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概要
野口晴哉の『叱り方褒め方』という本から、大事なところを抜粋して説明をしている。前回話したように、叱るとか褒めるということにあまり重きを置かない方がよい。現実に人間関係がうまくいっている時は、褒めたり叱ったりする場面の方が少ない。相手をコントロールするために、テクニカルなレベルで褒めたり叱ったりするのは、既に人間関係が壊れているのである。そういうことが分かっている上で、ちょっと頭に入れておいた方がいいというレベルの話をしていく。
目次
1.人間関係において、褒めること、叱ることの占める割合 (00:00:00)
人間の価値観の中で、良いとか悪いとか二元対立的なものの考え方を人々はする。しかし、現実には日本語の中に「美味しい」と「美味しくない」の間に「普通」があるように、良いとか悪いとか言えない「普通」という、判断ができない領域の方が非常に多い。
2.叱ると怒るの区別 (00:02:45)
野口晴哉は「叱る」と「怒る」を定義しており、この二つは全く別のことで区別しなければならない。これは非常に重要なポイントである。
3.長所と短所 (00:05:42)
多くの人は、自分には長所がないと思っており自分のことを嫌っている。自分のことを嫌っていて欠点ばかりだと思っている人が、人の長所を探すのはとても難しい。
4.感情のうっ散 (00:20:10)
「叱る」と「怒る」の区別をつけなければならないのに、その区別がついていない。また、初めは叱っているつもりだったのが、叱っているうちに怒りだしてしまうことがある。
5.体癖別の叱り方 (00:33:20)
叱言を言わなければならない時には、相手に判るように言わないといけない。ただ、叱言というのは非常に難しくて、相手によって通じる言葉と通じない言葉がある。
6.叱言の注意事項 (00:49:40)
野口晴哉が叱言の注意事項として言っていることを、具体例を交えながら見ていく。
終わり(01:03:47)
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参考文献
- 「叱り方 褒め方」野口晴哉著、全生社
- 「せいぞろい へんないきもの」早川いくを著、バジリコ
5件のコメント
私はこれまで、言霊の観点から、「叱る」と「怒る」の違いを次のように理解していました。
叱る=私刈る=私欲を刈る
怒る=怨念(「お」んねん)「込」め「る」=怨念を込める
一方、野口晴哉によると、
叱る=相手の長所を伸ばすきっかけを与える働きかけ
怒る=相手に自分の意見を強制
とのこと。怒る=己(「お」のれ)「込」め「る」とも理解できるので、この「怒る」の定義は言霊的に自然だと思います。この「叱る」の定義は言霊的に不自然ですが、非常にポジティブな定義だと思います。
息子たちがそれぞれ10代後半になり、今までのような関わり方では何かとうまく行かなくなってきたなと感じ始めたところだったので、ヒントになればと思い、この映像を改めて観ました。
過去に2度程観たはずなのに、改めて気付いたこと、忘れていたアドヴァイスを思い出し、何度もハッとしました。
相手の体癖で接し方を変えることも重要ですが、たとえ親子の間であっても、言葉や態度を表す前に、一度自分の中でそうすべきかどうかを考える賢さと忍耐こそが最も大切なのだと悟りました。この叱言は、実は自分の満たされない思いの鬱散なのではないか、相手の為と言いながら自分の不安を解消するためではないのか、まず自分を正直に見つめることが大切なのですね。わかっていても、つい流されていた自分の怠惰さこそが、最近の息子たちとの会話のちぐはぐさの原因だとわかりました。最も重要なことは、しっかり相手を見つめること、そして最も的確なタイミングで、必要な言葉と態度を示せるような母親でありたいと思いました。(まだまだ修行が足りません)
この講座のお話は、家族間だけでなく、友人知人との関係に置いても多いに参考になりました。今の私にとって必要な内容でした。
もう、10代を過ぎた子もいる母です。
いつも叱り方というのは本当に難しいです。
結局、あまり叱ってないなあと思っていたら、先日、お母さんは、ひどい叱り方をした、と子どもに言われました。やっぱり、いつのまにか怒りになっていたのか、と思いました。
なかなかうまくやれる親は、いないのかもしれませんね。
最近は、子にうらまれない親は、いないかも、と思います。
子育てって難しいなあ。
3割くらい言ったら充分、というのは、本当に勉強になります。。。ちょっとびっくりです。
過去までひっぱりだしてきて、10割以上に膨らんでいく、というのにも、残念ながら同感でした。気をつけなければ!
体壁をいよいよ習いたい、と思いました。こういう楽しい題材があると、小言だか愚痴だか怒りだか、または過去引っ張り出し作戦に突入しそうなときの、ブレーキにもなるかもしれませんし。。。
そうですよね、3割で済むなら却って楽ですよね、、、楽に生きようっと、、、
最後の「今ので3分外したかな」のコメントが内容、タイミングとも絶妙で感服しました。