シャンティ・フーラのブログ

アーカイブ: 連載と寄稿

hiropanさんを訪ねて、大崎上島へ 【あとがき】

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昨日からの続き、今日はあとがきです。

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同行のパータさんにも、感想を書いていただきました!

大崎上島訪問に寄せて


こじかさんからhiropanさんの取材の話があると聞いて、そうだ!息子の車で行くなら、私も取材にかこつけて大崎上島まで出かけられそうと思いました!
息子に「大崎上島に行ってみる?」と聞いたら、「行く!」と勢いの良い返事。この場合、行った方がいいという何かのメッセージだと都合よく解釈しました!

息子が居るのは、男ばかりの工学部。年齢も近いhiropanさんにお会いし、福島から大崎上島まで移住したその生き方に触れることは、息子にとってきっと良い影響となると思ったのです。

hiropanさんは、とてもクリエイティブで感性が豊かで、その生活ぶりも繊細でパワフルで立派だと思いました。出してくださったお食事もとても美味しかったです!(大切!)
訪れた日はとても美しい1日で、久しぶりに海風を吸い込みました。
それぞれに試練はあるけど、楽しいこともいっぱいある。だから生きられる。これからを担う若者たちよ、ガンバッて欲しいと思うのであります!

hiropanさん、素晴らしい連載記事をありがとうございました!

パータ こと 泰子

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半年にわたって連載して参りました「After3.11 ~震災後に見えてきたこと~」は、10月で終了となります。これまでの連載はいかがでしたか?

原発や社会への訴え、日本やアイヌの文化の話、様々な働き方があること、ひとりでの移住とその後の暮らし。心に残っている記事はありますか?

自分にはない着眼点を持っていて、様々な経験をしてこられたhiropanさんから、私はたくさんのことを教えてもらいました。

お客様から「良い連載だ」というお言葉をいくつも頂戴しました。
また、温かいコメントもたくさんいただきました。誠にありがとうございました。
hiropanさんが最後まで熱意を持って書いてくださっているのは、皆さまの応援の力も大きいと思います。

最終回(10/30予定)まであと3話です。
最後までどうぞよろしくお願いいたします。

hiropanさんを訪ねて、大崎上島へ 【後編】

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前編からの続きです。

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ポンタール1世さんのお話しも少し伺いました。
驚いた話を1つ紹介させてもらいます。

ある話の中で「今の自分ではいけないので、こうならないといけない、と思ってしまうことがある」という話題になったとき。
ポンタール1世さんにもそのようなことがあるかと聞いてみると

『そういう風に考えることはない』

とおっしゃっていました。そもそも、そういう思考が存在していないとのことです!!
パータさんがおっしゃるには、『否定されて育っていないから』とのことでした。

自分を否定しない人は、人のことも否定(批難)しないだろうと思います。
これは人間関係のもっとも大切なところ!こういう人は、良好な家族関係、社会での人間関係を築くことが出来るのだなと感じます。このような人が周囲の人に愛されないはずがないですもの!

ありのままの自分を自分自身が受け入れていることは、幸福への第1歩だろうと思います。子どもを、家族を、周りの人を、そして自分を、ありのままに愛すること。そして、ありのままに愛されることの大切さを実感しました。

また、リクエストに応えて、紙ヒコーキを折ってもらいました。めちゃくちゃ早い!!! (なんときれいな手!)

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(ムーミン折り紙を使用!)

あっという間にかっこいい紙ヒコーキが完成!
(ムーミン折り紙を使用!)

落ち着いていて、紳士なポンタール1世さんですが、あとの写真では、
「よっ!さすが、ねじれの竹下ファミリー!」と思うユニークな一面も披露してくださいました♪

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あっという間に3時間が経ち、家のすぐそばの自然農の菜園を見に行きました。緑豊かでした!(蚊が多かった!)

菜園に向かう道でhiropanさんをパシャリ。長い間、連載お疲れ様でした!

菜園に向かう道でhiropanさんをパシャリ。
半年間、連載お疲れ様でした!

その後、瀬戸内海の島が一望できる神峰山(かんのみねやま)の展望台に連れて行ってもらいました。
山頂まで車で行き、展望台までは山道を少し歩きます。
展望台の鉄の階段を上ると…そこには絶景がありました!

絶景です!すぐ向こうの島は四国なんですって!

絶景です!すぐ向こうの島は四国なんですって!

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みんなで記念撮影!

みんなで記念撮影!

展望台の上で、ポンタール1世さん、ひと休みですか?

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あらら?お二人とも、なにかおかしくない!?

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動きがおかしい理由は





展望台にあった壊れたイス

展望台にあった壊れたイス

実は空気イスでした!!!

