試聴映像
- 1. テーマ:神智学の源流の一つカルデアンオラクル
- 2. カルデア神託で頂点を冠する"父"と"単子(モナド)"
- 3. モナドという言葉の起源
- 4. カルデアンオラクル:他の文献との対応関係
- 5. 具体的な解説の準備…
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概要
今回は、神智学の源流の1つであるカルデアンオラクルを解説する。西洋哲学のこの分野は研究が遅れており本が出ていない。そのためにインターネット上の2つの論文を取り上げ、一番根本になる思想の部分を説明するが、この分野では初めての本格的な解説となる。
目次
1.導入 (00:00:00)
カルデアンオラクルとはカルデア人の神託というような意味である。詩的な表現で書かれており、前回解説をしたヘルメス文書ポイマンドレースを更に数段、難解にした内容となっている。重要な部分をわかりやすく説明し理解に繋げることにより、ヘルメス文書ポイマンドレースと基本的に同じことが書いてあり、前回、前々回と詳しく解説した内容が、正当であったことがわかる。
2.カルデア神託の諸階層(1)存在階層の頂点「父」 (00:07:04)
カルデア神託では「父」を最高の頂点の超越的存在として捉えており、それ以下の存在との間には断層があると考える。これまでの各宗派の概念を表にしたものに、新たにカルデア神託を加え説明していく。そうしていくと、カルデア神学でいう「単子」の意味が神智学の「モナド」と同じ概念であることも読み取れる。
3.カルデア神託の諸階層(2)「父」の存在の次の層「父」「力」「知性(理性)」 (00:21:39)
超越的な「父」が単子として支配するとされる下の層の三つ組について解説する。そしてこの単子、神智学でいうモナドの概念は、書物にまとめられたのは紀元300年前後であるが、そのずっと前から哲学的に構築していたと考えられ、これが起源だと思われる。そしてそれを少し発展させて考えている現代神智学の概念を見てみる。
4.カルデア人の神託を読み説く (00:46:35)
これは私の解釈であり、別の解釈も存在するかもしれない。しかし、用語を緻密に解釈して詩的な表現に意味を与えることにより、その後の流れとも繋がる整合性を持った解釈となっていると考える。そしてここでもまた神智学が引用したであろう部分が見て取れる。
5.交接から受胎の部分のシークレット・ドクトリンの解説 (01:21:48)
交接から受胎の部分については、宇宙創造のエッセンスともいうべき重要な所だと思われる。そこで、これまでも説明してきたシークレット・ドクトリンのこの部分を、2つの本から抜粋し解説する。具体的にきちんと検証をし由来に遡って理解をしていくと、難解に思われたものが、案外ユーモラスなことを言っていることがわかる。そして最後、神智学の原点に辿り着く。
終わり(01:33:37)
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9件のコメント
“頑固な水先案内人”は、わが家のキーワードにもなっています(笑)
“浄火界の術知者”の解説も吹いてしまいました!
抽象的で深遠な!?神話も具体化すれば、とってもユーモラスで、わかりやすいですね!!
具象があってはじめて抽象があるという話、確かにその通りですね。
4種なので、、
神託の詩的表現や支離滅裂さに、親近感を持ってしまいました。。。(大汗)
村岡さんが4種について「重箱の隅をつつく」所があるとおっしゃっていましたが、
その時は、え?そうかなあ〜?と思ったのですが、
今、はっとしました!
「カルデアンオラクル」という副題を見たとき、
え?
「カルディアンオラクル」じゃないの??と必要以上にこだわってしまったわたし。。
(再び大汗、、)
先生の面白い解説なしでは全く理解不能の文章でした。誰が何のためにこんなものを書いたのか不思議です。最後のシークレットドクトリンの一節がなぜか簡単に見えたので少しずつ理解できてるのかも。
5分間、ない頭をしぼりつつ妄想にふけりましたが、経験が浅いため、先生ほど精緻な解釈には及ばず。
この先カルデアンオラクルと言ったら、「ああ、あのビュッと出るやつね。」と答えてしまいそうです。
先月、たまたま図書館でプロティノス全集を読んでいました。日本で読める「エネアデス」が主著になります。プロティノスは、町で盗難が起きると、町民を集めて、「こいつが犯人だ」といい、本当に盗品を家からもってきたとか、キリストのように病気直しをしたそうです。哲学史は、たとえばニーチェのように、現象とは別の世界があるというのがプラトン以来の間違いだ、といっているように、神秘主義を排除してきました。ニーチェは金儲けと権力になった宗教をひっくり返したいがために早計だったのです。しかし「パイドロス」などを読むと、ソクラテスはエジプトの神のことに言及し、有徳の人は、死後9000年のハデスに住むことができるといいます。大概の人は、生前、ハデスで一瞬しかイデアをみれずに生まれてきたので、美人をみても、「どうせふられるから」と諦めるらしいです。イデアを長くみた人は、美人を恋い焦がれるようです。それがエロースという狂気の神です。ニーチェはプラトンを否定しながらディオニュソスという「パイドロス」にでてくる狂気の神を引き合いに出し、おもしろいけど支離滅です。そういうわけで、いまの日本でも新プラトン主義は読まれず、哲学史では脱神秘化されたプラトン哲学しかありません。私自身、いままでモナドとはライプニッツ独自の概念だと思っていたし、神智学に影響を与えたといように紹介されるのですが、じつはカルデアンオラクルの時点で存在した概念であった、また神智学のほうが源泉が古いということでした。というか、ライプニッツのモナドロジーは、ただカルデアンオラクルなどと同じことを述べ、モナドロジーを深淵な思想だとありがたがるのも新プラトン主義の停滞に原因があるという意味では、いまだ知られざる古代神智学の本邦初公開になります。ありがとうございます。また、恐怖を追い出し説得を注ぎ込むシーンでは、基本的に竹下先生と解釈は同じですが、神の突然の求愛を拒んだザメに、「おお、神をしらぬ者よ、わしは神だからよいではないか」という、がんばって昇進してきた部長が入社3年目の地味な事務員を口説くシーンのような状況であると追加したいです。また、闇である父ズルアーンは、孤独に自己処理を続けてきた怪物のような神で、ある種の強引さがあったとも解釈できる。なんといっても闇であるのだから、恐怖を追い出さなければならなかったのだ。全体として、竹下先生の解釈はまったく正当なものであり、オラクルの作者も同じ意図で書いたことは明らかです。原文の「びゅっと音をたてて」などという表現は、「?」でしたが!長文のコメント失礼!
カルデアンオラクルについて、日本ではほとんど研究されていませんが、海外では学術書(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語)が出版されています。
おかげさまで、現代神智学の基になるという古代神智学における宇宙の生成過程がイメージできました。難解な詩的表現の見事な解釈に納得です。
頑固な水先案内人には笑いましたが、リアルですね・・・あっ、また雷が。
詩的で支離滅裂な表現は理解に苦しみますが、
カルデアンオラクルって、頑固な水先案内人に乗せられて
びゅっと音を立てて噴出する話なんですね。(。-ω-)
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まゆ様
コメントの一部を削除して公開させていただきました。
今後共宜しくお願い申し上げます。(シャンティ・フーラ)
カルデアンオラクルって神託を人々に直接告げたのは女神かもしれないけど神託自体を作ったというか人に告げる前に語ったのは男神ですよね〜って思ってしまいました。
ポイマンドレースに引き続き大爆笑してしまいました。
高校生ならこの講義絶対にウケる事間違い無し‼️