家族の絆 〜夫婦(67):ヘルダーリン(ツィンマーに)〜


【映像時間】

86分[500円+税]

【内容の一部紹介】

前回、ヘルダーリンがズゼッテという女性に出会って、彼が孤高の道を歩まざるを得なかった実情をお話ししました。今回はその続きになります。その後のヘルダーリンについて説明しようと思います。
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ソフォクレスの『オイディプス王』と『アンティゴネー』の両篇の訳にそれぞれつけられた『註解』は、ヘルダーリンのギリシア悲劇観を徹底して説いた力篇である。「神の不信実」という怖ろしい言葉が出てくる。神の不信実に向き合って英雄として滅びてゆくのが、ソフォクレスの悲劇の主人公であるという。神の不信実とは何か。簡単に言えば、高みに引き上げた上で詩人を撃ったアポロの行為がそれである。しかも英雄はそれに撃たれつつ、なお英雄であることを貫くのである。このことを力説する根柢には、人類の歴史において神的なものとの交渉は、必須必至のものであるという詩人の認識がある。それによって歴史は更新しつつ進展してゆくのである。
出典)「ヘルダーリン全集1」河出書房新社、p375
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最後の3行はこの通りです。歴史を変える、大きくその分野を発展させる、切り開いていくそういう人間の背後には、必ずと言って良いぐらい神々がついていて、霊導していたりあるいはその人に合体して踊るということが起こります。その人を器に使うということが本当にあるわけです。神々との交渉なくして人類の歴史は有り得ないということです。

(講演内容を元に編集:文責シャンティ・フーラ)

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7件のコメント

  1. 参考になった(3)

    なにか、大切なことを言っているなあという感じがして、
    倫理という科目は好きでした。
    が、ここまで深く理解はできませんでした。
    詩も、同じく。。
    浅はかにも、理解していたと思っていたことは、
    「教養」程度のことであり、
    それはなんと自分の所有欲であったなんて、、

    宗教家、哲学者、詩人、、
    その実態がよく理解できました。

  2. 参考になった(2)

    最後に紹介してくださった詩。こころの奥に響いてきました。どこがいいかと聴かれると、言葉では表現できませんが...
    ありがとうございました。

  3. 参考になった(2)

    どこまでムダなものを捨てることができるか?老子が自分の考えに合っていると思っていた頃に震災が発生しました。ヘルダーリンの講義を聞いてみたいです。今まで多くの自然を破壊した自分をお許しください。

  4. 参考になった(4)

    「どんな人間についても わたしは言う もし彼が知る善良で賢明ならば ほかに何が必要だろう?」・・・

    ヘルダールンは、愛する人ズゼッテと別離後、孤独から逃げずにそれを受け入れ、物も所有しようとせずに、あえて捨てていき、正直に誠実に生きて行った素晴らしい詩人なのに、この当時は世の中に受け入れられなかったことが残念でした。

    この授業によって、”本物の詩” ”本質の詩”を知れたこと、出会えたことがとても嬉しかったです。

    こんなに、素晴らしい詩人なのに、何故?真実の愛も成就できず、世の中に狂ってしまった人と誤解されたり・・・なんて悲しくも辛い人生なんだろうと、せつなくてたまらなくなりました。

    ヘルダーリンはあらゆる宗教に上下をつけずに、融合させようとして、
    それが叶わずにもがき苦しんだ

    愛が成就できなかったことや、融合できなかったことに、背後にかかわる真実を知った時に、なるほどそうだったのかと納得出来ました。

    最後には、天界でズゼッテと結ばれたという事実は、私の心をとても明るくさせていただきました。

    この現代の世界で、
    もし、今の旦那さんと天界で一緒の夫婦でなくても、
    いつかは一緒になれるんだ!!・・・と
    私の心を明るくさせていただいた講義でした。

  5. 参考になった(5)
    牛サマディー on

    真実の宗教は、すごーーくシンプルなものなんですね
    最後のヘルダーリンの詩「夏」と、竹下先生の解説を聞いて思いました。

    すべての人が「夏」のような心で生きるようになれば、すごく調和した素晴らしい世界になるだろうな、と思いました。自分もそうなりたいです。

  6. 参考になった(3)

    最後の方で竹下先生がおっしゃった、本当の宗教の定義に感動し
    深く共感しました!
    美を感じる心、大切にしていきたいと思います。

  7. 参考になった(0)

    どんな分野でも大成するには孤独でないとできない。多くの人と群れていないといけない人が何か事を成し遂げるのは不可能とのこと。他人と群れるのは、私にはうっとうしいだけです。