パータさんがこの壊れたイスを見たところから、ユーモアが生まれました!
何気なく置いてあるこのイスを笑いに変えちゃうのは、さすが、パータさん&ポンタール1世さん!!なにごとも楽しくできちゃう竹下家!やっぱり笑いが一番です!

きれいな景色と心地よい風の中で、全員で大笑い(バカ笑い!)しました。

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展望台を下りて、港まで送ってもらいました。
あっという間の5時間半でした。バタバタと港まで送ってもらい、フェリーに乗船しました。
hiropanさん、おもてなし料理に、楽しい時間をありがとうございました!

フェリーから降りて竹原港につくと、綺麗な夕焼けの中をたくさんの鳥が飛んでいました。
「鳥が一生懸命 飛んでいる姿がかわいいわ!」「綺麗な夕焼けね~!」「あの雲はとても美しいわ!」と空を眺めながら話すパータさんもやっぱり心が豊かでした。

下の方に点々と見えるのが鳥さんです!たっくさん飛んでいました。

下の方に点々と見えるのが鳥さんです!たっくさん飛んでいました。

移住してもうすぐ3年のhiropanさんは、明るく元気に生活されていました。
2012年1月に初めてお会いしたときよりも、生き生きされているように感じました。

「今、幸せ!」と言って笑顔で暮しているのが何よりでした!

明日は、「あとがき」です!

hiropanさんを訪ねて、大崎上島へ 【前編】

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連載終了前後に、hiropanさんにインタビューをしたいと考えていました。hiropanさんにお伺いしたところ「うちへどうぞ!」と返事を頂いて、大崎上島まで遊びに行きました。
同行してくださったのは、パータさんと帰省中だったポンタール1世さんです。

hiropanさんの島での豊かな暮らしの様子が伝わるように願いながら、美しい島の景色とともに、スタッフこじかがレポートします!
メリベの文章で読みづらい&伝わりにくいかもしれませんが、前編・後編・あとがきの長いレポートにお付き合いくださると幸いです。

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雨と曇りが多かった夏の広島。平年は残暑が厳しい頃ですが、今年は9月に入っても曇りがちの日が多かったです。しかし、この日は秋晴れ!とても気持ちの良い朝でした。

東広島市内で待ち合わせをして、ポンタール1世さんの綺麗な愛車で竹原港へ向かいました。ポンタール1世さんは運転がお上手で、快適なドライブでした。パータさんは印刷してこられた地図と車のナビの両方をチェックしながら、ナイスアシストをされていました。
(「道が分からなくても、適当にGo!Go!」の私は、地図の印刷に尊敬のまなざし。)

予定通り30~40分くらいで竹原港に到着。車を置いてフェリーに乗り込みました。 意外にも多くの人が乗船しているフェリーで、穏やかな瀬戸内海の海を眺めながら、25分。3人とも、はじめての大崎上島です。

大崎上島

小さな車を飛ばして港まで迎えに来てくれたhiropanさんと合流です! 島での暮らしは、もうすぐ3年というhiropanさん。大崎上島のことを流ちょうに解説してもらいながら、海岸線をドライブしました。

景色の良いスポットで (パータさんとポンタール1世さんは、ほんと仲良し♪捻挫して足が弱っていたパータさんを支えています!)

景色の良いスポットで
(パータさんとポンタール1世さんは、ほんと仲良し♪
捻挫して足が弱っていたパータさんを支えています!)

海を離れて山を少し上ったところに、hiropanさんのご自宅がありました。 車を降りると、hiropanさんの農園の看板が!

この写真は、After.311の記事にもあったミカン畑
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ミカン畑の横を通って、レトロな玄関に。なんだかオシャレに見えました!
hiropanさんのしましまブログで眺めていたおうちにお邪魔します!
玄関からすぐのところに、あのロッキングチェアが♪

ポンタール1世さん お気に召したご様子。

ポンタール1世さん お気に召したご様子。

静かで広くて綺麗なおうち。すぐ近くに畑がある。海も見える。 これで、家賃1万円!!破格すぎます! 移住を考えている矢先、すぐにこの物件が見つかったなんて「自然の流れ」はスゴイです!

hiropanさんがお昼を用意してくださいました!
ナスとカレーの2種類のおやきと自家製野菜のサラダ。それに桜の塩漬け(自家製)のお吸い物もありました!女子力たかーーーいっ!
飲みものは、贅沢すぎる自家製無農薬のハーブティー。さわやかなレモングラスを、水出しとホットでいただきました。どれもとてもおいしかったです。

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hiropanさんが飼っていた日本ミツバチから分けてもらったという貴重なハチミツもなめさせていただきました!とてもとても濃厚でした。

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食事に使われていた桜の塩漬け、そして連載の中であった北海道での牧場バイトなど、泰子さんはやってみたかったことだそうで、「私がやってみたかったことを、すでにhiropanさんはいろいろとやってる!」とおっしゃっていました。
私は、自然と調和して生きる、豊かすぎるhiropanさんの暮らしに憧れ&尊敬しかありません!

