試聴映像
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概要
前回、実存主義ということで、パスカルとキルケゴールの思想について話した。今回は実存主義の中で非常に重要な人物であるハイデッガーの思想を見ていく。
目次
1.ハイデッガーの思想(1)現存在、世界ー内ー存在 (00:00:00)
ハイデッガーの特徴的な思想と言葉を理解するには、その世界観、価値観を汲み取って理解しなければわからない。その為の重要なキーワードとなる言葉をいくつか解説していく。
2.ハイデッガーの思想(2)「存在」、「ひと」 (00:08:23)
ハイデッガーの非常に重要な言葉である、「ひと」とはどういった人々なのか。簡潔に書かれた教科書の要約と、原著「存在と時間」の文章を比べて説明する。また、「ひと」が娯楽に心を奪われる原因とそれに対応している現代の社会の在り方を考察する。
3.真実から目を背ける「ひと」 (00:22:48)
目先の出来事や気晴らしに心を奪われる「ひと」は、一体何を恐れ、何から逃げているのか。現代の社会は、非常に上手くこの恐れに直面せずにすむように出来ている。こういった「ひと」の生き方について解説する。
4.ハイデッガーの思想(3)死への存在 (00:51:22)
ハイデッガーは、死を身近なものとして、自己を明日死ぬかもしれない存在だと捉えていた。このように死をはっきりと自覚することによって生き方が変わっていくことをわかりやすい例をあげて説明する。
5.詩的に表現されるハイデッガーの世界観 (01:09:28)
ハイデッガーの思想は詩として理解するとわかりやすい。ヘルダーリンの詩を取り上げ、ハイデッガーの世界観を解説する。
6.ハイデッガーの思想(4)存在忘却 (01:16:26)
現代の文明そのものであると言える存在忘却という概念を説明する。そして人間は「存在の牧人」として使命を担っているとした。リルケの詩から「存在の牧人」を読み説く。
終わり(01:33:16)
※詳しい目次は、映像を購入してログインすると見ることができます。
参考文献
- 「MY BEST よくわかる倫理」Gakken
- 「改訂版 倫理用語集」山川出版
- 「これならわかる!哲学入門」冨増章成著、PHP研究所
16件のコメント
私も9種です。自分で書いた文章なのに、分かりにくい〜と、自分でも?マークで一杯になります(笑)。そんな9種の私を8種の私がケラケラと笑っています。9種を8種が笑い飛ばす日常です。
大学で哲学の科目を受講しました。あの時は、さっぱり分からずでした。哲学を竹下先生から教わりたかったと思います。
最後の詩「夜」が、最高によかったです!
あらゆる場面で、
自分が観念に縛られた考え方をしていないかを
しっかり見極めないといけないと思いました。
物と動物と人を縦並びに観ていた自分に、
凍りついてしまいました。。
遅いかもしれませんが、今から。。
なぜ、こんなにすばらしい哲学者がいたのに今このような状態になっているのだろうか?ハイデッカーが生きた意味は何なのか、価値はあったのか。自分にとって価値のある人、もの・・・、息子が20才まで生きられる時に何を教えるだろうか?存在の牧人たるべく生きていこうと真面目に考えてしまいました。
哲学者や賢人の考えたことは本当に共通しているなぁ~と思いました。
ハイデッガーの本を真面目に読んでいたら、おそらく全く理解できずに放り出していたと思うので、変な先入観がつく前に竹下先生の講義がきけてよかったです(笑)
ハイデッガーの言わんとする要点がわかりやすく説明された、中身の濃い講義でした。
日常生活の中で麻痺してしまい、意識から抜けていることが次々と指摘されました。
クウネルの世俗人では、詩人たちのような繊細な意識に到達することはできないことがよくわかりました。
先生のご講義は自分を振り返るために非常に役に立ちます。
特にこの哲学シリーズは勉強になります。
二回目に見たのですが、一回目と違って今回は、ハイデガーや竹下先生の言葉に、ものすごく共感できました。
まさに、知ってることというか、あたりまえじゃん、ということを聴いているという感じでした。
ここ半年くらいでかなり変わったんだなあ、自分。。。と実感できました。
41~46と、哲学の深いおもしろさを堪能させていただいています♪
おかげさまで、晴れやかな春分の日となりました!
