宗教学講座 初級コース 第184回 ヘルメス文書:ポイマンドレース(人間の創造)

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  • 1. テーマ:人間の創造と転落
  • 2. 万物の父(至高神)と原人間(アントローポス)の関係
  • 3. 古代ヘレニズム世界の転生観と星が司る人間の運命
  • 4. 人間神話の中で最も劇的な月天から地上への転落

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88分
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概要

前回は、哲学的に非常に難しい部分を含む、宇宙が造られる様子を説明した。今回は人間が創造されるという所を見ていく。宇宙が創造され、植物、動物が創造される様を見てきて、そして今回、人間がどこで生まれてどういう風に地上存在に転落していったかという非常に印象的な部分に入るのだが、ここの部分があるからこそ、いかにして天上の世界に帰るかという救済についての世界観に繋がるのである。

目次

1.導入 (00:00:00)

宇宙を造った造物主を偽りの神として捉えていたグノーシスとは違い、ヘルメス文書では宇宙と神を同一視していて、その宇宙を内的に霊導しているのが内在する神ロゴスのマイナスの半身と捉えている。そして人間神話として、なぜ転落が起こったかということが語られているが、宇宙の創造も人間の創造も、こういう風に捉えたという神話であり、事実ではないということを理解しておかなければならない。

2.人間の創造と墜落の様子 (00:07:03)

父なる神が、自分と等しい者として生み出した、原初的な人間アントローポスが、現実の人間になっていく神話を読み進めていく。その過程の中に、占星学というものを理論化、正当化しようというこの神話の思惑が見て取れる。また、この神話とは全く別の様相である、現実に世界で行われている営みについても話す。

3.転落の動機と意志についての考察が示す世界観について (00:40:33)

ヘルメス文書ポイマンドレースの、自らの意志で体を持ち、「そこに住みたかったから」という転落についての思想は、罪を犯した結果肉体を持つようになったというキリスト教的なものや、神に仕える奴隷として人間が造られたというシュメールの思想よりも、自然でまともな世界観だと思われる。そしてそこから、きちんとした世界観を持つことの重要性を説く。

4.人間が二重性を持つという世界観について (01:12:27)

ヘルメス文書ポイマンドレースは、人間は死にゆく運命の肉体と、不滅で万物の権威を有している本質の、二つからなるという世界観を持つ。この世界観は非常に重要なもので、この理解と、人間は何のために生きているかということを見極めることができないと、この世界では正しく生きられないと考える。そういう、中心をしっかりと持ったぶれない生き方は、世界に多大な影響を与えるものである。

終わり(01:27:59)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「グノーシスと古代宇宙論」 柴田 有著 勁草書房
16才、CIA、hiropanさん、せれなさんのヴィジョン、まんさくの木、アストラル界、アスペルガー症候群、アダム、アダム・カドモン、インターネット、イヴ、エーコー、カルデアンオラクル、コスモス、コーザル体、サットヴァ、スピノザ、ゼウス、ソクラテスの問答法、タマス、テレビ会議、ディスクロージャー・プロジェクト、ナルシシズム、ナルシスト、ヌース、ピンキーちゃん、フュシス、ブログ、プラウト、プラクリティ、プラスの半身、プラトン、プルシャ、プレーローマ、ヘーラー、ベヘモット天、ミトラ神話、メッセージ、メネシス、ラジャス、ロゴス、ロゴスのマイナスの半身、三位一体、両性具有、中庸、中西さん、主なるロゴス、他化自在天、似姿、位格、保育園、偽りの神、兄弟の被造物、全身全霊、内在理性、動物システム、協同労働、反宇宙的、品格、天界の学校、夫婦関係、奴隷、宗教的世界観、山本太郎、年金生活、幽体、形而上学的概念、待機児童、御使い、御用学者、徳、愛、愛欲、愛着、政治家、教師、新プラトン学派、木霊、本物、朱子学、橋下、母ソフィア、水仙、永遠不滅、父ズルワーン、生活保護、男尊女卑、界面、知性、石垣島、福島瑞穂、第8天、絆、経済学、絶対の理性、維新の会、美少年、聖なるロゴス、脅迫、自己、自閉症、英智、衣、親、親子関係、解脱、詩、豊栄町、輪廻転生、造物の天球、造物主デミウルゴス、運命、金融システム、金融機関、闇、霊体、霊魂
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16件のコメント

  1. 参考になった(3)

    ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと若い頃に、この講義を聴きたかった。。
    そうか、、
    若い人たちに、聴かせてあればいいんだっっ

