シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: セルフビルド

Vol.20 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~土台敷き(1)~

ログハウス

Vol.19からの続きです。

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記事を書いてみると、けっこう事前準備が多かったのだと分かりました。
この記事から、やっとセルフビルド・建築作業に関する内容です!

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ログを積む前に、土台・大引きを敷き、その上にログ材を載せていきます。

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◆土台・大引きの発注

ログ材を注文した林業の会社から、ログ材以外も ほぼすべての木材を注文していました。
自社の森で育った木材を使っている会社で、大量の直接注文だったので、どの木材も安価に購入できました。

土台と大引きの木材はプレカットのおかげで、寸分の狂いもなくカットされており、セルフビルド最初の慣れない作業でも なんとかふたりでできました。

◆土台・大引きの防虫処理

木材を発注する際「土台と大引きに防虫剤を浸透させましょうか?」聞かれました。
人や環境に優しい防虫剤は、効果があまり期待できないと教えてもらい、結局 なにもしないことにしました。

土台・大引きは檜にしたので、防虫効果はそこそこあること。
それと、床下の換気に気を付けることの方が重要だという結論に至ったためでした。

ログの設計をしているとき、私の実家がシロアリさんに侵食されていると分かりました。
総檜で建て、新築時に土台へのシロアリ対策も施していたそうですが、築18年で大変なことになっていたのです。

家に隣接する形でガレージと倉庫を建てており、その部分の換気口がふさがり、換気がうまくできていなかったのが問題のようでした。

これらのことから、防虫対策よりも、基礎内の空気循環を考えることにしました。

我が家は、基礎パッキンと換気口を設置するという方法にしました。
どちらもしっかり風が通っています。

◆土台の穴開け

まず、届いた土台と大引きを敷く場所に、それぞれの木材を並べていきました。

その後、あらかじめ注文していた基礎パッキンを敷きます。

次に土台の穴開けです。基礎から出ているアンカーボルトの位置に穴をあけます。

この穴を開けるのが大変でした!!

ボルトが出ている位置を正確に測って、土台側もきっちり測って印をつけ、そこをドリルで穴を開けます。これで入るはずなのに…なかなか入りません。

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理由は大きく2つありました。

1つは、ドリルを使うのに慣れておらず、おまけに檜は堅くて、印の位置に垂直に穴を開けることが難しかったこと。
次第に、回転が早い電気ドリルではなく、時間がかかるけど ゆっくり穴があくインパクトドライバーでやるとまっすぐ開けやすいことが分かりました。

もう1つは、アンカーボルトが微妙に曲がっていたことです。ボルトをトンカチで叩いて矯正したり、穴を広げて入れ込みました。

何度も設置をしては穴の開け直し…の繰り返しで、ここに多くの時間を費やしました。

私は夫の作業を補佐したり、穴開け後の木材の破片掃除をこまめにしていました。
また、土台や大引きは、組み立てる順序があったのですが、ふたりで作業していると間違いに気が付きやすいのがよかったです。

◆これが意外と大変だった!

工事中、基礎内を動き回るのに体力を使いました。

もっとも高いところで80cmくらいある基礎を、障害物競走のようにまたぎながら、工具や木材を持って移動するのは疲れました!

工事が進んで、フラットな空間を移動できるようになると、足の疲れはグッと減りました。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

[番外編] 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~ 工事中!! …だけど、引っ越しました!~

ログハウスセルフビルド 引越

Vol.19からの続きです。

内壁も、照明も、コンセント(1つ以外)も、
トイレや寝室の扉も、窓枠も、カーテンもなく
玄関やキッチンも未完成!

ぜーんぜんできていないけど、
引越しました!

工事に関わってくださった関係者、そして私たち夫婦にも大きな事故・ケガがなく、ここまで工事が無事に進みました。たくさんの人たちに助けてもらったおかげで、安全に、速やかにセルフビルドすることができました。

この記事を読んでくださっている皆さまからも励ましをいただき、
ありがとうございました。

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賃貸マンションの契約更新があったので、更新日にあわせて引越ししました。
家財を入れると作業がしづらくなるため、引越前は「あと1ヶ月、工事に専念したかった!」と話していたのですが、結果的にはちょうどよいタイミングでした。

表側はほぼできたけど、裏側が未完成です

表側はほぼできたけど
裏側が手つかず!

引越後は、現場への毎日3時間弱(!)の通勤がなくなり、食事や休憩も取りやすくなりました。
今は、工事が終わらないと荷ほどきできない段ボール、そして工事用の道具に囲まれて暮らしています。

セルフビルドは継続中で、優先順位を考えながら作業しています。

引越直後の1週間くらいは、キッチンもお風呂もトイレも照明がなく、工事用の1つの投光器で暮らしました。

現在はリビングとキッチンに(だけ!)照明とカーテンが付きました。そうそう、お風呂にも照明が付きました。コーキングが一部未完成のため、ソロリと入っていますが!

