宗教学講座 番外編 ダ・ヴィンチ・コードの真相 第3回 聖杯伝説[前半]

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概要

今日はダ・ヴィンチ・コードの下巻にあたる、ダ・ヴィンチの絵の謎の最も本質的な部分に入っていく。しかし、この本に書かれている内容だけでは圧倒的にジグソーパズルのピースが足らないため、残りの部分を資料で補いながら解説し、全体を見ていく。

目次

1.イエスとマグダラのマリアの婚姻関係 (00:00:00)

「最後の晩餐」が、イエスとその横に描かれたマグダラのマリアとの婚姻関係を表した絵であるというのが、ダン・ブラウンの主張である。その仮説を支持するいくつかの資料を見ていく。

2.イエスの聖なる血脈 (00:16:08)

ダ・ヴィンチ・コードにおける、最も核心的部分「イエスの血脈が存在する」という主張は正しいのだろうか。本の中では、シオン修道会が、その血脈を守っていると書かれていた。これに関して、シオン修道会総長がある重要な発言をしている。

3.聖杯伝説 (00:21:30)

「聖杯伝説」とは、どのような話なのか。その急所を解説する。テンプル騎士団とカタリ派との間には密接な関係性があったと推察される点について。

4.ダビデ王家の血統 (00:28:55)

前回、テンプル騎士団が、バラ十字団、あるいは、フリーメーソンを作ったという私の仮説を説明したが、それに関する文書をいくつか紹介する。ダ・ヴィンチ・コードでは、イエスの血を引いた、ゴトフロワ・ド・ブイヨンが、テンプル騎士団を創設したと主張している。しかし、これには別の説があり、イエスの家系であるとするメロビング家の血筋について、シオン修道会は、ある大変重要な事実を明かしている。

5.モナリザに表される聖婚 (00:38:57)

前回、聖婚(ヒエロス・ガモス)が、ダ・ヴィンチの絵を読み解く鍵なのだと説明した。それを裏付ける資料と共に、モナ・リザに描かれた謎について復習する。

6.洗礼者ヨハネが伝えた秘儀 (00:47:29)

イエスに聖婚を伝えた人物、それが洗礼者ヨハネであった。また、ヨハネの発明とされている洗礼と酷似した儀式が、古代エジプトのイシス秘儀宗派に古くから見られる。洗礼の儀式とは、何を表しているのか。ローマ・カトリックによって黒魔術師として徹底的に非難されていたシモン・マゴスであるが、性魔術を行う人物として知られている。シモン・マゴスとはどのような人物で、洗礼者ヨハネとはどのような関係があったのか。

終わり(01:00:27)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「ダ・ヴィンチ・コード(上)」ダン・ブラウン著、角川書店
  • 「ダ・ヴィンチ・コード(下)」ダン・ブラウン著、角川書店
  • 「ダ・ヴィンチ・コードの真実」、ダン・バースタイン著、竹書房
  • 「レンヌ=ル=シャトーの謎」、 マイケル・ベイジェント、リチャード・リー&ヘンリー・リンカーン著、柏書房
  • 「マグダラとヨハネのミステリー」、リン・ピクネット&クライブ・プリンス著、三交社
  • 「イルミナティ 悪魔の13血流」、フリッツ・スプリングマイヤー著、KKベストセラーズ
  • 「週刊美術館レオナルド・ダ・ヴィンチ」小学館
  • 「モナリザを解く」首藤尚丈著、三五館
  • 「ダ・ヴィンチの暗号」田辺清著、宝島社
  • 「錬金術と神秘主義」アレクサンダー・ローブ著、タッシェン・ジャパン
  • 「岩窟の聖母」レオナルド・ダ・ヴィンチ、パリ、ルーヴル美術館蔵
  • 「岩窟の聖母」レオナルド・ダ・ヴィンチ、ロンドン、ナショナルギャラリー蔵
  • 「最後の晩餐」レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミラノ、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院
1118年、「私は神だ」、アラビア語、アラム語、イエスの結婚、イシス、イダー管、エジプト、オシリス、カタリ派、カバラ主義、キリスト、ギリシャ語、クレティアン・ド・トロワ、クロス十字、クンダリニー、コプト語、ゴシック大聖堂建設、ゴトフロワ・ド・ブイヨン、サングリアル、サングリアル文書、シオン修道会、シギベルト四世、シスター・ワイフ、ストーンメーソン、ズルワーン、ソフィア、ソフィアの化身、ソロモン王、ダゴベルト二世、ダビデの子、ダビデ王家の末裔、ダン・ブラウン、テンプル騎士団、ナイフ、バラ十字団、ヒエロス・ガモス、ピンガラー管、フィリポの福音書、フライング、フラスコ、フリーメーソン、プランタール、ヘロデ王、ベタニアのマリア、ペテロ、ホルス、マグダラのマリア、マグダラのマリアの福音書、マルタ、ミトラ、メロヴィング朝の王、モンセギュールの城、ユダ、ユダヤ教神秘主義、ラザロの死と復活の物語、ローマ・カトリック、不滅の体、両性具有、修行者、同一人物、喪服、四大天使、在俗会員、埋葬、墓場、女性、妻ヘレナ、完全な人間、岩窟の聖母、幽体解脱、復活、性の秘技、性魔術、悪魔の力、斬首された頭、月桂樹、棘、死、死体、洗礼者ヨハネ、独身、男女一組、相思相愛、秘密のサークル、秘密文書、秘密結社、聖杯伝説、花婿、花嫁、赤い十字架、超人、連れ、道教、錬金術、錬金術の原理、雅歌、香油、高野山、黒魔術師
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2件のコメント

  1. 参考になった(2)

    洗礼者ヨハネがイエスに授けた洗礼とは、聖婚のことだったのですね。

  2. 参考になった(2)

    「神秘のヴェール」もめくってしまえば、いたってシンプルなものになりますね。
    謎は多ければ多いほど、うやうやしく見えたりするものだから、宗教がわかりにくいわけだなぁと思いました。
    ダ・ヴィンチの絵も、謎の上塗りでしたけど、わかってくると、その主張に、「くどいわー!」と、ツッコミを入れたくなりました。(^-^;でも、これで3分の1なんですね…。