シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: セルフビルド

Vol.50 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~天井張り(1)~


Vol.49からの続きです。

1.準備

床を張った後は、天井張りです!

天井板を張る前に、照明用の電気線を通しておきます。
リビングには天井埋込型のスピーカーを取り付けることにしたので、そのための線も事前に通しました。

まず、天井に羊毛の断熱材を入れていきます。

必要な長さにカットしておいたものをタッカー(大きいホッチキスのようなもの)で留めます。床板と同じ作業です。

大変だったのは、重力で材料が落ちてくること!
部屋の両端に、脚立や足場板を使って足場を用意し、作業場所にあわせて少しずつ移動させます。

長い断熱材を留めるには、端と端を二人で持って作業をするのがベストでした!

その後、こちらも床と同様の透湿防水シート(外部からの水の侵入は防ぎ、内部の湿気は排出する)を張りました。

2.ひと工夫

天井の頂点部分の板が床と平行になるように、角度を調整した木材を取り付けました。

目的は、垂木(屋根の骨組みの部材の1つで、棟から軒先まで斜めに渡す木材)を留めている特殊な金具を隠すため、そしてもう1つ、棟換気のために空間を取り、空気の循環をすこしでも良くするためでした。


ここは天井唯一の水平の部分なので、リビングにはこの空間にダウンライトとスピーカーを取り付けました。

ログを建てる前は「天井が高いから、部屋が暗いかも」とダウンライトをつけましたが、8畳ほどのリビングは1つの照明で十分でした。

ちなみに、ログハウスは音の響きが想像以上に素晴らしかったです!
天井に取り付けた安いスピーカーと超激安のアンプでも、音がとても綺麗で驚きました。

◆ お願い ◆

ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。

ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

Vol.49 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~床張り(3)~


Vol.48からの続きです。

5.キッチンの下のタイル張り

キッチンの下は、木の板だと絶対 汚れる!すごぉーく汚れる!と夫婦の意見が一致し、タイルにしました。

タイルを張るために、まず下地の板を付け、その上に屋根下地の余りの防水シートを敷きました。その上にラス網を乗せ、タッカーで下地に固定しました。
ラス網を敷くことで、タイルを張るためのモルタルが剥がれにくくなります。

それからタイルを試し置きして、タイルとタイルの間隔を確認します。

端のタイルは、あらかじめサイズに合わせてカットをしておきます。
建築中、たくさんのタイルを使う予定だったので安いタイルカッターを購入しました。
コツがわかればきれいに切れて便利でした!

床板と高さがあうように、モルタルの厚みを調整しながら均等に伸ばし、タイルを乗せます。水平器を使って、1枚1枚のタイルの水平をしっかりチェックします。

タイルとタイルの間は、白い目地材を入れました。

タイルに付着した目地材は、水を含ませたスポンジできれいに拭き取ります。

タイルと周りの床との境界線は、コーキング材を使いました。

たとえ床板が収縮しても、タイルと床材の間にひび割れがおこりません。

なお、コーキングをきれいに仕上げるコツは、マスキングテープでの養生を丁寧にやっておくことでした!

夫ははじめてのタイル張り作業でしたが、上手に出来上がりました!
どんな作業の前にもしっかりと設計を行い、事前の情報収集もできる限り行っていました。そのため、初めての作業でも失敗が少なかったように思います。

◆ちょっと失敗!

タイルは、ネットでアウトレット品を購入しました。テラコッタのタイルに比べると、1/5くらいの価格でした。 でも、これは失敗!

タイルの表面がザラザラとしていて、汚れがつきやい!スリッパの裏もすぐに痛みます。 タイルを磨くと、色あせていく感じもあります。

汚れやすく清潔にしておきたいキッチンは、磨きやすいタイルを重視して選べばよかったです。

6.薪ストーブの下

薪ストーブ設置部分の床は、耐熱と重量を考慮しました。

断熱材は羊毛ではなく、熱に強いロックウールにしました。
なお、薪ストーブの重量に耐えられるように、根太(床を支える横木)を多く入れています。

その上に木の板を貼り、さらにケイカル板(不燃ボード)を張りました。
(ピンボケしています!)

接着剤を使って石のタイルを張り、周りは目地材をいれました。

薪ストーブの周りは、灰や木クズで汚れやすいですが、この石は表面がしっかり磨いてありツルツル!とても掃除がしやすいです!

タイルはサンプルの取り寄せをして、実物を確認してから購入するのがいいです!

