宗教学講座 初級コース 第17回 仏教(九次第定)

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概要

前回で仏教の前半を終えた。仏教の問題点は、釈尊(仏陀、ゴータマ・シッダールタ)が何を悟ったのかが未だに不明な事である。釈尊は縁起を悟ったと言われるが、縁起は本当に釈尊が悟ったものか、それとも後の創作物かという問題に焦点を合わせて今後は説明をしていく。釈尊が実際に悟った事柄に関し、一般の理解とはかけ離れているが、私(以下竹下氏を指す)独自の明確な見解がある。この説明のために、今回は釈尊の最大の関心事を確認し、彼に対する多くの誤解を説く所から始める。

目次

1.釈尊の痛切な願い (00:00:00)

釈尊は苦諦を認識し、痛切な解脱願望をもって出家した。

2.釈尊に対する誤解 (00:09:53)

釈尊が歴史上、最初の解脱者だというのは誤りで、釈尊以前の解脱者を例示しこの誤解を解く。そして釈尊の悟りのレベルを明らかにし、釈尊が過大評価される理由を考察する。

3.二つの禅定体系(瞑想の9段階) (00:28:22)

釈尊(原始仏教)と大乗仏教では禅定体系が全く異なる。その違いを界層図を用いて説明する。そして釈尊に解脱の自覚を与えた、滅尽定の効果を説明する。

4.涅槃(ニルヴァーナ)と煩悩について (00:38:13)

釈尊は解脱の境地を涅槃と呼んだ。私の思想は釈尊の定義とは全く異なり、涅槃を科学的かつ明快に定義できる。私のこの新しい宗教概念は、過去の宗教全体を理解していただいた上で、後の上級コースでないと提示できない。これを見据えた上で、今回は釈尊の涅槃の定義を明確に押さえておく。

終わり(00:57:51)

※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。

参考文献

  • 「仏教」(上)ベック著、岩波書店
  • 「インド人の考えたこと」宮元啓一著、春秋社
ウッダーラカ・アールニ、ウパニシャッド、クリシュナ、シャーンディルヤ、シークレット・ドクトリン、ジークムント・フロイト、スリランカ、テーラワーダ仏教、テーラヴァーダ仏教、ブラフマン、ブラヴァツキー夫人、マハー・ローカ、ヤージュニャヴァルキヤ、ヨーガ・スートラ、ラーマ、リビドー、上座部仏教、不老不死、初禅、初禅天、十二因縁説、十二支縁起、十二縁起、吹き消す、大梵天、定型句、有頂天、梵輔天、無想サマーディ、無所有処、無種子サマーディ、煩悩の火、生命欲、睡眠欲、神智学、空無辺処、第三禅、第二禅、第四禅、識無辺処、贍部州、阿羅漢、阿羅漢(阿羅漢)、非想非非想処
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5件のコメント

  1. 参考になった(2)

    仏教の目指す滅尽定は『ヨーガ・スートラ』の目指す無想三昧や無種子三昧と同じなのがわかりました。

  2. 参考になった(0)
    めいこちゃん on

    仏陀の教えは論理的で知的、明確であったものをのちの仏教徒がめちゃくちゃにしてしまった・・・解釈を変えてしまって、でも冷静に考えてみれば、性欲も食欲も睡眠欲も過剰になると煩悩になるというのは、そうなのだと思いました。
    アートマンの表現はやはり詩的にならざるえないとは・・・仏陀は明確だったのでしょうか。

  3. 参考になった(0)

    お釈迦さまの悟りの段階が知りたくて、この動画で知ることができました。
    明快な説明で、わかりやすくとても勉強になりました。
    このような智慧を教えていただき、感謝いたします。ありがとうごさいます。