いろいろな不便がキャンプ生活みたいで、楽しくもあります!

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◆これまでの環境との違い

大きな違いは、虫くんの多さ!!
山が隣接しているためなのか、これまで見たことがない種類で、見たことがないほど大量の虫くんたちがたくさんいます。

驚くのは豪雨の夜!
窓の外では虫くんたちがパーティ状態でした!

ログハウスは隙間があるので、虫や雨水が入りやすいと言われますが、いろいろと対策をしたので、今のところあまり大きな問題はありません。

2回ほどお風呂の窓からホタルが見られたときには感動しました!軒下に雨宿りに来ていたのか、大雨の日にたくさん見られました。

もう20年近く自然と離れた暮らしをしていたため、キツネやタヌキ、鹿、キツツキを見たときにも感動しました。

「夜にたくさん動物が来て、恐くない?」と近所の方に何度か聞かれたので、これからドキッ!とすることがあるのかもしれませんが!
(ヘビくんを見たら、飛び上がって逃げてますが…)

マンションではほとんど気にする必要がありませんでしたが、豪雨や強風のたびにハラハラしています。

造成工事をしてから2回目の梅雨。
造成したところや室内の雨漏りなど、いろいろとチェックしています。

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◆これまでの生活との違い

生活面では、街の暮らしと比べて不自由を感じることはありませんでした。

はじめての井戸&合併浄化槽での暮らし。
暮らしてみて、これまでの上下水道と大差なく、トイレもお風呂も快適です。

井戸水の水質検査では、ちょっとアルカリ性が高いのですが、不純物が少ないお水でした。お料理やお風呂など、純粋なお水を使えることが、新鮮で嬉しいです。

(別の回で書こうと思っていますが、水量が足りなかった井戸水は出るようになりました!)

周辺の家と距離があるので生活音をあまり気にしなくてよいことや、交通量が少ない道での車の運転など、街の暮らしよりもストレスになることが減りました。

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◆ビバ!田舎暮らし!!

「田舎暮らしはイヤ!」とずっと言っていた夫ですが、この暮らしを私以上に気に入っている様子です!出張などを含め、仕事面でも大きな問題はなさそうです。

私は頭の中が静かなような、思考が1点に集中するような、いろいろな意味で静かな生活を実感しています。

また、ログハウスは涼しいです!室内は、外気の影響を受けにくく、温度・湿度も安定しています!ログハウスには、1/fゆらぎがあると言われますが、住み心地がよく 眠りの質が上がったと思います!

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引越ししてしばらくすると、引越直後のことを忘れてしまいそうなので、番外編としてお伝えしました。

次回から やっと、やっとセルフビルド体験記になります。
今後とも、よろしくお願いいたします!

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.19 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~ログ材搬入(後編)~

ログハウス

Vol.18からの続きです。


クレーンの運転手さんが「あと半日クレーンが使えるんだから、木材を少しでも使いやすい位置へ移動しよう」と提案してくださいました。

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木材を使う順番は、
まずはじめが基礎の上に敷く「土台」です。
その後(または途中に)「大引き」という木材を使います。
これらを敷き終わってから、はじめてログの1段目を積み上げます。

はじめに使う土台や大引きの梱包は、すぐに使いやすいように基礎の中に入れることにしました。

また、ログ材も1段目~10段目くらいまでを、基礎の中、または周辺に置くことにしました。ログ積みの後半で使う木材は、少し離れたところに並べます。

木材は数十本が束になって梱包された状態で届きました。この束には、それぞれの梱包ナンバーが書かれていました。

その梱包ナンバーに、なんの木材が入っているか、ログの何列・何段目が入っているかは、前日届いたリストに記載されています。

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木材のリスト

リストを見ながら「この位置に、この梱包ナンバーを配置する」というのをお昼休み中に考えておくことになりました。

ただ、お昼に考えていても「西の部分に何束おけるか?」などがイマイチ分からないこともあったので、最終的には配置しながら調整しました。

プロの人たちは仕事が早くて、素早く判断しないといけなかったので、緊張したことを覚えています。

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途中で、土台を基礎の上に敷かないと木材を置く場所がないことが分かりました。
(土台を固定したら、その上に木材が置けるようになるため)
急遽、翌日からの作業と思っていた土台敷きをすることになりました!

