

色が合う、ではなく、カレンダーで読める文字色を選ぶ、という意識を加える必要があるとわかりました。

さて、選ぶ色は文字として読めるよう、濃い色であることが第1条件です。
下の写真の一番左側の束のような薄い色は使えません。

2月の場合、青色の文字を使う可能性はほとんどないわけで、選べる色合いは、ほぼ限られてきます。

作業の簡便化を図るために、色見本の中で、濃い色で、赤系 茶色系、緑系、青系、紫系など、特徴的な色ごとに束を分ける作業を先に行いました。

そして、選んだ色見本の束を少し広げて、こじかさん作の小さなカレンダーの紙を当てて、直観で色見本を選んでいきます。

私が選んだ数枚の色見本。

この中から1枚の色見本を夫が選びましたが、この月はその後にやり直しをしたので、写真とは違う色に決まりました。

◆ 文字色の変化

(※1)一番最初に選んだ案

視認性を考慮して選び直した案

最終的に、竹下氏が直観をもとに調整したもの

こんな感じで、文字色選定を9か月分行いました。
同時並行で、カレンダーの文章の内容や細かい配置も夫が決め、今回は、少し早めにカレンダーの準備が整い、無事に印刷会社さんで印刷されたカレンダーが社屋に届きました。

今回のカレンダー、印刷されたのを見ると、少し文字が読みにくいと感じる月があります。
ご不便をおかけしますが、目をこらして、文字を追って読んでいただけたらと思います。

パソコンの画面では印刷物の色をまったく同じ色で表現できないため、判断が難しいと実感します。
今後機会があった時にもっといい選定が出来るように、画面と印刷物との違いなどを復習しようと思っています。

シャンティ・フーラの一大事業となっているカレンダー作成現場の様子を、パータがお伝えしました。

シャンティ・フーラカレンダーは、スタッフ総出で作り上げ、皆様のお手元にお届けしています。
年を追うごとに、各スタッフの経験値も高くなり、作業がスムーズになるその過程も楽しかったと言えます。

皆様のお手元で、カレンダーのお花たちが輝きますように。

パータ こと 泰子

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【制作秘話】シャンティ・フーラカレンダー2022
~4.花の背景色の選定について〜

シャンティ・フーラカレンダーの
たくさんのご注文をありがとうございます。

前回の制作秘話からの続きです。

花の背景色の選定について

花が決まると、各月に採用された花の写真を印刷して、花の部分だけを切り取った紙(花の紙)をこじかさんが作ってくれます。
そして、それを使って、各花の背景色を選定する作業になります。

今回のカレンダーの色選びは、毎年お願いしている協力者さんと私との共同作業となりました。

協力者さんは、社屋の広いテーブルに色見本をずら~と並べて、手に花の紙を持ちながら、色を選んでくださいます。
こういう作業は、とても微細な感覚を用いるため、前日の疲れが残っていたりして、ちょっとした心身の変化があるだけで、作業の結果に影響が出ます。
協力者さんの選択した背景色の色を、夫がすべて不採用と判断したため、私にも出来ればいいなと思って、背景色の色選定を初挑戦しました。

これまでのカレンダー制作秘話を読んでいただくとわかっていただけると思うのですが、これは、600種類もある色見本の中から、1つの色を選び出す作業です。

色見本のすべてを大きなテーブルに並べて、それに花の紙をあてがって色を選ぶのは、作業的には簡単です。
しかし、我が家は狭い。とてもすべての色見本を広げる場所などない。
そこで、夫の指南を受けて行ったやり方は、
1~100、101~200、201~300、301~400 401~500、501~600 という風に100枚ずつ色見本の6つの束に分け、まず、その6つの色見本の束に花の紙を当てがって、どの束の中に選ぶべき背景色の色があるかを選びます。

(作業している時、撮影する余裕がなく、写真がありません)

すると、たいてい、2~3束がひっかかります。

次に、その束を少し広げて、1つずつの色見本の上を、花の紙を当てがいながらずらして、色候補となる色見本を選び出します。

直観と言うか、自分の体感を使うのですが、その色見本に触れた時、大きく息が吸え、身体が楽になる色見本があるのです。
私の手の感覚としては、触れている色見本に凹凸を感じるので、凹のものを選んでいました。