    竹下さんがおっしゃっていることが全身全霊でわかれば、芯から、しあわせに人生が送れる。。
    なんだか、最後にふっと余分な力が抜けて楽になる講義でした。

  2. 参考になった(4)

    竹下先生の迫力に圧倒されました!
    観終わった今も、心が震えています。

    そしてこの映像は絶対に夫や子供たちに見てもらいたいと思いました。

  3. 参考になった(2)
    わらうりうまうみ on

    先生のお話途中の“うん、うん、う~ん”の言葉も、思わず書きとめてしまいました.
    ひろぱんさんの「こどもの国」の詩の上の部分は、保育所でされていること…、保育所に勤めて私の見た現実は、親も祖父母も保育士も子供の世話をしたくない。早く何でも自分でできるようになってほしい、早く早くです。「ありのまま」なんて、許されません。

  4. 参考になった(2)
    わらうりうまうみ on

    つづき
    「ママむかえにくる?」「かあちゃんがいい!」が、子供たちの口癖です。
    少々の熱でも連れてこられます。
    まるで、会社勤めのようです。
    いじめは保育所の中にもあります。
    保育士による子供の支配です。

  5. 参考になった(2)
    フィオレンテな女 on

    とても分かりやすい内容でお話くださり、ありがとうございました。
    自分の過ごしてきた生き方を顧みたり、今からでも遅くないと言い聞かせたりしました。
    深く深く感謝申し上げます。

  6. 参考になった(2)

    どういっていいかわからないですが、
    心の底に、ズズーン!キラキラ・・と響く世界観、講義を、ありがとうございます。
    感謝をささげます。

    全ての命が平等だと当たり前に認識されているからこそ成り立つであろう、
    真に美しい調和した世界、平和、幸せ、が、いつか来たらいいなと願います。

    だからそういう世界の呼び水のひとつになれるように、心を見つめ、磨くことを、
    一生の命題にします。それだけでも残りの人生が楽しく生きられると思います。

  7. 参考になった(2)

    この人(竹下先生)に出会えて、本当によかった。
    もし、出会えていなければ、私は、愚かな生き方をずっとしていたでしょう。

    心が喜びで満ちています。
    本当にありがとうございます。

  8. 参考になった(2)

    びりびりと身体も心も震えて肌がチリチリしました。
    心がひきしまりました。
    大切なお話をありがとうございます。

  9. 参考になった(3)

    アツい講義をありがとうございます。心にしみました、響きました。
    「信じています…」「幸せになりなさい」「クマとともに暮らせる(笑)」
    先生に会えてよかった。

  10. 参考になった(2)

    家族みんなで見たけど、今年高校に入学する息子に「つまらない・・・」と一蹴されてしまいました。現実は厳しい・・・、またこれが自分の価値観感の反映でもあると感じました。妻や娘に「こんな講義の内容を見る時は状況を考えないと逆効果・・・」と叱られました。もうすでに、ブレてしまった・・・ゆっくり、自然との調和を目標にまずは、家族にブーメランを投げ続けていきたいと思います。子育てについて、現在の社会がいかに歪んでいるかを娘に聴いてもらった事は良かったです。ありがとうございました。

  11. 参考になった(1)

    以前からおもっていたのですが、竹下先生は、現代のソクラテスだ!ソクラテスは、本をかかなかったため、プラトンへの手紙を読んだら燃やせといっていたのに、プラトンがとっておいたりして。

  12. 参考になった(1)

    先生のメッセージは映像を見る度に受け取っているつもりですが、
    頭だけではなく早く腹にストンと落ちるレベルまで理解したいなあと思いました。
    そのために日々の生活の中で心を磨いていきます。
    ありがとうございました。

  13. 参考になった(1)

    私は、この世界にうんざりしているので、二度とこの世界に生まれたくありません。むしろ、この世界からできる限り離れたいです。

  14. 参考になった(3)

    どうして、家を出たんだろうと、そうよ、ブレないものを探しに家を出たのよ、と、思い出しました。そして、今、この講座を聴いて思う事は、いっぱいあるのですが、これ、神様が、選んでくれたんだって、想えてなりません。素敵なお話、ありがとうございました。はい、どんぶらこさんに、同感です。

  15. 参考になった(0)
    どんぶらっこ on

    叡智が湧いてきます。
    サクさんに同感です。

    最近、動物好きを自覚している・・・らっこ 。。
    (・・・は音です)