ありがとうございます。
さて、いよいよこれからが、感度高めてのコペルニクス的転回ですね(^^)(^^)
・・・甲府より南アルプスの山々と真白き富士を眺めながら ♪
最近、とても美しい虹を見ました。
家の中からしばらく見ていると、
近所の人が農作業から帰って来るのが目に入りましたが、
空を見上げる様子もなく、
虹には気づいていないか、気付いていたとしても、
気にもとめていない風でした。
それぞれの人には、それぞれの道がある。
けれど私は、今ここにある美しさに、常に目を開き、
気付き続けていたいと、そのとき強く思いました。
それは、リルケ風に言えば、
存在の歌に耳を傾け続けること、といえるかもしれません。
リルケとヘルダーリンの詩に惹かれて、この講座を観ましたが、
最後に思いがけない詩人の、思いがけない詩のサプライズ・プレゼントが(笑)
どっちの存在のあり方も、愛しいなあと
最後にふっと、肩の力が抜けました♪
魂に従って生きている人は自分の本心で生きているので他に娯楽を必要としないとのこと。遊びに行きたいと言う人が多いですが、普段から本心でないことを嫌々やらされているのでしょう。私は休息は必要ですが、虚構の娯楽は別になくても構いません。
内側から生きている人は、娯楽を必要としないというお話が響きました。
自分がやりたいと思っていることが、外側の刺激から動かされているもの
なのか内側からくるものなのか、それをわかるためにも瞑想が大事な気がしました。
「遠くに離れてゐたまへ」というリルケの警告に、非常にいたたまれなさを感じました。
いまの日本だけでも、この警告を受ける状況が溢れ返っています。
この同じ言葉で、自分の行いも見つめていきたいと思います。
最後のヘコターリンさんの詩の中で、バカ笑いにより夜まで「ひび割れてゆく」様子に、少しホッとしました。
ありがとうございました。
ヘコターリンの詩には、日々のコクがあります。
2人で1人とか…
もちろん、星々のまなざしともに。
いろんな講座を勉強するたびに
様々な角度から自分のおバカが炙り出されて
その都度いろんな気づきに繋がります。
人間だけが盛大なお葬式を挙げ、大量の石を墓石に使う。
世間の常識にほとんどの人が麻痺してしまっているんだなあと
思いました。
人間だけが特別というものの考え方に、
選民思想は誰の心にもあるということを改めて感じました。
某ベストセラーと言われている哲学本を読んだ時に、
「ハイデッガーってこんなこと言いたかったわけじゃないんじゃない…?」と思い
こちらの講義を観返してみました。
魂から生きている人に娯楽はいらない…
そのフレーズは初めて見た時からずっと印象に残っていて、
上記の本を読んだ時にも、その言葉を思い出していました。
その思いがあったから、本の内容に違和感を感じたんだなと思いました。
自分の中に定着しているのだと思うとちょっと嬉しかったです(笑)。
哲学に興味があり好きだったのに、
学生時代に「倫理」を選択しなかった理由、哲学科に進まなかった理由もよくわかりました。
哲学を世俗的な左脳で理解するのは限界があると思いますし、
哲学者と同じ意識レベルに到達しなければ到底理解できないものですよね。
竹下先生の解説がなければベストセラー本に翻弄されるがままでした(笑)。
ありがとうございます。
潜在意識と無意識は、非論理の世界!納得でした。意識がそこまで届いている人は、本当に生き難い社会ですね!でも、そういう人のことばからは、魂が宿って心に響きます!
だから、プラトンのいう魂に沿う生き方は、意識が違うんだな〜と感じました。
しかし、最後の『夜』最高の詩でした。
伝えたいことは、ヘルダーリンと同じなら、『夜』の方が、現代の私達にとって、分かりやすくて、イメージできました!あるあるです!
私も9種だと思います。文章の書き方の特徴もしっくりきました!