夫によると、カレンダーに使う花が決まると、高い次元では、すでにその理想の背景色が決まっており、そこから情報を得るといいらしいのです。

私には、そんな高度なことはできないので、私の選び出した色見本が夫の感覚に合っているかを尋ねて、私の感覚に間違いないかを確認しながら作業しました。
結構、合う色がたくさんあるので、選ぶ色見本の枚数を少なくするのが大変でした。
夫によれば、1つには決まらず、いくつか見つかるものだ、とのこと。

10枚くらいの候補を選んだら、その中から一番いい色見本の1枚を決定するのが難しいのです。
自分で1枚だけ選んだのもありますが、最後までやり切るのは結構エネルギーを使うのを実感しました。
大変なので、数枚の候補を私が選び、その中から夫に1枚の色見本を選んでもらうことにしました。
数枚の候補から1枚を選ぶのは、夫には容易な様子でした。

また、全体の色のバランスを見て、私の選んだのとは全然違う色合いの方がいいと、夫が色見本からさくっと1枚を選んでくれたりして、まずまずすんなりと、カレンダーの背景色が決まりました。
(写真がありました!)

私には初めての体験でしたが、とても、いい勉強になりました。

ちなみに、今年選んだ背景色のほとんどにはK(黒)が入ってなくて、CMYの二色(※)しか使われておらず、データがシンプルで、その後の夫の色の数値の調整が楽だったそうです。

(※) C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の3色が混ざると色がくすんでしまうため、カレンダー内で使われている色はC、M、Yのうちのいずれか2色までしか使いません。

詳細はこちら

凄かったのは、その次に、協力者さんが、パーフェクトな結果で、カレンダーの日付部分(平日と祝日の文字色)の2色の色を選んでくださったこと!
あっぱれでした!

パータ こと 泰子

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【制作秘話】シャンティ・フーラカレンダー2022
~3.花の撮影について〜

シャンティ・フーラカレンダーの
たくさんのご注文をありがとうございます。

前回の制作秘話からの続きです。

花の撮影について

シャンティ・フーラカレンダーは、たくさんの工程を経て完成します。
その第一段階が、私の担当の花の写真撮影。
撮影に使っているのはコンデジ。対象は我が家の庭に咲く花。

性能の限られた機材と限られた花の種類。
鉢植えを購入したり、種まきして増やしたりを試みますが、何かと自然任せです。
今年も13枚の花の写真が無事採用となり、本当にほっとしています。

さて、これまでの経験で、美しい写真を撮るのに大事なのは、その花自身が美しい光を放っていることです。

3月の花:ラナンキュラス

その意味で、 “一番花”こそ、「ちゃんと咲いたわよ~、見て!」と大きな光を放っており、その写真が採用されることが多いです。

撮影するタイミングも花に呼ばれるという感じです。
花が、「私を撮って」と光って伝えてくれたような気がして、それをなるべく無心で、パチっと撮る。
影が出来ないよう、直射日光の当たらない時間帯、全面に曇が出ている天気の日に撮影することがほとんどです。
今の時代、何枚でも撮影できるので、いろんな角度から同じ花をたくさん撮影しますが、無造作に撮るとだめで、花を良く感じてきちんとシャッターを押す方がいい写真になるようです。

カレンダーに採用される花は、形がよく、なにより、写真の波動が高いことが条件です。
大体の候補を私が選んでおいて、花の色形、季節なども考慮して、夫が最終的に13枚を決定しました。

花は人を喜ばせるのが好き。
皆様に見ていただけて、嬉しく思っていることでしょう。

パータ こと 泰子

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【制作秘話】シャンティ・フーラカレンダー2022
~2.お花の紹介〜

シャンティ・フーラカレンダーの
たくさんのご注文をありがとうございます。

前回の制作秘話からの続きです。

お花の紹介

今年も無事にシャンティ・フーラカレンダーが発売出来て、ほっとしています。
表紙と各月に採用された花の名前と簡単な説明です。

表紙:ミニバラ
このバラ、観たことあるな?と思われたなら、それは庭便りの読者様かも。パータの庭便り5にて「花の端に少し痛みがあり、カレンダーに使えないかも」と記したのですが、別角度からの写真があり、めでたく採用になりました。
昨年通販で購入し、届いた時に咲いていた花がとても美しくて撮影。カレンダー作成に取り掛かるのが6月なので、昨年の後半以降に撮影した花を、2022年のカレンダーで使用することもあります。
無農薬で育てていると、虫に葉を食われて散々な様子になりますが、すぐに新芽や蕾を付けてくれます。バラはとても生命力が強いのではないかと思うようになりました。

