Vol.51からの続きです。
1.室内の壁の塗装
ログハウスの室内は、塗装をしなくても大丈夫と聞いたことがあります。
建築中に訪れた築20年ほどのログハウスのレストランでは、1度もなにかを塗ったことがなく、たまに壁面のログをモップで拭くくらいと教えてもらいましたが、飴色のいい色になっていました。その感じもよかったです!
ヨーロッパなどから輸入するパイン材のログハウスの写真は、木目や節もかわいらしい感じがしますが、我が家のログは杉材で木目が和風っぽくて、節が濃く目立っていました。
北欧テイストが好きなので、木目の透けるオイル塗装を使って室内のログ壁をうっすらと白くすることにしました。木材の保護にもつながります。
塗装の前に、ログ材の表面を電動サンダーで磨きました。
機械にサンドペーパーを取り付けて1本1本のログ材を磨いていきます。平な面だけでなく、ログの溝も綺麗にします。
サンドペーパーは、240番という目が細かいものを使いました。
綺麗に機械でカットされたログ材でも、触ってみるとざらっとした感触の箇所がありますがサンダーをかけると手触りが随分よくなりました。
さらにログ材は至る所に雨の筋ができていたり一部が黒ずんでいましたが、これらも綺麗になりました!
少し手間をかけるだけで、汚れや日焼けで色が変わっていたログ材が、積んだ直後の美しさに蘇りました。木材って、すごいです。
2.角の面取り
室内のノッチ部分(ログ材が交差しているところ)の角が直角になっていたので、角をとる”面取り”をしました。ここでも活躍したのが、電動サンダーでした。
角ばっていたログ材が、優しい手触りになりました。
3.塗装
サンダーをかけた後は、多量の木の粉が舞い上がるので、布できれいに拭き取ります。
面倒でも抜き取らなければ、塗料と粉が混ざって、仕上がりが汚くなってしまいます。
ここまで行って、ようやく塗装です!
塗料は、床と同じ「リボス」という天然素材で作られたものを選びました。
はじめてオイル塗料を塗りましたが、それまで使っていた木目が見えなくなる水性塗料と比べて「全然色がつかない!!」と感じていました。
オイルの塗料は少し時間を置いたら布で拭き取るのですが、色がついた感じがしなくて、何度も塗ったりふき取ったり繰り返しがんばっていました。
◆ ちょっと失敗!
しばらくしてわかったのは、オイル塗料がうまく浸透しないのは、気温が低すぎるためでした。
作業を行なった時期は、1年でもっとも寒いとき!
昼間の室温が5度前後(当時、まだ塞いでいない天井から風がビュービュー入っていたため!)で、夜間は0度以下になるようでした。
オイル塗料を塗る時には、その部屋でストーブをつけて室温を上げて塗っていたので大丈夫と思っていたのですが、 寒い冬の時期は乾燥時間がかかるため、夜間に冷え込む環境ではダメだったようです。
寒すぎる時期に塗装をして、洗面所の一部は少しムラができてしまいました。
オイルがしっかりと染み込んだところは、サンダーをかけてもムラが残りました。
少し気温が高くなってから室内塗装をすると、まったく問題がなくなって、綺麗に塗れました。
「2回塗り」が推奨の塗料だったので、ほとんどの部屋は2回塗りしました。
なお、キッチンとダイニングだけは、白いオイル塗料を塗った後に、水や油に強い透明の塗料も塗りました。
室内のすべての壁を塗ったので時間はかかりましたが、白っぽくなった壁はインテリアが馴染みやすく、気に入っています!
◆ お願い ◆
ログハウスの見学・訪問・家探しなどは、なにとぞご遠慮ください。
ログハウスの場所は非公開としています。見つけた方や場所をご存知の方の情報開示はお控えいただきますようお願い申し上げます。
ご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。