試聴映像
- 1. テーマ:シャープラカーンの紹介とその目的
- 2. 学術的に問題のある編集
- 3. シークレット・ドクトリンに書いてある天の反乱
- 4. 神話にちりばめられた歴史的事実
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概要
今回は、「占星学教室 詳解ミトラ教の秘教占星学」という本から、東條氏がマニ教の教典を抜き書きし解説をした部分を取り上げる。神話の中に散りばめられている、過去に本当に起こった歴史的事実を拾い上げ精査する。そうすると、人類支配のために真実が隠蔽され、そのために作られた宗教がいかに虚構にみちたものであるかが明らかになる。そして、その根本にあるのがマニ教だとわかる。
目次
1.今回の講義のポイント (00:00:00)
今回取り上げる部分については、マニ教の教典「シャーブラガーン」と銘を打ってはいるが、内容は本来のマニ教だと思われるものと、神智学の「シークレット・ドクトリン」とを混ぜ合わせ、現代の科学的知見も折り込んだもので、著者の創作神話だと言える。しかし、マニ教や、神智学に係わる哲学的な部分を解説している部分は、「シークレット・ドクトリン」という重要な宗教書を読解する前段階として非常に意味のあるものであり、東條氏は神智学の本質を捉まえていると言える。
2.「シャーブラガーン」:はじまり、そしてコスモスの誕生 (00:06:01)
神話を見ていくと、前回のマニ教の教典には全くない記述ープラトン主義、ミトラ教の概念、シークレット・ドクトリンのスタンザからの引用部分ーが明らかになる。また、コスモスの誕生の部分にはマニ教には無い現代の科学的知見を取り入れた部分があるが、この中のある重要な真実について解説する。
3.「シャーブラガーン」:アーリマンの反乱、アフラマズダーの死 (00:34:18)
アーリマンの反乱の神話の記述の中には、1850万年前の歴史的な事実が含まれていることを解説する。伝承として語られている部分は聖書の黙示録の中の記述とも対応しているが、伝承は混同されており、出来事と人物を明確に説明する。アフラマズダーの死の神話でもマニ教とは関係なく、カバラを基に創作されていることを説明する。また、ここで登場するアールマティーの正体を明らかにすることでアフラマズダーが誰かということが確定し、その死という神話の先の事実について言及する。
4.「シャーブラガーン」:光のかけらの救済 (00:50:20)
救済の神話の中の非常に重大な事件を解説する。これはシークレット・ドクトリンに書かれてある歴史的事実である。そして、ミトラ神話にゾロアスター教の神アナーヒターが出てくるという事からミトラの正体に言及する。この事実から、いかに神話が虚構であるかが証明される。また、神話に生物の進化の概念を取り入れてはいるが、歴史的事実と照らし合わせてみてもタイムスケール的に辻褄が合わず、ここでも支離滅裂さが明らかになる。
5.「シャーブラガーン」:アダムとエヴァの誕生、人間の浄化 (01:11:50)
アダムとエヴァの誕生の部分は、前回説明したようにサナット・クマーラの降臨を表しているが、それが1850万年前の事となっている。この部分の時間的な矛盾を指摘し、本当の人類発祥の時期を説明する。そして現代にまで続く地球を混乱に陥れた悪魔崇拝の起源、それを引き起こした原因と係わった者たちを明らかにする。彼らが自身の優位性を説くために行なってきたことや、神の名を騙る彼らの本当の姿は何だったのかを解説する。そうすると、彼らが偽りの宗教を作り、神となることに固執してきたのは、自身の救済への模索だったことがわかる。
終わり(01:35:48)
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参考文献
- 「占星学教室 詳解ミトラ教の秘教占星学」東條真人著 MIIBOAT Books
8件のコメント
今日も息を詰めてお話に聞き入ってしまいました。
宗教がグチャグチャ、メチャメチャだということがよくわかりました。
“転生を遅らせた”何故だろう。
“サナト・クマーラが何故転落したのか”
これからのお話も楽しみです。(真実を知りた~い!!!)
地上というか、現世という所で受けている講義の感覚がしない内容でした。スケールが大きすぎるけど、現在にまで整合しているのは、恐れ入谷の鬼子母神でした。いよいよ佳境に入った感がありますが、これが初級か~っと思うとやはり大正真真神様のレベルについていくのは、容易でないと感じています。今まで犯してきた罪を心から改心できるよう祈るだけです。
いつも広範で知りえることのない知識を与えていただいていることに感謝します。
解説していただきたいことがありますのでよろしくお願い致します。
波動においての落下と存在自体のシステム落下は別でしょうか?
