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概要
前回に続き「資本主義を超えて」をテキストとしてサーカーの思想を紹介していく。今回は「経済的効率と公正さ」をテーマとし、皆さんがプラウトの原理に同意すれば、戦争のない豊かな世界を簡単に実現できることを伝えたい。
目次
1.適正な最低賃金とは (00:00:00)
「基本的な必要物を保証することは、経済の第一の役割・任務である・・生活必需品は正直に働いて得た収入によって購入すべきだから、完全雇用を維持する政策・・は、行政の・・責任である」というのは当然のことであり、この観点から適正な最低賃金、生活保護やベーシックインカムについて論じていく。
2.地域的自給(豊かな生活のために) (00:36:13)
プラウトは、地域的自給が全ての人の生活水準を向上させる最良の方法であると考える。ここでは、飢える人のいない豊かな社会を実現する方法について、具体例?余談?を交えて話していき、G7諸国による南の人たちに対する搾取の構図に触れる。
3.意欲的に働くための動機づけ(自己実現的な人) (00:54:20)
生産性を上げるために、より才能のある人に仕事をするよう動機づけるには大幅な賃金格差が必要だと議論されてきた。ここでは、報酬よりも仕事自体に興味を持ち良い仕事をしたいと思う「自己実現的な人」や、労働環境が労働意欲に与える影響について、星野リゾートの例などを挙げて説明していく。
4.経済効率と公正さ (01:13:11)
生産性向上のための賃金格差に有効性はあるのだが、企業のCEOの給与が従業員の3万倍という現状は狂気である。アティリクタム(最低限の必要が全ての人に供給された後、社会に残る剰余部分)というプラウトの原理は、このジレンマを解決し適正な最高賃金の設定を可能にする。(注:本章で言及される「インドのグラハム銀行」は「バングラデシュのグラミン銀行」のことと思われます。)
終わり(01:32:17)
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参考文献
- 「資本主義を超えて[新時代を拓く進歩的活用理論(プラウト)]」ダダ・マヘシュヴァラナンダ著、岩崎信彦監訳、世界思想社
6件のコメント
経済の話は難しいと思っていましたが、プラウトには賛成です。
最低賃金が引き上げられ、最低の必需品が保障され、
地産地消で豊かな地域経済がある理想的な社会、いいなあ~と思います。
そのためには、最高賃金の頭打ちをすること、銀行システムを変えること。
そんな社会の実現のためなら、私もできることをしたいです。
自己実現的な人が過半数の世の中に、早くなるといいな。
人々のやる気をなくすもの…、よくわかります。
みんなで決めていく…、本当に大切なことだと思います。
「すべての立場の人に対等な目線で配慮ができる。」
お話を聴いていると素敵な世界が広がってくるのですが、そういう世界があることにみんなが早く気づいていければいいのかなと思います。
竹下氏の、世界中で一人でも飢えている人がいてはいけない。 そういう世界を私は創りたい、、、。 このフレーズはいつも私の心に残っています。 今日の内容にもそれが随所に散りばめられていて、現在、不当な搾取によって飢えに苦しんでいる人々が 喜びに満ちて生活が送れる日々が来ることを思っただけでうるうるしました。今日もありがとうございました。
私はお酒はあまり飲めませんが、竹原のお酒、に反応してしまいました。
早速、酒屋かデパートで探してみます。
この講座は、経済や世界情勢のみならず、おいしいケーキ、コーヒー、レストランなどまで教えていただけるので、重宝しています。
あ、私の体癖、ばれました?(^^;)
いつもありがとうございます。
知ったから理解できたからこそ感じる罪悪感・・・。
ですが落ち込んだり投げやりになっている暇はない!
と自分自身に言い聞かせながら浄化に励む日々です。
自己実現の意味が曖昧なのが問題で、教育現場で働くということや真の経営を教えていない。金儲けばかり考えてもいつかは自己実現に行き着くが、必ず自分の中の欲や、銀行や利息の問題にぶち当たる。
自分が社会に対して国に対して何が出来るのか、皆が経営者の立場になって考えられる教育がなされるべきだ。意識改革は時間がかかるのだろうか。
心が浄化されてくれば、必ず皆の為に考えられるようになるはずだ。そのように自分も日々努力して皆で幸せになりたい。そんな事を考えさせられた講義内容でした。