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- 58分
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概要
前回は、ヨーガ・スートラに述べられている2つの禅定体系のうち、無想三昧(サマーディ)(アートマン)へ至るものを説明した。今回は、もう一つの無種子三昧(サマーディ)(パラマートマン)へ至る体系を含めⅠ章の最後までを、私(以下竹下氏を指す)の体験談も交えて解説していく。
目次
1.サマーディの定義[テキストⅠ41] (00:00:00)
サマーディとはどんなものかを簡単に説明すると、思考を介さずに見て知る(赤ちゃんの)状態や、強烈に生きている瞬間はサマーディと同じである。ただし瞑想体験としてのサマーデイにはもう少し条件が付く。
2.有種子三昧(サマーディ)(サビージャ・サマーディ)[テキストⅠ42~46] (00:09:42)
有種子(有尋・無尋・有伺・無伺)サマーディとは、別の空間で対象だけを見ている状態のことだが、対象の属する界層と背景の有・無により4種類に分けられる。また、サマーディでは超常能力が得られるため、前提として確固とした倫理観が求められる。
3.リタムバラー・プラジュニャー(絶対的な真理意識)[テキストⅠ47~50] (00:39:00)
私の体験では、意識だけがある状態、但し在るとも無いとも言えないような非常に微妙な意識状態の時に、突如、凄まじく眩い光が意識一面を均質に覆う。これがリタムバラー・プラジュニャーである。
4.無種子三昧(サマーディ)(ニルビージャ・サマーディ)[テキストⅠ51] (00:45:00)
無想・無種子三昧(サマーディ)の違いを説明する。そして最後に、あらゆる文献に記述が無いブラフマンの実現とパラマートマンの実現の相違点について、私の体験から補足しておく。
終わり(00:57:22)
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参考文献
- 「インテグラル・ヨーガ」スワミ・サッチダーナンダ著、めるくまーる社
- 「解説ヨーガ・スートラ」佐保田鶴治著、平河出版社
6件のコメント
高い境地のサマディーばかりでなく、日常生活の中で体験したり、目にしている境地の具体的な話があり興味深く感じました。
思考がゆっくり消えていく、今の私はそんな感じです。以前でしたら雑念でいっぱいだったのに不思議に思っていたのですが・・・リタムバラー・ブラジュニャーを体験した記憶がないのし、進化段階7段階以上! やはり痴呆を心配したほうがよいですね。講義、おもしろかったです。
一年半くらいまえに先生の講座を受講しはじめたのですが、ヨーガスートラやクリシュナムルティなどを独学で読んでいました。クリシュナムルティの静寂につつまれた本たちはなんとか理解できましたが、ヨーガスートラは佐保田おじの解説をよみながら専門用語がゴーヤになっていました。最近の宗教講座や中級よりも、インド哲学は高度なことをやっている気がしますが。もういちど、このあたりから復習していこうとおもいます。
竹下先生の下宿でのサマディー体験、想定外の結末でした。
さすが8種?
私はリタムバラー・プラジュニャーを経験した記憶はないですが、昔と違い、今は無駄な思考が止まっています。思考を止めたら幸せでいられるのに、昔はつまらないことをよく考えていたなと思います。
「原子力を発見した科学者は有尋サマーディを行じていた」こと、「知識の獲得には、原子に対する支配力の獲得も含まれる」こと、「サマーディが正しい倫理的背景を持たぬままに修されるならば、危険な結果が生まれる」ことなど、サッチダーナンダの名講義にとても感銘を受けました。
時事ブログ(2016/04/12)に、ムヒカ前大統領が「お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要があるのです。彼らは政治の世界では危険です。」と語っている記事が取り上げられていました。竹下先生のコメントにも「お金もですが、野心のある者が権力を持ってはいけない」とありました。どんな支配にも倫理的背景は必要ですよね。心の浄化の大切さを改めて痛感しました。
1日も早く、天界のように地上でも、心の美しい者が高い地位につくようになってほしいと思います。