宗教学講座 初級コース 第26回 サーンキヤ哲学(解脱)

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【映像時間】

65分[500円+税]

【内容の一部紹介】

 サーンキヤ哲学の理論では、自性(プラクリティ)が展開して微細身ができ、それが肉体に入ることになっています。そして解脱するまで微細身は壊れないので、何度も何度も転生して肉体に入って来るこのことを輪廻と言っています。
 しかし実を言うと、どんな人の微細身も贍部洲にはなく幽界にあります。微細身は一度も欲界に入ることはありません。従って言語的に正確に言うならば、輪廻するのは“肉体”です。死んで肉体が壊れます。そして次の肉体が作られるまで中有といって存在しているけれども宙ぶらりんの状態になります。それから、人間に生まれてくるのなら両親を選んで微細身が入っていきます。神々に生まれてくるのなら、ばっと肉体が出来てそこに入ります。解脱したのなら、解脱したところに肉体ができてそこに微細身が入ります。
 肉体は壊れてしまいますが、エーテル体以上の身体、アストラル体、メンタル体などは不滅です。サーンキヤ哲学者は高い界層に肉体ができるということを知らないのだと思います。
 サーンキヤ哲学者は、25原理の知識によって解脱する、そして知識を除く心の諸状態によって束縛されると考えています。これは彼らの理論であって正しくありません。 
(講演内容を元に編集:文責シャンティ・フーラ)

ユニティ注)竹下氏は、“肉体”という言葉を、精妙な身体を包む一番外側の身体という意味で使っています。

【概要&目次】
前回、サーンキヤ哲学の理論では微細身が輪廻している事、また根本的にその哲学に誤りがある事を説明した。引き続き今回は、さらに詳しく彼らの理論を見ていき、誤りの原因がヴェーダの時代から引き継がれている事を説明する。
1.復習(展開、輪廻・解脱) (00:00:00)
  • サーンキヤ哲学における輪廻と解脱の理論を簡単に復習する。
2.宇宙の創造 (00:09:56)
  • インドの世界観の中で、サーンキヤ哲学は世界の創造、神々についての非常に独創的な見解を持っている。これに加え、私(以下竹下氏を指す)の世界観も説明する。
3.本当の意味での輪廻の主体 (00:25:48)
  • 「自己は宇宙から離れていて輪廻しない」とするならば、微細身も輪廻しないことになる。では、実際には何が輪廻するのか?
4.ヴェーダ以来の無知 (00:32:11)
  • 心の8つの状態のうち、知識以外の7つの状態(功徳など)により原質は束縛され輪廻し、知識により解脱する。さらに、解脱者は知識以外の心の状態をとらないとするサーンキヤ哲学の誤った理論の出所を明らかにする。
5.解脱の境地 (00:47:30)
  • 完全な解脱・独存においては、全てが自性に還滅して身体が消滅するというサーンキヤ哲学の説の他にも諸説あるが、ほとんどが空論である。私から見た解脱の境地について説明する。
終わり(01:05:42)

【参考文献】
  • 「インドの「二元論哲学」を読む」宮元啓一著、春秋社
【キーワード】
アストラル体、エーテル体、カルマ、ガヤトリー女神、シャンカラ、スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ、プラクリティ、プルシャ、メンタル体、全生命の共同作業、原因体、幽体、微細体、心の諸状態、最高神、有余依涅槃、根本原質、無余依涅槃、白日昇天、絶対神、贍部州、顕現したもの、25原理の知識

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1件のコメント

  1. 参考になった(2)

    自性は、自己より波動が高いから、自己に見られないとのこと。自己が自性を見ることで世界が展開したというのは、何だったのでしょうか。