1月 オステオスペルマム
とてもきりっとした印象の花です。花期が長いので1月の花として採用しています。
2月 水仙
我が家で春三番に咲くのが水仙の花。一番がクロッカス、二番がヒヤシンスという具合です。黄色の花を見ると元気になれます。
3月 ラナンキュラス
鉢植えで購入後、たくさんの花をつけてくれました。豪華で美しかったです。
4月 スプリングスターフラワー
子どもの頃、私の実家に咲いていたこの花が大好きでした。20年以上前に実家からもらった球根数個が、勝手に増えてあちこちで花をつけてくれます。「ハナニラ」とも呼ばれ、半日陰でも育ち、春を知らせてくれるありがたい花です。
5月 ナニワノイバラ
カレンダーに何度も登場していますね。とても強健で、枝をぐんぐん伸ばしてジャングル状態になりかけています。中国~台湾原産のツルバラで、江戸時代に日本に伝わり大阪の植木屋が広めたとのこと。棘が強くて、垣根にぴったりです。
6月 ダリア
ガラモンのダリアをいただいたので、私の庭で撮影しました。昔の品種なので、放任でも育ち、逞しいです。
7月 アサガオ
3兄弟みたいです。徒長して安く売られていたアサガオの苗を買ったところ、こぼれ種で毎年咲いてくれます。
8月 マンデビラ
メキシコ~アルゼンチンの熱帯原産とのこと。昨年通販で取り寄せ、最初に咲いた花でした。今年も夏中ツルを伸ばしてたくさんの花をつけてくれました。今は家の中に入れています。
9月 ペチュニア
ナイトスカイという名前通りの花。値下げされていた苗でしたが、我が家に来て、たくさんの花をつけてくれました。
10月 コスモス
20年くらい前に種を買って蒔いて後、毎年こぼれ種で咲く手のかからない花です。
11月 トレニア
私の大好きな花のひとつ。とても綺麗で、凛としています。
12月 パンジー
パンジーの中の模様が、何かの表情のようで、くっきりしていて面白いです。花びらはナメクジの大好物。パンジー好きの蝶の幼虫もいたりして、意外に写真撮影が難しいです。

多くの皆様に眺めていただいて、お花たちも喜ぶことと思います。

パータ こと 泰子

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【製作秘話】シャンティ・フーラカレンダー2022
~1. 3月のカレンダーができるまで

竹下氏監修の元、
スタッフが総力をあげて作成する
「シャンティ・フーラカレンダー」が今年も完成しました!

文章の一部を隠しています。カレンダーが届いてからのお楽しみ♪

今年もシャンティ・フーラカレンダー製作の裏側を、スタッフが紹介してまいります。
これまで製作秘話をご覧になったことのない方は、ぜひこれまでのブログをご覧ください。

まずは、スタッフこじかから、装飾デザインの変化を月ごとに紹介します。
竹下氏の直観から導き出した値によって、美しく変化する様子をご覧ください。

3月のカレンダー装飾(1)

3月は可憐なピンクのラナンキュラスに、元気いっぱいの黄緑色の背景色!
輝かしい春を予感するような装飾になるといいなと考えていました。

背景や文字の色えらびは、毎年お願いしている協力者さん、そして今年からパータさん(&竹下氏)が選んでいます!
パータさんの色選びの方法は、別途紹介する予定です。

提案したのは、次の2つ。
光が差してキラキラした感じにしたものと、お花に太陽の光が差し込んでいるものを考えました。

それだけだとちょっと寂しかったので、蝶々を添えました。

これを見た竹下氏の回答は「アゲハ蝶の色味に違和感がある」「アゲハ蝶の黒色が問題なので、別の蝶の方が良いかも知れない」とのことでした。

そのアドバイスをもとに、次の3つの案を作りました。

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