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概要
今回から哲学・倫理を解説していく。夫婦の講座で哲学をやることには違和感があると思われるが、今まで学んだことを最後にまとめるという意味合いで解説をしていく。その最初としてプラトン(ソクラテス)を取り上げる。本物であるからこそ現代にまで生き残ってきた思想を紐解くことによって、正しい世界観をもって現代を生きてくことの大切さを理解していく。
目次
1.霊的世界を含む正しい世界観と倫理・哲学との相関関係 (00:00:00)
一連の夫婦の講義を聴いている人はおそらく正しい世界観を身につけていると思う。プラトンやヘーゲルの哲学が難解で、専門家でも理解していない人が多いのは、霊的世界を理解していないからである。逆に、霊的世界を含む正しい世界観があれば、哲学、倫理は意外なくらい簡単に理解することができる。
2.プラトンの師ソクラテスの思想 (00:03:03)
「無知の知」で有名なソクラテスは自己の使命を自覚し、市民との対話を通して、人々に無知を自覚させる活動をしたとされる。また、ソフィストが真理の相対性・主観性を主張したのに対して、ソクラテスは絶対的・客観的な真理があることを主張した。
3.プラトンの哲学 (00:15:27)
師と弟子として、お互いに影響を与え合ったソクラテスとプラトンは、実際にどこまでがプラトンの思想でどこまでがソクラテスの思想なのか、はっきりしない。世に巨大な影響を与えてきた生命力の源泉である真実を見ていく。プラトンは普遍的なイデアこそ真実に実在するものであり、このイデアを認識することが真理であると主張した。プラトンの言う”イデア”とは何か、哲学をどう捉えていたかを説く。
4.プラトンとバクティ・ヨーガ (00:49:30)
アフロディーテはエロースにとっての美の女神であり、最高の神である。愛の五相は、神への愛、夫婦愛、自己への愛、隣人愛、全生命への愛から成るが、エロースのアフロディーテに対する愛は、神への愛。こういう仕え方を召使いが主人に対するバクティとも言う。バクティの、段階を追って成熟していく様をわかりやすい例を挙げて説明していく。
5.魂の三分説と徳 (01:05:25)
プラトンによると、人間の魂は理性・気概(意思)・欲望の3つからなり、これらがよく働くことによってそれぞれ知恵・勇気・節制という3つの徳が実現する。これらが調和すると、魂全体に正義の徳が生じる。これは国家も同様と考えた。プラトンは非常にまともな哲学を説いていることがよく解る。
終わり(01:15:41)
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参考文献
- 「MY BEST よくわかる倫理」Gakken
- 「世界の名著 プラトン」田中美知太郎・訳 中央公論新社
10件のコメント
そうだったのですね!去年,高校生の子供の授業参観で,倫理の教室がとってもおもしろかったのです。夫婦の講座拝聴の恩恵を有り難うございました。
ソクラテス・プラトンって聞くと昔のCMの曲が頭の中をグルグル回ります。が,先生の解説のお陰で,身近に分かり易く,嬉しく学べました。
三種の方って可愛い^^パワ~の持ち主なのですね。体癖って面白いです。別枠で体癖講座を希望したいです。が,贅沢かな・?
わかりやすくておもしろい講義でした。
学生時代にプラトンが好きでしたが、イデアやエロースという言葉の意味をこれほど簡潔に説明した先生はいませんでした。
エロースのアフロディーテへの愛ってすごいですね。
こういう純粋な神への愛があるということに感動します。
バクティー・ヨーガは愛の五相のどれにも当てはまるとのこと。仕事への愛(自己への愛が外に向かったもの)はカルマ・ヨーガとも呼ばれるとすると、バクティー・ヨーガはカルマ・ヨーガを包含しているということですね。
「アニメの少女漫画は、霊界の写し」は、共鳴しました。YouTubeの右側に「なぜに、少女漫画が映ってる?」と思ってました。セレナさんが描いてくれた神様でした、学生時代に読んだ、連載物に出てくる主役です。すでに神様の世界を見てきた気分に浸りました。とにかく、美しいの一言です。憧れます、今も。
「世俗人」と言うお話にも惹かれました。寿命がわかったら、っと、かんがえますと、まだ見てない講義を全部見ます。ここで、夫に感謝です。「貴方のおかげです。」
ソクラテスとプラトンの思想にはとても共鳴します。竹下先生の解説で、より分かりやすくなりました。
表現する人の意識がどこまで拡大しているのか、どれくらい心が浄化されているかで内容に違いが出てくる。
私が感じられるのは「何となく」でしかなく、その根拠を示せるようになるのは大切だと思いました。
プラトンが示す絶対的善が、真実であること。相対的善がなぜ真実ではないのかも。
美に触れるとき、日本人は特に名前を見て判断する人が多いと聞きます。
逆なんですよね。
物自体を感じていない。
肉眼では見えなくても真剣に見ればイデアを感じることはできる。
アフロディーテに対するエロースのような、愛ですよね。
他の講義にありましたが、「人間は自分のことを偉いと思っている」と。だから、愛せないのだし、イデアを感じることも見ることもできないのではと思いました。
内容で、「忘却の河」が出てきます。そして人は再生してくると。
私がいつも疑問に思うのはアルコンのベールと人間の複数の身体に埋め込まれたインプラントとの関連です。 魂の消滅にいたるまでの行為は、このベールに囚われ、擬似天国・宇宙や誤った思想に取り込まれてしまったからではないのかと。
このベールを突破すること、インプラントの除去は容易なことではない。第一に気付きもしない。奴隷、ロボット、家畜のよう。
人間牧場。
しかし、人が動物を家畜とみなし、食物とみなしていることを考えると、同じことをしてきたのだと思える。現に○○○ニアンなどからは、家畜のように考えられているのだから。
進化段階が高い人のパワーにかなわないのであれば、なす術もない。
神への全託しかないですね。
上記を責める自分の心を見る。(。-_-。)
プラトン、最高でした!
影は影だけれども、そこに真善美が表現できて現象界に感動を与えることができるというのはすごいです。
だけども、
幽体は結局、パーソナリティでしかなく(性格)、浄化しなければ肉体と連結して現象界にも影響を及ぼす。
永遠不滅(のように思われる)のイデア界の浄化は、ガヤトリーマントラなのですね。
イデア界では自分はどんな働きをしているのか・・・ちょっとこわいです。
とてもわかり易くて勉強になりました。ソクラテスの言葉がいつまでも心に残ります。
なんと、プラトンの哲学は、
美を愛する愛の道の成熟(美しい肉体→美しい魂→究極の善美そのもの)へと至る
バクティ・ヨーガでもあったのですね。
十代の頃に読んだプラトンとはまた違った観点から理解が進みました。