試聴映像
- 1. 相対性原理を前提としたデニソフ氏の別の理論
- 2. 速度の変化に言及したデニソフ氏の理論
- 3. 原点にいる観測者から見た移動する棒の長さの変化
- 4. 私たちの見てる世界の複雑な認識の仕方
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概要
前回は、アインシュタイン同様、相対性原理を前提にしたデニソフ氏の理論について解説した。それは、光の性質から、観測者に近づいて来るものは長く見え、観測者から遠ざかって行くものは短く見えるというもので、シンプルで反駁の余地がないものであった。今回は、さらに詳しく、私たちが動いている物体を見るために、どんな認識の仕方をしているのかについて、x−ct座標上を移動する棒のグラフを用いて解説する。すると、デニソフ氏の理論が、私たちの認識の仕方を再確認しているものであるということが理解できる。
映像編集者のオススメポイント
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アインシュタイン。何となく偉い人だと思い込んでいました。あっかんべ~をしている理由は、もしや…。こういう事?って思いたくなる内容です。
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今回は、私たちの動いているものの認識の仕方についての考察です。私たちの脳は、光の性質ゆえに、かなり複雑な仕組みで情報処理をしているらしい。その仕組みを数学的に表現したのがデニソフ氏の理論。さあ、アインシュタインの間違いを超えていきましょう!
目次
1.アインシュタインの相対性理論とデニソフ氏の理論における長さの関係式の違い (00:00:00)
デニソフ氏は、アインシュタインと同じように相対性原理を前提としながら、まったく別の理論を構築した。それは、近づいてくるもの、遠ざかるものは長さが違うというとてもシンプルなものである。それではどちらが正しいのか? ここでは、アインシュタインが光時計をはじめ、いくつもの仮定の中で無理に理論を構築したことを振り返ってみる。
2.本来の棒の速度v、近づいてくる棒の速度v1、遠ざかって行く棒の速度v2の関係 (00:05:45)
ここではデニソフ氏の近づいて来る棒の速度v1と本来の速度v、そして遠ざかって行く棒の速度v2と本来の速度vとの関係式について解説する。どちらも、前回導出した近づいて来る棒・遠ざかって行く棒の長さの関係式を使えば簡単に導出できる。
3.原点に立っている観測者が認識する棒の後端と前端の位置と棒の長さ (00:23:41)
ここでは、x−ct座標上を棒が移動する様子について、3つの区間に分けて詳細に解説する。すると私たちが動いている物体を見るために、かなり複雑な認識の仕方をしていることが理解できる。そして、その仕組みを数学的に表現しているのがデニソフ氏の理論である。ところが、アインシュタインは全くそういう考察をしていないことがわかる。最後に、相対性理論の信者のために、アインシュタイン−ローレンツの変換に代わるデニソフの変換について簡単に触れ、次回から詳しく解説していく。
終わり(00:54:01)
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4件のコメント
光の伝搬速度が一定である時の観測モデルの構築の仕方が、アインシュタインとデニソフで違うので、相対速度の方程式が違って来ることは理解出来ました。
次はその違いが、光速や、超光速で移動する物体の振る舞いの記述の違いに繋がるとのこと。その結果、物理現象の考察の違いに繋がれば、とても面白くなるのでは、と楽しみです。
私たちはいろいろな過去の時刻のものを合成して認識しているとのこと。私たちが物自体を認識できない理由ですね。
デニソフ氏の理論をもとにしてグラフ化して数式に当てはめ検証する、その上でみえてきた、私たちの物体の見え方、脳は複雑な情報を瞬時に処理し視覚化しているんだなぁとあらためて思いました。
光の速度は一定であることから夜空に輝く星々の放った光が今現在見えるのは過去に放った光を見て認識をしているんだなぁと。近づいてくるもの、遠ざかっていくものでの変化では救急車のサイレンの音の聞こえ方の違いがありますがこれもデニソフ氏の理論で解決できそうですね。
目に映るものはすべて、過去の時刻を合成したものを
認識して見ていると思うと、何だか不思議・・
目をとじて思考を止めているときだけが「今」なのかな?