シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: セルフビルド

Vol.40 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(2)~


Vol.39からの続きです。

杉板の張り付け方法

年末ごろ、ログの積み上げを手伝ってくれた職人さんから「少し時間が取れる」と連絡があったため、急遽 軒天を張ってもらうことにしました。

夫は、軒天周りの取り付け方法を「うまくいくか試してみないとわからない」と言って、職人さんが来られる前に、一部を取り付けて施工方法や仕上がりを確かめていました。

取り付けは、垂木に杉板をビスで固定します。
軒天の寸法に合わせて、卓上丸ノコで板の両はしを切断します。板は長いところで4mです。

注文していた杉板には、”本実目透し”という加工がされています。
板と板の間にあらかじめ隙間があり、木材が収縮しても隙間が目立ちにくいようになっています。また、Vの溝がアクセントにもなり、和洋どちらの住宅にもあうそうです。

板の凹の部分をビスで止め、次の板の凸で接合します。ビスの頭を隠して板を固定できるので仕上がりが綺麗です。

軒天の先端のあたりには、樹脂製の換気孔を取り付けました。

■ 住んでみて、夏に実感!

この夏「軒天換気孔をつけてよかった!」と夫が話していました!

お盆に実家へ帰ったところ、屋根からの熱をもろに感じ(2階が超暑いっ!)、ログハウスの室温の上がり方とまったく違うのを感じました。屋根の断熱材、空気層、そしてその空気が流れることの大切さを実感したそうです。

真夏に外の温度計が30度を超えているときでも、ログハウス内は比較的涼しかったです。 午前中〜15時くらいまではエアコンなしで大丈夫!(夕方になると室温と湿度が上がるので、カビ防止も兼ねて深夜までエアコンをつけました。)

軒天換気孔によって屋根裏の空気が流れるようになり、夏の熱い空気の停滞を防ぐことができます。また、屋根裏の内部結露の防止にもつながります。

屋根裏の空気層については「17年前に建てた小さな家のお話」の中で竹下氏もアドバイスされていましたし、以前話を伺った建築士さんも「かなり重要なポイント」と話されていました。

軒天の端には、巾木をつけます。
セトリング(ログ材の乾燥による収縮などによって、ログ壁が徐々に下がってくる現象)によって屋根もスライドするため、軒天の幅が微妙に変わります。

軒天とログの間に隙間をあけておくことで、屋根がスライドしても軒天の板を干渉することがなくなります。この隙間を巾木で隠します。

ログハウスのセトリング対策は、様々な箇所で必要でした。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.39 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます ~軒天(1)~


Vol.38からの続きです。

軒天用の杉板を塗装

ログの塗装以外にも塗装作業は、まだまだ続きがありました。

屋根下地の垂木と野地板が丸見えなので、軒の裏の天井部分(以下、軒天)に杉板を張ります。この杉板は、ログ材と一緒に注文をしていました。

■ 防火地域・ 準防火地域

我が家は防火地域 及び 準防火地域 の地域外だったため杉板にしたのですが、
建設場所によっては、軒天の化粧板を認定された防火構造材(ケイカル板など)にする必要があるようです。

板を張った後に上向きで塗装するのは大変なので、事前に塗装します。
最初に、廃材を利用して”馬(うま)”を作りました。

この馬に軒天用の板を置いて、塗装作業をしていきます。

板は1枚だと軽いのですが、4mある複数枚の板を、保管場所から馬へまとめて移動するだけで女性には一仕事でした。

日数をかけて200枚を塗装!

塗料は、ログ材と同じティックリラです。
はじめに木を保護する下地材を塗ります。下地が乾くまで、24時間。

下地が乾いたら、白色の塗料を塗っていきます。ログ材に塗った塗料はわずかにグレーが入った白色でしたが、軒天はパキっとした白色に決めました。

軒天用の杉板は、表面に加熱加工がされていました。この加工は、耐朽性を高め、板に艶がでて手触りがよいのですが…、困ったことに表面があまりにもつるっとしていて、塗料をはじいてしまい、全然 浸透しません!塗るのに時間がかかりました。
(本来、この加工があれば塗装不要だそうです)

1回塗りだと木目がくっきり見えるので、1日乾かしてから、もう1度 上から塗ります。

■ ちょっと失敗!

板の溝の近くも塗料を塗らないといけないのですが、この溝に塗料が少しでも入って固まってしまうと、施工時に板と板の張り合わせができなくなることに後から気づきました。水性のねばりがある塗料で、溝の中で固まりやすかったのです。

なお、溝の中で固まってしまった塗料は、カッターで削ぎ落としました。

日が当たるところで乾燥させ、帰宅時には雨が当たらないところへ移動します。
乾かす場所が必要なため、1日に塗装できる限度は20枚前後でした。

雨が少ない時期でしたが、1度だけ、乾かしているときに突然雨が降ってきて、乾く前の塗料がグデグデになったこともありました。

軒天で必要な板の枚数は、約200枚!!!
1枚の板に3回塗装!

今思い返すと「よく塗った!」と思います。
木材の出し入れや塗装作業で、ずいぶんと腕に筋力がつきました。

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Vol.38 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~外壁塗装(2)~


Vol.37からの続きです。

塗装後のログ壁!

