試聴映像
- 1. テーマ:プロティノスの重要論文"エロスについて"
- 2. "天上のアプロディテ"について
- 3. アプロディテから生まれたエロス
- 4. ミトラ教のエロス理解が出来ていない師と弟子
- 5. プロティノスのエロス理解と神智学
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概要
今回は文献「エネアデス」の中から、「エロスについて」の論文を取り上げる。この論文は「エネアデス」の中でも一番難解な論文で、多くの人には理解が難しい。しかし、難しい理由が判ればこの論文が非常に重要なもので、プロティノスを理解する上で欠かせないものだということがわかる。この論文を読み解くことによって、プロティノスによるエロスの概念を捉えていく。
目次
1.西洋哲学を詳しく取り上げる理由 (00:00:00)
論文「エロスについて」が難解な原因は、プラトンの著作「饗宴」の中のエロスに関する文章をプロティノスが本来の意味から逸脱して解釈したためである。本来の正しい解釈を説明する前に、まずは彼の解釈によるエロスの概念を読み解いていく。この概念は神智学に影響を与えている部分であり、後に取り上げる神智学の理解の上で大きな光となるものである。また、なぜ西洋哲学をこれ程までに詳細に読み解いていく必要があるのか、本講座の深い意図について述べる。
2.プロティノスのエロス論 その1.エロスの誕生 (00:44:42)
エロスについて、プラトンは「饗宴」の中で完全に矛盾していることを同時に言っている。プロティノスがプラトンの言葉の意味、真意を理解しようと試みたその解釈を見ていく。この中のアプロディテに関する解説の中で、プロティノスは「天上に結婚がない」としている。宗教が結婚を否定する裏側で現実に行なっていることに言及し、その虚構を暴くことによって、真の正義とそれを阻害する悪の実態を明らかにする。
3.プロティノスのエロス論 その2.エロス理解 (01:04:08)
エロスの役割、そして上位と下位に存在するそれぞれのエロスについて、また魂とエロスについての論理を読み解いていく。これによって、プロティノスがプラトンのエロスを哲学的にどのように理解したかが分かる。
4.プロティノスのエロス論 その3.エロス理解の間違い (01:20:40)
プロティノスのエロス理解は、プラトンを哲学的に理解したものとしては正しい。しかし、本来プラトンの哲学はミトラ教の神話をそのまま取り込んで哲学化したものであり、その大元であるミトラ教の理解としては正しくない。更にプラトン自身が理解が出来ていないため、プロティノスが正しく理解出来るはずがなく、さらなる矛盾を生むという結果となる。そして、このプロティノスの解釈が神智学に影響を与え、シークレットドクトリンの中で非常に重要な概念として現れてくる。この部分を指摘し、次回の詳細な解説へと繋げる。
終わり(01:29:35)
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参考文献
- 「エネアデス(抄)Ⅱ」 プロティノス著 中公クラシックス
5件のコメント
衝撃的でした。
ここまで教えていただかないとわからなかったということに、今回やっと気づきました。
プラトンの「国家」に始まり、宗教界、秘密結社、政界のエリートと言われる人々の間で今も脈々と引き継がれている悪の慣習を見事に暴いてくださいました。
どう言い逃れしても、これは明らかな悪です。
プラトンたちは天界でもまだこのような悪習を捨てられないのでしょうか?
先生の厳しい警告が私の耳にも痛く感じられました。
「流出論」での講義の質問「なぜこんな事を考えているのか・・・」にお答えしていただいたような竹下先生の解説、ありがとうございました。いつか、「愛の創造神」にお会いできますようように。自分そのものが、愛そのものになれるよう魂を磨いていきたいです。そして、家族が愛を育てる上でとても重要、隠し事をすること自体が悪だという先生の首尾一貫した教えは、いつも心に響きます。ありがとうございました。あっ、そういえば、福沢諭吉の「学問のすすめ」にもアイヌの人に対し差別的な解説があった事を思い出しました。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」だけに誤魔化されず、エリート意識が地球をどう導いていってしまっているのか・・・。ゆったりと魂を磨ける機会を頂き感謝です。
愛を育むのが正義で、愛を阻害するのが悪だとのこと。これまで権力者は正義の名のもとに、多くの弱い立場の人を苦しめてきました。竹下先生の言う正義が、世界中に広がることを願ってやみません。
(手違いのため承認が遅くなり、大変申し訳ございませんでした。 シャンティ・フーラ)
はっきり言葉にはできません
ただただ深い愛を感じます。
ありがとうございます