宗教学講座 初級コース 第22回 仏教(十二行相縁起)

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概要

今回は十二因縁説の最終回で、仏教はこれで一区切りということになる。十二因縁説の誤りについて考察し、仏陀が悟った三転十二行相の復元を試みる。そして仏陀による縁起に基づく解脱の方法論をはじめ、ほとんど全ての宗教が犯してきた大きな間違いを指摘し、正しい道を提示したい。

目次

1.縁起とは何か (00:00:00)

十二因縁説は縁起というものが元になっている。仏陀は「縁起を悟った」という言い方をした。縁起とは、普通よりも強い意味の因果関係であること、また、論理学の領域を越えていることを説明し、縁起の正確な意味を確認する。

2.十二因縁説の間違い (00:10:17)

縁起の正確な定義に基づくと、十二因縁説には誤りがある。誤りの一つ「六処―触」が縁起の関係にはならないことを証明し、十二因縁説が成り立たないという結論を導き出す。十二因縁説の本当の作者は誰か、また、誤りの原因についての私見を述べる。

3.十二行相縁起〜三転十二行相の復元 (00:24:54)

仏陀が悟った「三転十二行相」を私なりに復元した「十二行相縁起」を提示し、これが正しく十二の縁起になっている事を界層図を用いて説明する。

4.仏教徒やあらゆる宗教が間違えた解脱の方法 (00:38:07)

十二行相は真理だが、ここから仏陀・仏教徒の全てが間違えた。その間違いとは、ほぼ全ての宗教と同じく性欲の否定である。なぜこれが間違いなのか。また、仏陀の無明の捉え方とは違う私(竹下氏)にとっての「無明」の意味を説明し、レベルの高い解脱の方法が存在することをお伝えする。

5.無知の闇を作り出してきた宗教の対極にある正しい道とは (00:45:11)

性を超越することができても、人格的にはまともにはなり得ず、人間関係でしか磨くことができない徳目は高くならない。この混乱のために、宗教家を含め全人類は無知の闇に沈んでいた。光に導く正しい道とはどういうものか。

終わり(01:00:19)

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マナス(意:論理的思考)、五唯、取、受、名色、名誉欲、大(マハット)、嫉妬、微細体、微細身、愛、支配欲、有、権力欲、渇愛、舎利弗、識、逆観、順観、香陰(リンガ・シャリーラ)
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3件のコメント

  1. 参考になった(3)

    他の講義で、信仰の本質は「~したい」を捨てていく事と教えてもらえた時に、私に新しい扉が開きました。そして、色界、欲界の表を見た時、さらに、今講義で、十二相の各場所を表で教えてもらいながら、
    「こんな事を知り得るなんて!しかも、たぶんアストラルの世界のことで、まだこの世に現れていない事でしょ!」と、やや興奮気味です。今更ですが、このブログは世に現れない事ばかり?他の人にも教えたいけど、こればっかりは関心がないと、馬の耳になんとやら~で。えらい事を今の私は知り得ていられる、と少々、高揚感に浸ってしまいました。母の日に子供達からのプレゼントが、なんとあの「シンギング・リン」本物ではありませんが、「ビシタ対応だって」と、ウレシイ事!。「徳をつむ」という言葉を聞いた時の、若い頃のモナドのシステムが、今と全く違う感触に驚きました。が、感覚が鈍ってきたのか、ビシタ対応とまでは、わからず。音色の美しさは娘が出す音に叶わず、私は遅れを取り戻そうと、講義の続きを拝聴した次第でした。また、講義の最後に
    「ほんとに徳が積めるのは、」
    と、教えてもらえて大収穫です。めざせカレッツァ❦。

  2. 参考になった(2)

    時間を無視している論理学で縁起は対処できないとのこと。

    これがあるとき、かれがある
    これが生ずるから、かれが生ずる
    これがないとき、かれがない
    これが滅するから、かれが滅する

    1行目と3行目だけなら論理学で対処できるが、2行目と4行目が時間関係を含むので論理学の領域を超えているのですね。

  3. 参考になった(6)

    性欲を根絶して解脱しても、
    結局は別の欲望に化けてしまうのですね。
    解脱イコール徳の高い人ではないというのが
    よくわかりました。

    性欲を抑えると人格的にまともになりえないのに、
    今でも多くの人たちは、まともでない人格者を
    聖人と呼んでありがたがっているのが不思議です。

    しょっぱなから愛につまずくから
    人間はおかしくなってしまうのでしょうね。

    今まで仏教は勉強したことがありませんが、
    おかゆさんのように消化吸収をよくして
    わかりやすく説明して下さるので、
    何となくついていけそうです。たぶん。