家族の絆 〜夫婦(85):サーカーの思想:プラウトの哲学 〜

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これまでサーカーの「社会サイクル論」という重要な理論がどういうものなのか詳しく説明してきました。かなり寄り道をしましたが、前回の霊的統治で完結したので、もう一度本来のサーカーの思想に戻って説明をしたいと思います。
「資本主義を超えて」〔新時代を拓く進歩的活用理論(プラウト)〕(ダダ・マヘシュヴァラナンダ著、世界思想社)。サーカーの弟子の方が、師の思想について簡単にまとめた、とても良い本です。この中から要点を抜粋して説明をしたいと思います。
サーカーの思想は、今の時代に特に重要なものです。彼の経済に対するものの考え方は私と基本的に同じで、霊的な秩序を経済のレベルまで降ろして完成させています。特に現在、経済活動が世界を破壊しているところが見られるので、もう一度、霊的な観点に戻って再構築しないといけません。その時にサーカーの思想が極めて重要になってきます。サーカーの経済理論を聞いていただくと、これまで「よく分かる倫理」(学研)をもとに、いろいろな方の哲学的思想や宗教的思想をずっと説明してきた理由が分かると思います。それは、それらがサーカーの思想と根本的に同じだからです。
現在の経済理論は物質的なことばかりで、霊的なことを含みません。そのため大変な混乱が起きています。しかしサーカーの思想は、スピノザや老子、荘子などの賢者の哲学と矛盾なく繋がります。「個は全体と分割できず繋がっている」という経済理論であり非常に優れたものだということです。
サーカーの思想や歴代の賢者の哲学を夫婦の講座の中で説明している理由は、夫婦の営みはお金だけではないのですが、夫婦が協力してお金を稼がないといけないのも事実だからです。お金は物理的次元で非常に大きな位置を占めています。この世界で子供を育てて、国の中で経済活動をして生きていこうと思ったら、お金がかかわって来きます。これを無視して夫婦生活を語ることはできません。国のあり方、経済行為のあり方、金融システムのあり方を議論しないと、全体として一つのものにならないわけです。そして初めて人間が人間らしく生きていける社会を創ることができるわけです。

【概要&目次】

サーカーの社会サイクル論については前回の霊的統治で完結した。もう一度本来のサーカーの思想に戻って彼の経済理論「プラウト」を説明する。

1.サーカーの理念と資本主義思想(09:04)

「私たちは、一瞬たりとも忘れてはいけない。命あるものの世界全体が広大な結合家族であることを。自然はこの富のどの部分をもいかなる特定の個人には割りあてなかった。……宇宙の富のすべてが生きとし生けるものの共有財産であるとするならば、ある者が贅沢にふけり、ある者が食べるに事欠いて徐々に衰弱し餓死していくというようなシステムをどうして正当化できるであろうか。」 P・R・サーカー

多くの人が金融・経済のシステムの問題に気づいてきたが、どうしたらいいか分からない。革命が起きても次の統治者が搾取する繰り返しとなる。サーカーが全ての準備を整えてくれており、ここに答えがある。
多くの聖者、インドのグルのほとんどは、霊的観点からしか見ていない。その点で、サーカーの思想は経済理論も踏まえて霊的観点もみているので大変素晴らしい。

・ロックの思想と先住民の思想(13:06)
・日本的経営は、終身雇用、年功序列、お客様を大切にしてその次が従業員、そして経営者。社会的貢献、最後に株主配当。株の持ち合いにより経営者の地位が保全され安定した経営が可能だった。(15:59)
・米国的経営は株主が一番。株価が下がると社長の首が飛ぶ。目先の利益が優先され、社員が犠牲になる。銀行から融資を受け、外国の会社を買い取る弱肉強食の経営。(17:38)
・グローバリズム(新自由主義)を取り入れて潰れない国家はない。アルゼンチンはIMF(国際通貨基金)を追い出して復興した。グローバリズム、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定、Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement)は勝った人間が支配者で国家よりも強い。国際銀行家が大統領や首相を操れる。FRBを創った奴等を滅ぼさないと。(20:14)


(余談)アメリカ建国の父は偉かった。アメリカは宗主国イギリスの銀行から借金するのをやめ、政府通貨を発行することで繁栄するようになった。イギリスの銀行家はそれを知って激怒した。アメリカのイギリスからの独立戦争の本当の意味は、国家や国際銀行家に市民の富を収奪させないための戦い。だから米国民は銃を手放さない。(29:38)
(余談)米国議員デニス・クシニッチ氏の考えは竹下氏とほとんど同じ。貿易は自由貿易や保護貿易ではなく、フェアトレードを本来の姿とする。因みにクシニッチ氏は電力自由化を阻止して、電力価格の上昇を防いだ功績が認められた方。(36:16)