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hiropanさんが大学で勉強したプロダクトデザインのこと、好きなこと、今の暮らし。たくさんのことを伺いました。

許可を頂いて、印象的だった話しを紹介します。

『初めの頃、人に頼るのは、自分には返せるようなものが何もないと思って、すごく申し訳ない気持ちがしてたんですよね。でも、ここでは、人に助けてもらわないと生活が成り立たないところがある。いろいろなことを1つずつ教えてもらいながら、周りの人には精神的にも、物質的にも、すごく助けてもらっています。最近では、あまり堅苦しく考えないで、自分にできることを返せる時に、返していければ良いんだと思うようになりました。』

After3.11の連載の中でも、家が見つかるまで、そして家が見つかってからも、島の多くの人が登場されています。きっと、島内でかわいがられているのでしょう!!

『自分で野菜を作りながら、少ないお金でも、こんなに豊かに、幸せに暮らしをしていけるんだっていうのが身を持ってわかりました!!いつかの講演のテープで、竹下家が「お金が底をつきそうでも、なんとかなった。」という話がありましたけど、あれがかなり自分にとっては、励みになったというか(笑)先駆けとして、大丈夫なんだってことを教えて頂いていたので、先生達だって大丈夫だったんだから、きっと大丈夫なんだろう!って、なんていうか、すごく勇気をもらいました。(笑)』

「本物の豊かさ」は、お金ではないなぁと島に行ってつくづく感じました!

そして、もっとも記憶に残ったのは、この言葉でした。

『3.11がなければ、自分は実家の福島から遠い街で暮らすことは、できなかったんじゃないかと思う。一人っ子なので、両親もあんまり手離したがらなかったと思うんですよね。移住は大変だったけど、今は周りにすごく良い友人達がいるし、みんなでわいわい騒ぎながら魚釣りに行ったり、夜中までずっといろんな話をしたり、とても楽しく暮らしています。今までの人生で、間違いなく今が一番楽しくて、幸せだって思います!』

『今が一番幸せ。』

そうやって語るhiropanさんの笑顔はキラキラしていました!

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連載中は、1週間に1本の記事を納品していただく必要がありました。これはとても大変だったと思います。しかし、いつも期限内に、完成度の高い文章とイラストを提出してくださいました。

After3.11連載の原画を見せていただきました。原画はパソコンでみるより味があってきれいでした!

シリアスな内容でも、クスッと笑えるイラストが入っていましたね!

クスッと笑えるイラストの回もありました!

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After3.11のテーマになっている福島 裏磐梯山の絵が壁に掛かっていました。

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後編に続きます。

【10月9日更新!】hiropanのAfter 3.11
『第24回 果樹園でのWWOOF』を更新しました!

ひろぱんのAfter3.11

本日、After3.11『第24回 果樹園でのWWOOF』を更新いたしました!

都会にいなくても、生きていける!!
田舎には田舎の仕事がある!
島には島の仕事がしっかりとあるものですね。

田舎暮らしや移住を考えている人にぜひ読んで頂きたいです。

なお、次回の更新は、10/16(木)です。
毎週木曜日は、シャンティ・フーラサイトを忘れずにチェックいただけると幸いです。

◇ hiropanのAfter3.11 ~震災後に見えてきたこと~ ◇

第1回 震災後に見えてきたこと
第23回 自然な流れ
第24回 果樹園でのWWOOF new!

【10月2日更新!】hiropanのAfter 3.11
『第23回 自然な流れ』を更新しました!

ひろぱんのAfter3.11

本日、After3.11『第23回 自然な流れ』を更新いたしました!

竹下氏の講話の中で「夢を追わないこと、目標を持たないこと」という言葉があります。はじめは驚かれる方が多いと思います。

どんな言葉でもそうですが、「夢」「目標」と単語で捉えてしまうと、真意がずれてしまうことがあります。この言葉だけを聞くと、誤解を持つ人が出てしまいそうですが、実際にこれを実践してみたhiropanさんが、とても分かりやすい表現で語ってくださいました。

移住を決断するのは大変です。でも、必要に迫られて迷っている方がいれば、hiropanさんのこの記事が一歩踏み出すきっかけになればと願います。

なお、次回の更新は、10/9(木)です。
毎週木曜日は、シャンティ・フーラサイトを忘れずにチェックいただけると幸いです。

◇ hiropanのAfter3.11 ~震災後に見えてきたこと~ ◇

第1回 震災後に見えてきたこと
第22回 空き家
第23回 自然な流れ new!