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宗教学講座 初級コース 第76回 大乗仏教(中論:空と縁起)

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ナーガルジュナは説一切有部を論破したつもりになっているが、実際には自性の定義を誤っていること、さらに「自性でない」と「自性がない」を混同したため議論が全くかみ合っていないことなどを前回説明した。今回は、この事をもう少し具体的に見ていく。(注:なお、前回に続きホームページ「 空の思想 --- ナーガルジュナの思想 ---」から文章を拾って説明していくので、一読しておくことをお勧めする。)

宗教学講座 初級コース 第75回 大乗仏教(中論:自性)

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前回は、中論・ナーガルジュナの導入部「帰敬偈」を解釈した。今回から本格的な内容に入っていく。ナーガルジュナは般若経で示された「空」のイメージを踏まえ、「空」を明確に定義したことで高く評価されている。しかし私(竹下氏)から見て中論には誤りが多く難解であるため、講義はゆっくり丁寧に進めていく。

宗教学講座 初級コース 第74回 大乗仏教(中論:帰敬偈)

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前回まで、般若経を取り上げ大乗の基本的な考え方を説明した。今回から、大乗思想の二つの山(中論と唯識論)の一つ、ナーガルジュナの中論に入っていく。今回は最重要部「帰敬偈(ききょうげ:不生・不滅の縁起)」のみを解説する。

宗教学講座 初級コース 第72回 大乗仏教(八千頌般若経:大乗の悟り)

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今回は梶山氏の解説文を参考にしながら、大乗が目指した悟りの内容を考察する。実は、大半の経典作者を始めマイトレーヤでさえこの悟りを得ていないが、ごく少数の悟得者が残した文章から悟りの内容を推論できる。これにより小乗と大乗の悟りの違いや大乗の教義と意図の全体像が明らかになる。

宗教学講座 初級コース 第71回 大乗仏教(八千頌般若経:菩薩の教説)

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前回は、金剛般若経を受け継ぎ発展させた八千頌般若経を取り上げ、彼らが世界を幻影として見ていることを説明した。今回は、説一切有部や現代物理学の世界観と比較しながら、彼らが世界を幻影として見ることの意味を、より深く掘り下げて見ていく。

宗教学講座 初級コース 第70回 大乗仏教(八千頌般若経:ものの真相)

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即非の論理を確立し、その後の仏教の思想に決定的な影響を与えたのが前回まで説明した金剛般若経。それを発展させたのが八千頌般若経で、これが分からないと中論や般若心経を全く理解できない。独特な言葉の使い方をするので読みにくいが、真意を汲み取って読んでいく。

宗教学講座 初級コース 第69回 大乗仏教(金剛般若経:論理の三原則)

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前回は即非の論理をもとに仏教的な功徳と世界観を説明した。私(竹下氏)は大乗仏教をほとんど認めていないのだが、即非の論理は非常に優れたものと評価している。そこで今回は、少し違った視点からこの論理を見ていき、新たな価値づけを試みる。

宗教学講座 初級コース 第68回 大乗仏教(金剛般若経:功徳)

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今回は金剛般若経の2回目で、経典のエッセンスを見る。普通に読むと支離滅裂で何を言っているか分からないが、前回説明した仏教の言葉の使い方を理解すると、おぼろげながら言わんとするところが分かってくる。主に「永遠の平安の境地」と「功徳」の2つのテーマを解説する。

宗教学講座 初級コース 第67回 大乗仏教(金剛般若経:即非)

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金剛般若経は大乗の方向を決定づけた重要な経典である。この経典では鈴木大拙が「即非の論理」と名付けた言い回しが多用されているが、私たちの普通の言語体系とは異なっているため、何を言っているか分からない。この西洋論理とまったく違う仏教論理を理解し、「全ては幻影である」という仏教の世界観をとらえる。