試聴映像
- 1. テーマ:グノーシスの宗教的救済の最奥義とは
- 2. "マリヤの福音書"の基本理解
- 3. マグダラのマリヤだけに宗教的最奥義が伝えられた
- 4. マリヤに教えられた秘儀
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概要
前回フィリポの福音書に書かれた「新婦の部屋」の秘儀によって得られる宗教的な現象について説明した。今日取り上げる「マリヤの福音書」は非常に短い福音書であるが、グノーシス文献の中で最も重要なものの一つである。そこに書かれているマグダラのマリアが復活したイエスから授かった教えがグノーシスの救済理論の最奥義であること、そしてこの最奥義によって得られる宗教的到達地点について説明する。
目次
1.導入 (00:00:00)
今回取り上げる「マリヤの福音書」は非常に短いが、そこに書かれているのは、グノーシスの救済理論の最奥義に相当するものである。
2.特別な地位にあったマグダラのマリア (00:03:30)
イエスの弟子のグループの中で、マグダラのマリアの地位は非常に高かった。復活したイエスが彼女に伝えた教えが、弟子たちが知っていた「新婦の部屋」の秘儀を超える最奥義であったことを説明する。
3.マグダラのマリアにだけ明かされた最奥義(1) (00:14:18)
マリヤの福音書の中の、復活したイエスから授かった最奥義についてマリアが語った部分を見ていく。グノーシスの思想を知り、しかも霊感がなければ解読が難しいその内容について詳しく解説する。
4.余談:権力との戦い方について (00:57:46)
これからの世界はいろいろなことが起こってくるだろうが、権力に対して力で対抗するのではない、まったく別の対処の仕方について話す。
5.マグダラのマリアにだけ明かされた最奥義(2) (01:22:08)
最奥義に関するマリアの叙述の最後に、7つの権威を打ち負かし、プレーローマに至る記述がある。その意味を説明する。
6.グノーシスの最奥義の宗教的レベルについて (01:28:39)
最奥義についてのマリアの言葉を聞いた弟子たちは、それが自分たちの教義とあまりに異なることに困惑し、ペトロはマリアに対して嫉みさえ持った。この最奥義によって到達できる最高地点と、それが宗教的にどのようなレベルにあるのかを説明する。
終わり(01:44:51)
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参考文献
- 「ナグ・ハマディ文書 Ⅱ 福音書」岩波書店
1件のコメント
「人を裁けば、自分も裁かれる」というイエスの教えに関してですが、私も人を裁かないように努力した時期がありました。このように努力していても、現実には他人から裁かれてばかりでした。でも、忍耐心や寛容心などが養われて、大きく成長できたので、結果的にはよかったと思います。