今回の講話の中で、ハイアラーキーの覚者たちについて、大きな悪を為したため、モナドが(シリウスシステム以下、動物システム?)に落ちてしまっていた。そのため本質的に非常に苦しい存在だったとの説明を聞いて混乱が生じています。
基本ですがハイアラーキーの覚者や神霊について分類分けする際に見る項目はモナドの位置でした。この部分は進化の過程において原則揺るぎのないとされるところでそれを基盤にして神階や無意識、徳目といった項目について解説されてきました。
その際、各覚者方や神霊の存在階層はシリウスシステムの中にありました。
ただし、大きな悪を積み重ねた場合、魂(モナド)にも波動が下がるというということがありハイアラーキーなどの覚者が見落としているのはこの点という説明もありました。
この部分について、少し詳しい説明をしていただけたらと思います。
1850万年前のアフラマズダーとアーリマンの戦いは、こういうことだったのですね。
いまだにそれが尾を引いているんですか。
しかし、その時いうこと聞いて素直に転生してきたメンツも、エエ~ッ!です。
ハイアラキーって・・・ブブーですねえ~
福富きーほるだー 様
竹下氏からの回答です。
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大変的確な質問で、混乱が生じるのも無理のないところです。
私自身が、ついこの前までモナドの位置で分類することが可能だと思っていたわけなのです。しかし、ニャントロのヒメミコ様(スミワタルタカキホシノヒメミコ様)の通信文からモナドの位置はある程度の目安になるにすぎない事がわかりました。もちろんモナドの厳密な位置(これはまだ私も測定していないものです)を調べれば、モナドでも正確な分類は可能と思いますが、簡単に分類する指標としては別のものが適切な可能性が出てきました。例えばブラフマンやジーヴァ(個我)がその指標になり得ると思っていますが、問題がありこれまではジーヴァ等は分類の指標として使ってこなかったのです。それはジーヴァ(個我)の定義が明確でないことで、私が展開する拡大したサーンキヤ哲学のジーヴァ(個我)の意味であること、神智学では別の概念でジーヴァを使っている事など混乱の原因になるからです。実のところモナドも同様の混乱を含んでおり、私の使っているモナドはスワミ・ムクタナンダが著作の中で示しているブルーパールと同じものです。通常のレベルの神智学ではモナドを別の意味で使っており、これも難しい問題をもっているわけです。ただジーヴァ(個我)の場合、さらにやっかいな事があり、分類の指標として使うジーヴァは、拡大したサーンキヤ哲学のジーヴァ(個我)に相当する別の概念なのです。これは上級(宗教講座)で扱うつもりのもので、とてもここで説明出来るものではありません。
従って、以上のことから、現在でも簡易に分類する指標としてのモナドはとても有効なものなのですが、例えば、星に転生するヒメミコ様のように植物システムにモナドがありながら植物ではなく、ホツマの神以上の神である場合があるように例外があるわけです。
その例外の一つが、闇に落ちた魔の場合で、シリウスシステムに分類される存在でありながら、モナドの位置は動物システムにあるわけです。私もこのような事は、最近になって知った事で、それまではモナドの位置で分類出来ると思っていたわけです。しかし、今では、ブラフマンあるいは上級講座で厳密に定義するジーヴァの位置で、分類するのが適切だと考えています。
(竹下雅敏)
お礼が遅れてしまい申し訳ありません。
お答えいただきありがとうございました。
モナドの一件について矛盾があるのではないかという質問でしたが、回答をいただいてからかなり考えました。しかし今の時点で僕の中では明確化できませんでした。
元々、質問の内容がモナド=真我という哲学の上で最も難しいところです。
普遍、偏在、非二元それが二元的存在である私と交わる境界の話です。直覚による理解以外はあり得ないところです。
僕自身が、早くそれを体現できるようガヤトリーマントラや徐霊浄化の祈り、東洋医学セミナーの内容を練習していこうと思います。
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一応、調べたところ出てきたのが以下の文章です。
宗教講座180においてブルーパール=モナドの位置は竹下先生のサーンキャの展開図中において自性とチッタ(心)の間に存在
宗教講座3において モナド=真我
魂は、モナドにぶら下がっているという感じです。あるレベルで言うと魂はある主の究極ですが、もっと細かく分解できて、最後に分解できない究極の原子、それが自分の内側にあると思っていただきたい。これは壊れないで転生から転生に永遠に生き続ける、そういう原子があると思って下さい。それがモナド(真我)という存在です
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回答においてお茶を濁すことなく、御自身が不測の最中にあるということを率直に伝えられたことについて好意的に受け取りました。
システム自体の定義や真我の進化など現存の概念では表現し難い部分があると思います。
後の講義においてまとめられることを待つことに致します。
自己(プルシャ)が動物システムに落ちることがあり得るとのこと(1:28)。自性(プラクリティ)以下のものが動物システムに落ちるというのならわかりますが、認識作用であり、物質でないものが「落ちる」というのは奇妙な気がします。
アフラマズダーとアーリマンの正体はほにゃららだったんですね。
人間がルシファーとサタンを混同してしまう理由もよくわかりました。
東條真人氏のマニ教の解説を読んでいると、
眉毛がびちょびちょになりそうですね。