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宗教学講座 初級コース 第86回 大乗仏教(中論:ナーガルジュナの宗教)

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今回でナーガルジュナ・中論の解説は終わる。これまで、般若経の世界観の概略からナーガルジュナの議論の細部まで見てきたので、彼の主張や限界は明確に理解されたと思う。今回は、最後に総復習としてナーガルジュナの思想を全体を通して見ていく。

宗教学講座 初級コース 第85回 大乗仏教(中論:四句否定)

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中論は、言葉の使い方が通常と大きく隔たっていて難解だが、今回は、特に理解し難いものの一つ「四句否定・テトラレンマ」を見ていく。四句否定は仏教・インド哲学の本質に関わるもので、これを理解すれば、言葉の問題の難しさがある程度明晰に理解できる。

宗教学講座 初級コース 第84回 大乗仏教(中論:行くものは行かず)

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今回は、中論上巻 第二章 「去ることと来ることとの考察」という有名な部分を見ていく。おそらく、この部分の最も見事な解説をしている定方氏の「空と無我」をテキストとし、ナーガルジュナの真意を汲み取っていくことで、逆に彼の論理の限界が見えてくる。そして、それを越えたところを私(以下竹下氏を指す)の立場から論じていく。

宗教学講座 初級コース 第82回 大乗仏教(中論:本体と現象)

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前回に続き、ナーガルジュナの基本的な立場を見ていく。今回の講義により、これまでの「永遠の本体(自性・スワバーヴァ)=幽体」とする私(以下、竹下氏を指す)の解釈の正当性と、ナーガルジュナによる自性の定義の誤りを納得していただけると思う。

宗教学講座 初級コース 第81回 大乗仏教(中論:最高の真実)

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今回から、この学問分野で最高水準の論文である梶山氏の「中観と空Ⅰ」の本格的な内容に入っていく。非常に難しい内容だが、これまでに十分準備してきたので何とか理解して頂けると思う。今回から三回の講義は、中論のエッセンスや重要ポイントをつかむことができる大事な部分である。

宗教学講座 初級コース 第79回 大乗仏教(中論:区別の哲学)

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前回までで中論の基本を一通り押さえたので、漸く梶山氏の名著「中論と空Ⅰ」をテキストとして本格的な内容に入ることができる。ただ今回は、ナーガルジュナの論法を明確に理解するために、彼が批判した説一切有部の主張とその誤りについてもう一度復習しておく。