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前回はプロティノスという人物について触れ、真の哲学者の1人に数えられる傑出した人物であったことを話した。今回からプロティノスの哲学の本格的な説明に入る。「エネアデス(抄)Ⅰ.Ⅱ」という本を中心に説明していくが、この本だけでは難しくわかりにくい。そこで、前回も取り上げた「神秘主義思想史」というブログで大雑把な流れを押さえる。その後、プロティノス自身の言葉や専門家による解説に、私自身の説明を加えながら細かく読み解いていく。
古代哲学史の最後にプロティノスを取り上げる。プロティノスの哲学は、プラトン哲学を真直ぐ理解して哲学を展開したものである。これまで解説してきたミトラ教やヘルメス主義、カルデア神学等とは思想の形態が異なるが、この流れの中にプロティノスを位置づけて説明をする。また、現代の哲学者には、こうした流れのバックボーンであるミトラ教の知識がないため、不完全な理解となっている部分を補って解説する。今回と次回で根幹の一番骨太の部分を解説するが、今回はまずプロティノスの人物像を中心に説明する。
「自分自身を癒す」の講義に対する質疑と応答。
今日は「自分自身を癒す」というテーマで最も核心の部分を話す。「自分自身を癒す」というテーマに比べると、親子の関わり方や夫婦の関わり方はその次のもので、一番大切なのは自分自身である。自分自身をしっかりと見つめて、あるがままの自分を全面的に肯定できないと、夫婦関係も親子関係も健全なものでは絶対に成り得ない。
前回まで、プラトンの哲学やストア主義を見てきた。今回は現代神智学に直結しているマグサイオイ文書を紹介する。マグサイオイ文書は東西に伝えられ、大きな影響を与えた占星学理論である。当時の天文学のレベルでは仕方がなかったと思われる誤りの部分も含めて解説し全体を押さえた上で、神智学の光線理論を詳細に検証していく。そして後の統合的な理解に繋げる。
ストア派の3回目として、論文が極めて少ないストア派の宇宙論を、これまで見てきたヘルメス文書、ミトラ教、カルデアンオラクル、プラトンの思想と照らし合わせながら詳細に見ていく。そうすると、全部同じ世界観であることがわかるとともに、ストア派の思想は、現代物理学をも超えた高度な唯物論であることも明らかになる。そして彼らの思想は霊的なものの見方なしには読み解けない神秘思想であり、これを読み解くことによって、後に取り上げるプロティノスの新プラトン主義を理解する基礎ともなる。
ストア派は、霊的な世界のものも含め、すべて物質から出来ているとする唯物論だが、その哲学は現代の物理学者が目指すべき方向性を持った、非常に優れた究極的な唯物論だと言える。今回はストア派が研究したとされる自然学、論理学、倫理学を丁寧に読み解き、この素晴らしい思想に触れるとともに後の哲学の理解のための重要な基礎を押さえる。
この宗教学講座では、まず馴染み深い旧約聖書、新約聖書から入った。これらは当時流行っていた密教、ミトラ教というギリシャの哲学が大きく影響していたことがわかった。そこでプラトン、アリストテレスまで戻り、前回まで講義した中で、彼らはミトラ教を基本にして自分の宗教、哲学を構築したことがわかった。今回は更に一番最初の部分の自然哲学者と言われるタレスの辺りまで遡り、そこから原子論、そしてミトラ教の哲学化という意味合いで非常に有名なストア派の哲学をこれから数回解説する。
前回でプラトンが終わり、今回1回だけアリストテレスを解説する。プラトンの思想とは対極にあるアリストテレスの思想を見ていくと、人類がその思想を選択した結果どうなってしまったかが理解できるであろう。アリストテレスの間違いを検証しながら、プラトンの思想とも比較しその世界観を読み解く。
前回の講義で、プラトンは自分が作り上げたプラトン哲学によって、物質的、唯物的な世界観とずっと闘っていたということを解説した。今回、プラトン哲学の最後ということで、その闘いの一番本質的な部分を取り上げて解説をする。
シャンティ・フーラ 映像配信
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