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- 時間
- 78分
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- 1.0 枚 500 円 ( 税込 550 円 )
概要
前回に続き、ナーガルジュナの基本的な立場を見ていく。今回の講義により、これまでの「永遠の本体(自性・スワバーヴァ)=幽体」とする私(以下、竹下氏を指す)の解釈の正当性と、ナーガルジュナによる自性の定義の誤りを納得していただけると思う。
目次
1.礼拝の詩頌(帰敬偈) (00:00:00)
中論の主題を示す礼拝の詩頌・帰敬偈に対する梶山氏の解説を見ていきながら、縁起や本体に関するナーガルジュナと説一切有部の立場の違いを説明していく。
2.中観派の基本論理 (00:21:19)
中論は結局、「いかなる学説も命題も成立しえない」という一つの基本論理に基づいている。この論理に関する私の立場を明確にして、合理性(言葉・論理・数学)の限界と有用性について説明する。
3.自性・スワバーヴァ (00:40:50)
ここで、説一切有部の自性・スワバーヴァについて簡単に復習し、息抜きとして、ある人形劇の声優(現象)とその本体ともいえる見事な人形の映像を紹介する。
4.本体を幽体と解釈する理由 (00:47:15)
説一切有部は、燃えている火という一つの存在に本体と現象という二つの存在性を見ていた。彼らは瞑想体験によって実際に火の本体を見ていたと思われ、本体とは単なる言葉の実体化ではない。そして火の「本体」は、火の「幽体」と解釈する以外にないことを、私の体験も踏まえて解説していく。
5.ナーガルジュナの反論 (01:01:10)
有部に対するナーガルジュナの反論を見ていく。特に、自性を自立自存・恒常不変・単一とする彼の定義が誤りであることを解説し、誤りの原因を推察する。
終わり(01:18:32)
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参考文献
- 「中観と空Ⅰ」梶山雄一著作集 第四巻、春秋社
4件のコメント
理解できなくていると、興味深い例え話や話題で大事な内容を
解るようにしてくれます。量子論とテレパシーの関係など、ちょっとした単語からも、わくわくする世界が広がる気がしました。
本体としての幽体は多様な機能を持つが、一体となっていて、絶対に分離できないとのこと。幽体がケーキ(幽体)を食べたら、分解されずにケーキのまま排泄されるのでしょうか。
息子が小1のとき、速読を教えたら面白かったらしく学校の中間休みにダッシュして図書室に行き本を速読して又ダッシュして友達と遊ぶということをしていました。そのうち本を弾くだけで読む速読ができるようになりました。この速読で読んだものを正確に書き出すことができました。講義を聴いていて、息子のアストラル体が読んでいるのかもしれないと思いました。又小4のときだったかテストの答えが透けて見えると言ったことがあったのですが、テストの幽体を見たのかもしれないですね。今は霊能力は無くなりましたがなかなか優秀な息子です。
Noriaki様、いつもコメント読ませていただいています。
今回も面白かったです。エントロピーの説明で、より自己と自性の理解が深まりました。
地球が全員3種体癖だったらという、世にも恐ろしい例えがありましたが
3種が増大させたエントロピーを、9種が収集・整理・修正しているそうで
エントロピー増大要員の自分といたしましては、9種の方に感謝いたします。
合理性以上のもっと深い世界があることを理解した上で、
竹下先生のように、合理性の世界をそのまま認め、それを研ぎ澄まし
科学を更に発展させていくべきだとする考え方は大変参考になりました。
言葉・論理・数学の世界も存在している以上、バランスのとれた捉え方をしたいです。
幽体は一つの固まりで、目を取り外したり、身体の一部を切って外したりできないとのこと。
外科手術などは肉体のある物質世界だけに存在する医療なんですね。
この現象世界というのは本当に特殊な世界のようです。
なぜ特殊なのかは、宇宙の仕組みや目的と深く関係すると思うので
いつか上級で教えていただけると期待しています。