宗教学講座 中級コース 第5回 シークレット・ドクトリン(スタンザⅢー1〜4:前半)

【試聴映像の内容】
  • 1.シークレット・ドクトリン:スタンザⅢ
  • 2.スタンザⅢ-2 干渉と波の発生
  • 3.スタンザⅢ-2 宇宙創造の擬人的解説
  • 4.性を拒絶するハイアラーキーの思想

【本編の映像時間】

71分[500円+税]

【概要&目次】
前回、前々回でスタンザIとIIを読み解き、シークレット・ドクトリンの基礎的な用語の概念を説明した。今回は「コスモスの目覚め」という所で、本格的な内容に入っていく。神智学の哲学が流出論であることを考慮に入れスタンザを読み解くと、神智学の世界観を表した図表(「宇宙の物質的次元の7界と49亜界」)ともぴったりと符合する。

【今回のみどころポイント!】

  • グノーシスの神話、デミウルゴス?数年前は何ぢゃこりゃ~で聞き流しましたが、ここに来てシークレット・ドクトリンにつながってきました。 (ミルキーユ)

  • 1つ1つの言葉の正確な概念を整備し、スタンザに秘められた謎が紐解かれていきます。スタンザを読み解く上でこれまでの初級の内容が必要不可欠だったことも今なら理解できます。 (はっち)

  • 一体、何ピースからなるパズルなのか。しかし、1つ1つ納得し、確実に嵌めていく充実感は、スゴイ。始まったばかりなのに、この達成感は、、メリベならではなのでしょう。。笑 (はちコ)

1.本講座でのシークレット・ドクトリンの読み解き方 (00:00:00)
  • ここではスタンザの読解だけでなく、ブラヴァッキー夫人の解説をあえて取り上げ、どこがどう間違っているのか、本当はどうでないといけないのかを説明していく。そうすることで、なぜ彼女の解説にわかりにくい部分があるのか、神智学がどう歪んでいるのかが見えてくる。一見、異端に見える私(竹下氏)の解釈も、回を重ねるごとに正当なものであることがわかってくる。
2.IIIー1 永遠の時間の終わりと抽象時間の始まり (00:05:45)
  • 「七番目のアイオーン」、「最後の波」、「母」という言葉の概念を正確に捉えた上で読み解く。復習として、ダスカロス、神智学、シークレット・ドクトリンでの用語の違いを対比し、世界観を正確に捉える。また、神智学の非常に独特なモナドの概念について詳解する。
3.IIIー1のブラヴァッキーの解説の意味 (00:21:46)
  • 神智学的な哲学概念は非常に独特で複雑である。ブラヴァッキーが全く異なると言うヴェーダーンタ学派の概念とはどういうものか。両者を比較すると、プラクリティという言葉の使い方をはじめ、考え方が全く違うことがわかる。
4.III-2 絶対者ブラフマンがムーラプラクリティを觀照し波が動き出した… (00:34:13)
  • このスタンザは、擬人的に見てみるとわかりやすい。グノーシスの神話に出てきたソフィアが宇宙を生み出したのが想像妊娠であったように、その思想は古代から一貫したもので、ここでも性的な概念、イメージは一切ない。
5.III-3 受胎から世界卵ができるまで (00:46:07)
  • IIIー2を擬人化して読むと、キリスト・ロゴスが興奮している状態であることがわかった。次に何が起こるのか。形而上学的に時間が発生する前と後の言葉の概念を丹念に照らし合わせ、想像妊娠による受胎、世界卵ができるまでのプロセスをどう表現しているかを解説する。
6.III-4 三(霊的トリアッド)である世界卵は母の深みの中で成長し聖霊の中に根を張る (00:58:15)
  • 神智学は、プロティノスの言う流出という概念で説明されるものである。流出論で読み解くと、永遠の胚種から永遠でない胚種が産み落とされるという概念が、図表「宇宙の物質的次元の7界と49亜界」の絵でも確認できる。「三が四になる」「内も外も七になる」とは。
終わり(01:10:54)

【参考文献】
  • 「シークレット・ドクトリンを読む」H・P・ブラヴァッキー著、出帆新社
【キーワード】
アハンカーラ、アートマン、アーラヤ、インフレーション理論、サットヴァ、サナカ、サナット・クマーラ、サーンキヤ哲学、スワミ・スリ・ユクテスワ、スヴァバヴァット、ソフィア、タマス、パラマハンサ・ヨガナンダ、ブッディ、プルシャ、プロティノス、ベンジャミン・クレーム、マナス、ラジャス、一条の光線、一者、三位一体、全なる力、全なる愛、全なる智恵、劣化コピー、動力因、宇宙の種、沈黙、活動、無極聖母、耳、自性、質料因、進化系、霊的トリアッド、音

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3件のコメント

  1. 参考になった(0)
    福富キーフォルダー on

    シークレットドクトリンの解説も5回目になりました。ずいぶん昔の話ですが、神智学の知識に触れたとき、私自身はヴェーダやヨガの知識があり(竹下先生のサーンキャの展開図の説明のようなもの)それを突き詰めていけばよいと思っていました。ですから神智学についてざっと眺めた際に持った印象はインド哲学を焼き直しして、少しアレンジを加えたものかなと思い必要性を感じませんでした。今回はスタンザの解説ですが、フトマニ図を用いた読み解き方は目を見張るものがあります(第4回)。どういうことかというとスタンザはフトマニ図で表される天界の秩序にすっぽりと含まれるということです。この知識があるから、これが説明できるということで少しズルいともいえますが(笑)・・・講話のリスナーとしては、まあ、そんなところだろうなぁ・・・。といったところです。(自分のことは棚に上げっぱなしですw)

  2. 参考になった(2)

    絶対者ブラフマンとムーラプラクリティは、時間が現れる前の永遠の存在とのこと。時間が現れる前に永遠という概念があるのでしょうか。

  3. 参考になった(4)

     ムーラプラクリティがプラクリティになるとか、マハットが精神的原理だとか、いままで宗教学講座で親しんできた用語が全然違う使い方をされているので困惑しています。初級で説明されたアハンカーラやアンタカラーナに続いて、今回解説されたモナド、プラクリティ、マハットも神智学の独特の概念として気を付けて理解したいと思います。
     同じ用語でもどうしてここまで違うのでしょうか。サーンキャ哲学はサットヴァな意識を対象としていて次元も相当高いのに比べて、神智学はタマシックで次元も低いのでここまで違うのではないかと思いました。唯識論の講義を思い出しました。仏教の自己(プルシャ)の否定も影響しているのではないかと感じました。
     神智学の世界観はグノーシスの世界観であると再認識させていただきました。“えいごリアン”が懐かしいです。