試聴映像
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- 時間
- 115分
- 価格
- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
前回はヴィヴェーカーナンダが不二一元論を説いた講話録「ギャーナ・ヨーガ」よりシャンカラの哲学と一致した講話を紹介した。今回は「アートマン」と題された講話を取り上げ、彼の論理破綻・支離滅裂さを十分に見ていただく。そしてヴィヴェーカーナンダの思想も含めたインドの宗教の根幹にある問題点を指摘し、今回をもって東洋の宗教を終える。次回からキリスト教など、向こうの方の宗教に移っていく。
目次
1.思想を退化させたヴィヴェーカーナンダ (00:00:00)
最初に、シャンカラの業績や彼が不二一元論に込めた意図と時代背景を復習して、ヴィヴェーカーナンダの思想の後退振りを説明する。
2.「無限なる者」とは自性?それとも自己? (00:13:15)
以下のヴィヴェーカーナンダによる言説を可能な限り解釈していき、彼が全く哲学を理解していないことを示す。言説「アドヴァイティスト(非二元論者)は言います。神は宇宙の質料因・・同時に動力因・・宇宙と・・は単なる自己催眠です。そこにあるのはただ、唯一の実在、無限なる者・・のみです。それは・・アートマンです。それはテーブル・・壁(から名と形を取り去ったもの)です。」
3.宇宙は実在?それとも非実在? (00:35:50)
言説「それから名と形によってこれらすべてのもの(宇宙)が作り出される」は流出論と解釈するしかなく、“なぜ清浄なものから不浄なものが流出したのか” という難問が復活する。また「宇宙全体は・・アートマンの映像です」は宇宙は映画のようなものと解釈できるが、「それはテーブルです」をどう解釈すれば良いのか・・・気が狂いそうになる。
4.虚空である自己が見ている雲は実在するのか?しないのか? (01:07:00)
不二一元論の一番苦しい言説「私(自己)以外に神はありません・・しかし、どうして、その完全な神が迷ったりしたのでしょう・・真理がすがたをあらわすやいなや妄想は消えるのです」を見ていく。
5.極まる妄想 (01:31:04)
ヴィヴェーカーナンダは自分でも分からないことを演説して自分に酔ったのだろう。私=自己=観照者のはずだが「幾百万の口で食べているのは私」や「宇宙は彼自身の自己になる」などアドヴァイタ(非二元論)の立場を全く無視した支離滅裂な言説を続ける。
終わり(01:55:39)
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参考文献
- 「ギャーナ・ヨーガ」スワミ・ヴィヴェーカーナンダ、日本ヴェーダーンタ協会
7件のコメント
今回も講座どうもありがとうございました。
けちょんけちょんに言われていましたが、とてもスッキリしました。
本読んでもわからなくて当たり前だったのですね。本当によい著者だったらは誰にでもなるべく理解できるようわかりやすく書こうとしてくださいますよね~
矛盾のない完璧な自然・・・矛盾のある人間
大切にすべきものを見失ってしまうのは 選民思想か~小さい頃愛されなかったからでしょうか。たぶん小さいとき愛いっぱいに育てられたら 権力欲とかへんな欲は自然とおこらないのではないでしょうか。大人になってからでも自然からどれだけの恩恵を受けて生かされているか感じられたら変な欲は落ちていくのではないかと思っています。
信頼で繋がったお金のない世界 実現させたいです!
いつの間にか目次をつけていただいてるようで、
動画を見返すときに「あの話はどの動画だっけ?」ということが良くあるのでとてもありがたいです。
選民思想、男尊女卑に愛はないですよね。
匿名さんのコメントをみて、“小さい頃愛されなかったから…”そうだろうなって。
自分をみつめて、大きな愛(自然)に包まれていることに気づくしかないのかなと思いました。
自分がしあわせになったらまわりの人におすそ分け、広がっていきますよね。
1:23~「本当に存在しているものは矛盾しているもの」
相反するところがあるからチャーミングというところで
あげられている例が面白かった。
1:40~「世界は観念で動いている」
預金の消滅は怖いですね。
東洋思想は今回で終わり。長かった。
信頼だけで成り立った、お金のいらない世界を実現するには、全人類が一人の例外もなく、あるレベルまで意識を高めないといけませんね。人類は、まずプラウトを目標にして、プラウトを実現したら、それを乗り越えて、上記のような世界を目指していくのだと思います。
支離滅裂 (>__<)
人間が作り出した悪しき思想の根幹にある選民思想や男尊女卑。
人間は万物の霊長なり、などの思想が何故おかしいのかがよく理解できます。
優越感に浸っている宗教家や思想家の姿が目に浮かびます。
裸の王様ですね。
いかに王様が裸であるかが、この講義で解説されています。
本当に分かりやすい説明です。
このような思想や人間で埋め尽くされた世界、お金中心の経済が幻想であるというのなら、まだ分かりやすいですが。
そうではないらしい。
人の意識が向上して、まともな人になるのが今までは難かしかったのだと感じました。
だって、何がまともなのかもあやふやになっているから。
すべてを白日の下に晒して、全面的な情報公開をするしかないですね。
糸が複雑に絡まりすぎています。
嘘をつかない。
先ずは自分からですね。
「部下が上司の言うことを聞かなくなったらクーデター」
「あるのは束縛で、信頼ではない」
とてもタイムリーでした。
パワハラ、モラハラ、セクハラの告発が相次ぐ世の中ですが、
告発者が酷い目に遭う理不尽は変わらぬままなのでしょうか…。
数多くの講座で耳にする選民思想。
自らを省みても、随分根深いなぁと感じます。
毎度のことながら、まずは自分の心を見つめることだなと思いました。