(余談)古賀茂明さんの構造改革・民営化案は必ずしも正しくない。供給サイドの構造改革をすればするほど、合理化で仕事が無くなりデフレになって人々は苦しむ。雇用を守る義務は国にあり、企業にあるのではない。国がセーフティネットを準備すればいいのではない。(38:15)
(余談)はっちさんのブログで紹介された本「餓死迫る日本」小池松次著。日本が生き残る道の例。山の木でバイオエタノールを作りエネルギー自給。この方法で地方の雇用を生み出す。財源は政府通貨。丹羽さんの説では現在デフレギャップが500兆円あるので、毎年50兆円の政府通貨を発行して10年公共事業が出来る。そうすればすぐに景気が回復する。地方地方でエネルギー自給が完成する。答えはほとんど一つ。(42:55)


2.サーカーの思想(46:25)

一体性について(46:25)
宇宙全体を合計したものが神の身体。
私たちの心全体を合計したのが神の心。

(参照)私たちは全宇宙と繋がっていて、心のレベルが不可分。「フラクタル」の概念(マンデルブロ集合など)によって分かりやすく説明できるようになった。(宗教学講座初級第119回密教


存在価値について(59:28)
あらゆる生命は存在価値を持っている。人間は動物、植物、大地に対してそれらの幸福の状態を無視し、破壊的に搾取する権利を持っていない。この感覚をジョン・ロックの思想に同調する者は持っていない。ジョージ・ソロスのアメリカン・ドリームという考えも間違っている。アマゾンの民族は、森と共に生きている。森を壊さない。森から分け与えてもらっている。

・正しい世界観を持っているアイヌ、アボリジニ、インディアンなどの人々が滅ぼされてきた。何十年も前から日本がODA(政府開発援助)という形でやってきたこと、自分たちが悪の一部だと気づくこと無しに、世界は変えられない。(1:04:16)
(余談)中野剛氏「TPP関連情報」(時事ブログ)
(余談)周りを変えていくための方法「ブーメラン攻撃」の本質は、自分の中にあるものを同時に破壊すること。第3次世界大戦は自分の中にある差別意識を破壊しなければ何にもならない。自分を変えずに外に働きかけると闘争になる。第三次世界大戦を止めたいならば、まず自分の心にある多くの差別心を根絶するべき。例えば、北朝鮮や中国の人を低く見る自分がいないか。いたら戦争になる。
瞑想し自分の心の中をみつめその心を破壊するべき。あらゆるもの全てに敬意を払うこと。(1:07:00)
・地球市民の考え方(1:11:12)


3.センチメント(1:14:28)

地球全体のことを考えるべき。自分の国が他国より重要ということはあり得ない。どんな国も優れた文化を持っている。政治家は政権浮揚のために(外に敵を作って)センチメントを利用する。

(余談)カダフィは別人ではないか。(時事ブログ)(1:18:18)
(余談)アメリカは革命が起こってオバマが滅びる可能性.「米国の政変が近い?」 (せれなさんのブログ)(1:19:13)
(余談)日本人が中国、韓国、北朝鮮に不快感を持つように誘導して、発展するアジアを分断しようとする罠にはまらないように。(1:20:09)


4。ネオヒューマニズム(1:23:25)

ネオヒューマニズムは、すべての人類と生命を一つの至高の意識の子供たちと見る。
自己(純粋意識)と自性(ブラフマ)が神。私たちはそのミニチュアを持っているから、人間の本質は神と同じ。宇宙全てが神の子供で、その全体の総計が神の身体。これが腑に落ちた人、悟った人は世界の平和のために働く。

5.プラウトが第一に必要とすること(1:30:31)

「プラウトが第一に必要とすることは、あらゆる人の最低限の生活必需品を保障すること。
プラウトは、生活に五つの最低限の必需品があると考える。① 食料、② 衣服、③ 住居(下水設備とエネルギーを含む)、④ 医療、⑤ 教育の五つである。」

竹下氏:出稼ぎにきた外国の人に、また、あらゆる生命に対しても保障しなくてはならない。一番大事なのは人間ではない。家畜は人間が利用するだけのものではない。
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14件のコメント

  1. 参考になった(1)

    ごめんなさい。山、水、風、木々、陽の光...全ての自然に...
    ウランだって、静かに土の中で過ごしたかったはずなのに...
    私たちの身勝手でこんなことになってしまって...

    私たち人間の身勝手さが今を作り出しています。
    風、山、木々たちの心を感じながら、生きたいと思います。

  2. 参考になった(2)
    ぴょんぴょん on

    私の考え、私の生き方を変えることから始めます。
    今まで私は、悪の一味となって一緒に搾取をしてきましたが、もうこれ以上加担することはしません。
    私も宇宙の一員なのですから、すべての存在に敬意を払い、理想的世界を実現するための一助になりたいと思います。

  3. 参考になった(2)

    胸が痛いです。
    自己を見つめて頑張ります。

    ありがとうございました。

  4. 参考になった(2)

    そう言えば、最初の裁きのときにはもう今の時点で人類は四分の一(でしたっけ?)になっているはずだったのに、まだ多くの人々が生かしていただいているんですよね。
    神々もそうですが、動物や自然やエレメンタルシステムの存在者の方々の忍耐力に感謝します。
    全体の善のために忍耐して下さっているということは、私たちが変わることこそが恩返しなんですよね。
    これから先どうなるかはもちろんわかりませんが、今回の講演は、「ああ、人類はここまでこれたんだ」とポジティブな気持ちで聞きました。このレベルに来るまでに滅んでいたかもしれなかったんですから。