基礎と土台を固定するために、ドリルで土台に穴をあけるのですが、夫ははじめてドリルを使うこともあって、うまくいきません。土台は堅いひのきなので、特に大変だったのだと思います。

数個の穴を開けただけでドリルの先端が焼けてしまいました。力のかけ方がいけなかったのだと思います。

こうなるとドリルが使えないため、翌日に持ち越しとなり、今日できるだけのことをして終了となりました。

クレーンの運転手さんと手伝いに来てくださった職人さんが気持ちよく協力してくださってありがたかったです!

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◆ちょっと失敗!

1箇所だけ基礎の中で置いてはいけないところ(土台を敷くべきところ)に木材の梱包を置いてしまい、あとで対処に時間がかかりました!

基礎の中が広くない我が家の場合は、
・基礎周辺に使いやすい順番・位置に木材を配置する
・基礎の中には木材は入れない
というのがベストだった
と感じています。

また、梱包を2段に重ねたところもありましたが、高いところにある木材は取りにくくて危ない!これは失敗でした。

使いやすい場所に梱包を重ねるより、ちょっとだけ離れても重ねない方が素早く木材が使えることが後から分かりました。

翌日からは、土台敷きです。
すぐに終わると思っていましたが、へなちょこの私たちはかなり苦戦しました。

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Vol.18 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~ログ材搬入(前編)~

ログハウス

Vol.17からの続きです。


いよいよ、ログ材の到着です!!

8月下旬は雨が多いので心配していましたが、曇りでした。おかげで暑すぎることもありません。

当日は、職人さんおひとりが手伝いに来てくれます。
また、トラックからログ材を降ろすためのクレーン車も来ます。

交通誘導員(旗振りをする人)は私が行う予定でしたが、私はなにかの対応が入るかもしれないので、念のために夫の母に手伝い補佐で来てもらいました。

現場に8時ごろ到着し、輪木の上にブルーシートを敷いたりしながら緊張して待機していました。

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9時にログを積んだトラックが到着予定でしたが、道に迷われて15分ほど遅いスタートとなりました。

10tトラックの大量のログ材を、クレーンを使って敷地内へ運び入れます。

高さのあるうちの土地は、クレーンの運転席から木材を置く場所がまったく見えません!さらに置く場所が限られた狭い範囲に、たくさんの木材を運び入れます。

トラックやクレーンの準備ができたら、すぐに作業開始です!

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無線のマイクを使って、位置や回転方向を微妙に伝えながら、運転手さんが絶妙の技術でスイスイと運び入れます。

職人さんはトラックや土地の中を走り回ります!

私たち夫婦は、前日に届いた資料をもとに、建築で早く使う木材(土台や下の方のログ材)が使いやすい置き場になるように考えながら、置き場を指示します。
プロの仕事は早く、私たちは必死!写真を撮る暇もほとんどありませんでした。

結局、私は搬入関係で忙しく、義母が交通誘導員をずっとしてくれました。

わずか1時間ちょっとで10t車いっぱいのログ材は、土地の中へと安全に運び入れられました。

クレーンの運転手さんが高い運転技術で驚きました!まるで先端についている木材が見えているかのように、まるでご自分の手のように、クレーンを操るお姿はかっこよかったです!!

なお、急遽 交通指導員を任された義母もしっかり旗振りしていました。
(この間 通った車は、数台だったそうですが!)

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クレーンは、1日で6万円でした。
普段からクレーン屋さんと取引があれば半日だけの依頼もできるようでしたが、初めて使う個人の依頼では、選択肢は1日単位だけでした。

11時ごろには完全にログ材の運び入れは終了しました。飲み物を渡した後 お帰りいただこうと思っていましたが、クレーンの運転手さんが「せっかくクレーンが1日使えるんだから」と、ある提案をしてくださいました。

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Vol.17 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~ログ材搬入前日~

搬入準備編

Vol.16からの続きです。


いよいよ、ログ搬入前日
ログ加工会社さんが我が家のログ材をトラックに詰め込んだ後、運ばれてくる木材のリストと、設計図を元にしたログ材の配置図がPDFファイルで20枚近く届きました。

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ログ材の配置図

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リストは、どこのログ材がどの梱包セットに入っているかが分かる表になっていました。
積み上げていくとき、ログ材がどこにあるかを探すのが時間がかかるので、このリストが重要になってきます!

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木材リスト

リストと配置図をコンビニでA3サイズに印刷して、バインダーに挟み、準備完了です!

このログ加工会社さんは実にしっかりとされていて、リストやログ材に貼ってあるナンバリングシールに、まったくミスがありませんでした!
なんでもログ材ができた後、すべてのログ材を床に順番に並べて確認作業をされるのだそうです。

バインダーに挟んだリストは、雨でボロボロになってしまいましたが、いっぱいめくった跡や書き込みしたメモが残っていて、今も捨てられずにいます。

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