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文章では分からない密教の世界観は、絵として表現された曼荼羅を通して理解できる。既に核心に当たるフラクタル構造は解説したが、金剛界・胎蔵の違いをはじめ、より詳細な部分をこれから3〜4回の講義で説明していく。今回は胎蔵曼荼羅の構造について、一般的な解説に含まれる誤りを論証し、新たな理解を提示したい。
これまで密教について話してきた。今後は密教の本質が集約されている曼荼羅の構造について解説していくが、今回は、その前段として密教の修行体系を概観する。また空海などの無理解や妄想についても率直に指摘していきたい。密教の修行をしている方が見ても驚く内容を扱うつもりなので、参考に見ていただきたい。
前回は曼陀羅の本質がフラクタル構造にあることを話した。今回も前回に続き松長有慶著「密教」をテキストとして、別の角度から曼陀羅の本質を見ていき理解を深める。
シリーズとしての大乗仏教は前回で終わり、今回から密教を解説していく。密教は大乗仏教とヒンドゥー教の間にほぼ区別がなく、本講座では「・・教」という枠組みにとらわれず、広く密教を捉えていく。今回は松長有慶著「密教」をテキストとして密教全体の大きな流れを見ながら要点を押さえる。
前回は「臨済録(岩波文庫・絶版)」の内容を少し検討した。今回は、まずホームページ「禅と悟り」の第3章より文章を拾い、禅の思想を解説する。後半は臨済宗において特徴的な公案(隻手の声など)について詳しく考察していく。
今回と次回のニ回は禅について話す。日本では大きく二宗派が知られ、一方の座禅を行う曹洞宗に比べ、他方の公案・禅問答を含む臨済宗の方が解り難いと思われる。従って、ここでは臨済宗を中心に話す。今回は岩波文庫「臨済録(絶版)」より一、二、三、四、十九の話を題材とし、話しの面白さを味わいながら「禅の悟り」や「喝」の意味を解説していく。
前回まで如来蔵思想を説明した。今回はその発展形であり日本で花開いた最大の思想、本覚思想を紹介する。「日本仏教史(末木文美士著)」から文章を拾い、本覚思想発展の経緯や通常の解釈を見ていくと同時に、「成仏」などの言葉を明確に定義した上での私(以下竹下氏)独自の解釈も説明していく。
前回は如来蔵思想を紹介し、如来蔵・仏性をアートマンと同一視する解釈の誤りを説明した。今回は、その同一視の根拠となった涅槃経の記述と共に、如来蔵思想に関する仏教学者の方々の発言を紹介することで、本から大乗仏教を学ぶことの難しさを見てもらいたい。そして、これまで度々指摘してきた大乗仏教の支離滅裂さを、ここでやっと説明できると思う。
今回は、日本に多大な影響を与えた本覚思想に流れ込む、重要な思想である如来蔵思想を取り上げる。以前、如来蔵とは自性清浄心・光り輝く心のことだと簡単に触れたが、この部分を詳しく解説して、如来蔵思想の内容を理解していく。
今回は唯識説の最終回になる。難解なマイトレーヤの詩頌に世親(ヴァスバンドゥ)の解釈を加えた経典「中辺分別論」を見ていき、唯識説の締め括りとしたい。また適時、大乗仏教の支離滅裂さや論理破綻を指摘し、最後に、有形象・無形象唯識両派をスッキリ説明できる、私(以下竹下氏)の立場による三性の再定義を提案する。
シャンティ・フーラ 映像配信
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