7.部屋と部屋の境

すべての部屋を同時に床張りすれば綺麗に仕上げられるのですが、我が家の場合は、部屋ごとに床を仕上げたため、部屋と部屋の間に、床のつなぎ目ができました。
(ただし、リビング・ダイニング部分だけは、いっぺんに張りました)

つなぎ目があまり綺麗ではなかったので、ここにはモザイクタイルを貼りにしました。

木の素材が多い室内なので、異素材があるのはアクセントになります!なかなかかわいいです!飽きないように、主張しすぎない色のものを選びました。

この作業は、引越し後にゆっくり行いました。

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Vol.48 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~床張り(2)~


Vol.47からの続きです。

3.板と板の間

板と板の間にわずかに伸縮用の隙間を取るために、スペーサーを入れました。
無垢材は収縮膨張をしますが、隙間がなければ膨張したときに材が浮いたり音がなる原因になります。

ネットで調べてもスペーサーを入れる間隔がわからず、少ししか入れませんでしたが、木が収縮している冬に施工したためか、結果的には問題なく、入れすぎなくてよいようでした

4.塗装

床板は、加熱処理がされた塗装不要のものでしたが、少し色が欲しかったので、赤ちゃんが舐めてもよい素材で作られたオイル塗料のリボスを塗りました。

複数の色を取り寄せて、実際の床材に試し塗りをしてから色を決めました。

さらにその上にワックス(植物オイルと蜜蝋ワックスが混ざったもの)を塗って仕上げます。

ワックスが乾いたら、養生をしておしまいです!
養生は、ホームセンターで売っている養生シートを使いました。

その後、室内で様々な工事作業を行いましたが、そのときに出る小さな木片などで床材を傷つけていました。
工事作業に使う部屋の養生は、しっかりと行うとよかったです!

ただ、住んでみると傷があまり気になりませんでした!
杉の床材は傷つきやすいですが、少しずつ増えていく傷が家の歴史の1つのようで悪くないな!と思っています。

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Vol.47 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~床張り(1)~


Vol.46からの続きです。

1.床板を張る

準備が整ったら、床材を張っていきます!これも二人での作業です。
一人が長さを測り、もう一人がその長さに木材を切断し、二人で取り付けていきます。

床材は、ログと同じ杉です。柔らかいので傷つきやすく汚れやすいのですが、温かくて素足でも気持ち良いです。厚みは「17年前に建てた小さな家のお話」の情報を参考に30mmです。

注文していた杉板には、”本実目透し”という加工がされています。
板の凸の部分をビスで止め、次の板の凹で接合します。

長いところで4m近くある無垢材は、緩やかに反っているものがありましたが、二人で呼吸を合わせて両端から叩くと、少しくらい反っていても入りました。

玄関付近や物を置かないリビング部分などは、できるだけ節が少ないものを張りました。

床板と断熱材の間には、空気層ができる隙間もあります。

◆ちょっと失敗!

ちょうど、この記事を書く数日前の話です!

棚を作ろうとした箇所の床が、なぜだか水平が取れていませんでした。
床下にもぐって確認しても、床を支える土台や根太に問題ありません。

調べた結果、原因は床材が反っていたことでした!この反りは、床の上に棚を作ることで押さえられました。

無垢で、そこそこの幅がある床材のため、根太(床板を支える横木)すべてに対してビス止めをしたらよかった、と話し合いました。

2.板のさまざまな加工

端の板は、幅に合わせてカットした板を入れ込みます。

隙間ができないように、ぴったりの幅の床材を入れようとすると、なかなか入ってくれません。何度も幅の微調整を繰り返しました。

この端の板はビスで止められないので、板の上から見えにくい釘を打っています。

室内にある凹凸に合わせて、床板の加工も行いました。

写真の箇所は、小さく切れ目を入れて、ノミで切り落とし、凹凸に合わせました。

他にもクローゼットの位置は板の向きが異なるので、一手間かかりました。

床を張った後は、オイル塗料を塗りました!
次回に続きます。

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Vol.46 夫婦で挑戦!ログハウス、建ててみます
~床張り(準備2)~


Vol.45からの続きです。

3.断熱材選び

ログハウスの本を見ていると「羊毛の断熱材」をよく目にしました。

なんでも、調湿性能がよく内部の結露と無縁で、耐久性、シックハウス対策、防音性、防火性にも優れているとか。

見積もりを取ると定価からかなり割引され、十分に手が届くものでした!
床用と天井用をまとめて購入しました。

住んでみた結果、断熱性能はまったく問題なく、防音効果もある感じです!
今はこの断熱材にしてよかったと思っていますが、まだ耐久性などはわかりません。

調べた限りのデメリットは「羊毛内は虫にとって快適空間で、虫が繁殖する!」くらいでした。現在は虫が住んでいる様子はありませんが、経過観察していきます!

施工時に良かった点は、簡単に取り扱えたことです。
職人さんは「普通の断熱材は手や顔が痒くなって、みんな嫌がる仕事だ!」とおっしゃっていましたが、羊毛の断熱材は施工時の不快感が皆無でした。

むしろ、寒いときに作業をしていたので、ウールのセーターを触っているような暖かさで気持ちがよかったです!

4.断熱材を張る

まず床下部分に「透湿防水シート(外部からの水の侵入は防ぎ、内部の湿気は排出する)」を張りました。

上から私がシートをまっすぐに伸ばし、床下にもぐった夫がタッカー(大きいホッチキス)で留めていきます。

断熱材は、手芸用の裁縫ばさみで必要なサイズに切っておきます。
埃が舞うので、寒くても野外作業です!

透湿防水シートの上にカットした断熱材を置き、根太や土台にタッカーで留めました。

敷き終わると、小さな達成感がありました!

これでやっと準備完了!
このあと、床を張っていきます!!

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