    最近エレメンタルシステムに属するのかな?という存在(言葉とか?)がものすごく気になります。
    彼らも私たちに利用され、ピュアな魂を汚されて来たのだろうと思うと、本当に申し訳なく思います。例えば「戦争」という言葉とか…。私たちが戦争を過去のものにすれば、「戦争』という言葉は生まれ変わって素敵な響きを持てるのかな、と想像しています。
    それと同時に、人間や自然や神々が同等に価値ある存在ですごいパワーを秘めているのと同様に、言葉等にもすごいパワーがあるに違いないと思い、私たちに「NO」と言って下さいとお願いしています。もう自分は利用されたくない、と。(そう、私は他力本願…)(もちろん動物たちや自然にもお願いしています。意味が無いかもしれませんが、せずにはいられないのです)

    「大いなる心」には、地球が素晴らしい星になった時の青写真が存在すると思うのですが、少しでも早くその青写真を完成させられるように私に出来ることは何なのか。
    愛、調和、一体感、平和を体現したい。そのために、一日一日を誠実に生きていきたいです。

  5. 参考になった(1)

    私たちを分断しようとする企みに、騙されないことがだいじですね。

    >「地球市民」
    アンサイクロペディアに載ってる概念がこびりついて
    この言葉にあまりいい印象はありません。
    あ、これも騙されてる?(笑)

  6. 参考になった(2)
    わらうりうまうみ on

    先生の繰り返し繰り返しのお話、自分の心の中にあるものを解決すること。
    外に逃避しないで、自分の一番身近な人たちとちゃんと向き合って自分の心をみつめることが、ずっ~とずっ~と大事。
    ある日、玉ねぎを刻みながら“玉ねぎは何も文句を言わないで刻まれている、なのに私達は…”と思っている自分がいました。
    ありがとうございます。

  7. 参考になった(1)

    わかっているつもりで、何もわかってなかったなあ。。。
    正月早々パンチをくらいました。

    しっかり自分の心をみつめてきたいです。
    竹下先生ありがとうございました。

  8. 参考になった(3)

    この講義を聴きながら、「資本主義を超えて」を読んでいます。20ページ程度読んだだけで、気が狂いそうになりました。どうすれば、良いのでしょうか・・・、日々の行動で腑に落ちるようにできるのか試されている気がします。この満ち足りた生活の中でどうすればよいのか、わかりません。

  9. 参考になった(1)

    誤った自他の区別をするのではなく、すべてが自分であると、みんなで一つあると深く悟れるようになりたいです。

  10. 参考になった(3)

    先日の窃盗罪で服役中の中国人の脱走の事件について思いました。
    窃盗団→中国人→危険な民族
    という風に見ていなかったか?

    悪はあなたなんじゃない?
    この言葉が深く胸に突き刺さりました。

    犯罪を擁護するわけではありませんが。。。
    過度なグローバル化の行き着いた先の出来事なのではないか?

    自分の中の悪を本気で浄化して、すべての生きものが平等に安心して
    暮らせる社会にしたいと心から思いました。

  11. 参考になった(3)

    あらゆる生命存在は、実存価値を持っているという宇宙的価値観を持っていたアイヌ、アボリジニ、インディアンなどの人々。
    彼らを滅ぼしたグローバリズムの愚かさから正しく復興するための光となり得るブーメラン攻撃の本質が説かれています。
    今の私に、日本人に、そして地球人に必要な叡智をいつもありがとうございますm(_ _)m

  12. 参考になった(3)

    講義内容に全くもって同感です。

    自分の心の中を見つめ、人間一人一人が気付いていく。
    その為には知らなければならない。
    狂った思想や、情報操作に。
    自分の中にある差別意識に。

    私たちは世界家族だ。
    しかし、言葉だけでは、どうにもならない。人類皆兄弟と言って、全く反対の行為をしたり、平和を連呼して世界を破壊する方向に導いたりするから。

    世界が宇宙が一体であることを身を以て感じ、そして生きていく。
    自分からそうする。

    もっと世界のことを真剣に知らねばならないと痛感しました。

  13. 参考になった(1)

    文明の利器といったものと暮らしているのは
    世界人口のわずか20%に過ぎないということを
    本で読んだことがあります。

    自然破壊や他の人の犠牲の上で
    私たちの生活が成り立っていることを思うと
    この異常事態に真剣に向き合わなくてはいけないと
    つくづく思います。

    世界情勢だけに意識を向けていると
    つい支配者に対する怒りだけが増幅してしまいますが、
    ほんとうに平和を望むなら、
    人間としてまずきちんとした哲学を学び
    常に自分の心を見つめる事を忘れないように
    したいと思います。

  14. 参考になった(0)

    経済と、神の存在とを繋げて考えるのは始めてでした。当然であったはずなのに、大変美しい、泣きたいほど美しい前提だと思いました。