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前回、ヘルメス文書ポイマンドレースにおける人間の誕生まで説明してきた。今回は更にその先、最終的に人間がどのように救済されていくか、占星学、星の作用とどう関係してくるかという所を、「グノーシスと古代宇宙論」という本から引き続き解説していく。非常に短い文献なので今回で全体のストーリーをほぼ網羅することができる。そして結果的にグノーシスに流れ込んでいった、そういった流れの理解にも繋がる。
前回は、哲学的に非常に難しい部分を含む、宇宙が造られる様子を説明した。今回は人間が創造されるという所を見ていく。宇宙が創造され、植物、動物が創造される様を見てきて、そして今回、人間がどこで生まれてどういう風に地上存在に転落していったかという非常に印象的な部分に入るのだが、ここの部分があるからこそ、いかにして天上の世界に帰るかという救済についての世界観に繋がるのである。
前回はポイマンドレースについて、本質的にはこういう風に考えられるという基本的な要点を説明した。説明にあたっては、「グノーシスと古代宇宙論」という柴田有氏の明晰で非常にわかりやすい学術書をもとにしたが、この本は内容がかなりいい本であり、推薦出来る本である。前回あらすじを追ったので、今回は復習の所から始めて、非常に細かい部分を丁寧に読み進めることによって、本質を読み解く。
前回からヘルメス文書のポイマンドレースについて話をしていて、これから何回か講義をしていく。今回は前回に引き続き、「グノーシスと古代宇宙論」という本から具体的な内容に入っていく。
今日からヘルメス文書を取り上げる。ヘルメス文書とは、いくつもの作品が集まった冊子群である。その中でも、一番最初にあり、一番有名で重要なポイマンドレースの、由来、成立の過程をまずは見ていく。
前回はあるホームページから、グノーシスの概説というかたちで全体構造を捉え、復習とした。今回は、同じホームページから、『反宇宙的二元論とヤルダバオト』というグノーシスの論文を取り上げて紹介する。今回、特別にこの論文を取り上げたのは、ある種、グノーシスの本質を衝いている非常に重要なものだと感じたからである。
プトレマイオスの教説はグノーシスを代表する思想として、また三部の教えは後の神智学に繋がるものとして取り上げてきた。今回は、「グノーシス主義概説」というホームページから要点を抜き出して、グノーシスの基本的な構造や考え方を捉えることでこれ迄の復習としてまとめていく。その中で、問題点や、グノーシスでは解説し切れないレベルの事を押さえながら、後の神智学に流れ込む重要な思想に繋げる。
グノーシス三部の教えの3回目、最終回である。人間がいかにして造られ、どういう風に救済されるかという彼らの哲学を見ていく。そうしていく中で、その宇宙の創造のキーマンが誰であるかという部分が神智学と繫がる大事な部分になってくる。
前回は、グノーシスの『ナグ・ハマディ文書』の三部の教えという非常に重要な教えの概論を、大まかな全体図を掴まえる目的で、翻訳者の秀逸な解説の部分を取り出し説明した。今回は三部の教えの本文から、概論に添ってストーリー、あらすじを追いかけることによって、神智学のルーツを探る。
前回はマグダラのマリアの「マリヤの福音書」を説明した。以前、一番スタンダードな教えということで、女性が宇宙の創造主として出てきたが、これは神智学に繋がらない。この点で、男性であるロゴスが過失を犯して宇宙が創造されたとする宗派がある。三部の教えという教えなのだが、グノーシスの教説の中でも一番まとまっていて整然と説明されており非常に重要な教えである。今日はこの論理体系を大まかに見ていく。
シャンティ・フーラ 映像配信
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