1回目はムラがあるように見えても、2回目の塗装を行うと、ムラが目立たず綺麗に仕上がりました。

Before・Afterをご覧ください!

塗装前

1回目塗装後

作業を終えて

作業をしたのは秋ごろで、ちょうど雨が少なく、作業がしやすい気候で助かりました。

下地を含めると 合計3回塗り!30日以上をかけての作業となりました。
一部は夫や背の高い親戚に手伝ってもらいました。
塗装作業の初日に肩が痛くなって眠れなかったのも「がんばったな〜」といい思い出です!

特に大変だったのは、東側の複雑で 高さがあるところ!
狭い箇所で脚立を少しずつ動かしながら作業しました。

足場が悪いと効率が悪く、作業も大変!未完成のウッドデッキや敷地内の造成は、再塗装のやりやすさも考えて検討しているところです。

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塗装は女性でもやりやすい仕事でしたが、体力が必要でした。
塗装作業中、疲れが溜まったようで人生3度目の口唇ヘルペスになりました。
無理をせず栄養をとりながら作業することが課題でした。

塗装が終わる頃には、腕に筋肉が付きました!!
古くからの友人は「こじかの腕じゃない!」と驚いていたほど!特に肘から手首にかけて太くなりました。

しかし……建築から遠ざかって1年。二の腕にあったあの筋肉は、あっという間に脂肪に変わってしまいました。

[現在] 1年目のメンテナンス

おかげさまで、住み始めて1年経ちました。
梅雨になる前、塗装の状態を見て回りました。

大きな問題はありませんでしたが、ログ材にひび割れが入っているところがありました。

この部分に雨水が溜まってはいけないので、ティックリラを重ね塗りして埋めました。
細いひび割れならティックリラの塗膜でカバーできます。

再塗装前

再塗装(1回目)直後

このあと、もう1度塗って仕上げました。

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Vol.37 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~外壁塗装(1)~


Vol.36からの続きです。

下地塗り

まずは、防水・防腐効果がある下地塗料を塗りました。
ログ材が雨や直射日光にさらされないように「ログを積み上げてから、なるべく早く下地剤を塗ること」となっていました。

この下地剤は、植物油からできたオイルで独特の匂いがしました。透明でさらさらっとした液体で、まるで水を塗っているような感覚でした。

北側から順番に塗っていきました。下地剤を塗ったところは雨が当たっても変色せず、効果があることを実感しました。下地剤を塗るのが最後になった西側は、雨があたってログ材の色が少しだけ変わっているような感じがしました。下地剤を塗ったら、一安心です。

(下地を塗った時の写真はありませんでした!)

2回の塗装

塗装は、下地剤を除いて 2回塗りしました。まず1回目です!

塗料を大きい缶から小さいバケツに移して塗っていきます。
しっかり缶を振って、下に溜まっている顔料が混ざるように気をつけました。

◆ちょっと失敗!

下地剤に感覚が慣れていたので、最初は粘っこい塗料に大きな違和感を感じ、水で薄めて塗りました。翌日、色が薄い壁を見て失敗に気づき、塗り直しました。

「なぜそんなことをしたのか!!」と今は思うのですが、ネットを見てもわからないような部分は試行錯誤することがいろいろな場面でありました。

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塗装作業はローラーやスポンジで広い面を塗り、ログの溝や細かい箇所はハケで塗りました。

1回目の塗装は木が塗料をたくさん吸い込むため塗るのに時間がかかりますが、2回目は塗るのが楽になります。
さらに、見た目もぐっと綺麗になるのが嬉しい!

少しずつ家の色が変化していく姿は楽しかったです。

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Vol.36 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~外壁塗装(準備2)~


Vol.35からの続きです。

木口にサンダー

カットされている木口の手触りが悪く、紙やすりをサンダーにつけて削りました。
最初は重要度がわからずに作業していましたが、けっこう大切な作業のようです!

木口は雨に当たりやすく、ザラザラだと水切れが悪くなるので磨きをかけておくのがよいようです。

また切り口がきれいだと塗料が(わずかですが)少なくてもすみ、塗料の節約にも!もちろん塗料が塗りやすくもなります!

木口は痛みやすいところなので、いずれカバーをつけるかもしれません。

コーキング(チンキング)

ログハウスの伸縮に対応したコーキング剤を使って、水切りと1段目のログ材の間にコーキングをしました。

まず水切りに養生をして、コーキングを塗った後、ヘラを使って余分なコーキングを取り除き、表面をなめらかにします。綺麗に仕上げるのが難しく、最初に作業したところはボコボコ。つい先日 夫が一部を剥がしてやり直していました…!

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その後、ノッチ(木がかみ合っている箇所)周りの隙間をコーキングしました。
雨水、空気、虫、砂などの侵入を防ぐためです。

これも水切りのコーキングと同様に ヘラで仕上げました。コーキングのコツがわかって最後には少しは綺麗に仕上げられるようになりました。

このコーキング材は上から塗料を塗ることができます。塗装すると見た目もきれいになりました。ただ、コーキングがきれいにできていないと塗装の仕上がりがイマイチ。建築中、下準備の大切を何度も感じました。

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他にも、木の節穴にもコーキングを詰めました。
これは下地塗り・1回目の塗装作業と並行して行いました。

コーキングが完全に乾いてから、いよいよ塗装です!

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