試聴映像
- 1. テーマ:研究者の理解と独自の解釈の対比
- 2. "聖なるロゴス"と"主なるロゴス"
- 3. "霊的ロゴス"と"聖なるロゴス"
- 4. 三位一体となって行なわれる宇宙の創造
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概要
前回はポイマンドレースについて、本質的にはこういう風に考えられるという基本的な要点を説明した。説明にあたっては、「グノーシスと古代宇宙論」という柴田有氏の明晰で非常にわかりやすい学術書をもとにしたが、この本は内容がかなりいい本であり、推薦出来る本である。前回あらすじを追ったので、今回は復習の所から始めて、非常に細かい部分を丁寧に読み進めることによって、本質を読み解く。
目次
1.導入 (00:00:00)
哲学というのは、ものすごく細かい微妙な所が問題になる。大雑把にひとくくりにするとわからなくなってしまうという部分がある。「グノーシスと古代宇宙論」の著者である柴田氏をはじめ、多くのこの分野の研究者もこの部分において私と違う読み方をしている。実はそこが一番大事だと考える部分である。その違いを明確にして読み進めなければならない。
2.前回までのまとめ (00:02:48)
これまでのまとめとして、「詳解ミトラ教の秘教占星学」という本の中の表を使い、ミトラ教、プラトン、新プラトン学派、神智学、ポイマンドレースの概念を整理する。これにプトレマイオスの教説の概念も重ね合わせて見ることによって理解を堅固なものとする。
3.宇宙を創造する四元素の生成までの詳細な解説 (00:26:27)
多くの研究者が文字だけで、概念として捉えた解説と、直観や霊感を働かせて翻訳者の間違いや勘違い、元々の哲学者の理解の度合いまで視野に入れた解説を対比させ、その違いを明確にする。そうすると、その後の話が非常にわかりやすくなり、シークレットドクトリンが踏襲している神話の理解にも繋がり、難解な神智学の奥義の部分まで読み解ける。
4.宇宙の創造 (01:10:45)
これまでの明解な理解をもとに、造物主の在り方、宇宙観、ロゴスの概念、天地創造の様子を見ていく。その天地創造の様子から、ダーウィンから2000年遡っているのに進化論を包含していたことがわかる。
終わり(01:34:47)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「グノーシスと古代宇宙論」 柴田 有著 勁草書房
7件のコメント
うーん難しい。もう一回聞いてみます。
宗教学講座全般を山登りに例えるなら、今回は難所ですね。しかし、それもまた山登りの醍醐味。ここを突破し、いずれ頂上で見渡せるであろう眺めはいかばかりか。また所々で、用意されている茶屋?での雑談が、何ものにも代え難く、一番の楽しみ。世界中からこの登山への参加者が集まってくればいいなと思います!
私も1回では理解できずに何度も聴くことがしょっちゅうあります。精神を集中させ聴けば聴く程、理解が深まっていきます。そして、その理解が、さらなる難所を突破するための原動力にもなったりします。
それにしても、今回の講座を聴いてグノーシス以降、見事な構成になっていることに気づきました。
何度も何度も復習を重ねて下さってありがとうございます!
絶対にこの講座がなければ理解不能
!であったものまで掴むことができました。
力のこもった講義を、心から感謝いたします。
ありがとうございます。
今回の講義は、得ることが多く、またこの段階ではわからないこともあった。とにかく、これだけの講義が500円とは、良心的すぎるサービス精神だとおもった。今後の講義が楽しみです。あと、よく神智学の本で見るアートマーブッディーマナスの図がでてきて、いままで「なんだ~これは」とおもっていた疑問が多少やわらぎました。
哲学的概念を言葉だけで理解・分類せずに、指示対象の波動で理解・分類することは、厳密な研究に不可欠ですね。
ミトラ教から繋がる神智学宇宙論の微妙なところが、論理的によくわかりました。
プルシャはさらに高いということも。
・・・直観的にわかるということも。
空気が薄い的に「ロゴスが薄い」という言葉が思い浮かびました。
又、神は細部に宿るという言葉を思い出しました。
竹下先生が語るポイマンドレースの宇宙の創造を動画化できたらなぁと思いました。
とはいえ事実と違うから神智学の理解の足しにしかならないですね。